Googleと米国の著作者団体 (AG/AAP)は現地時間13日、NY連邦地裁のデニー・チン裁判長に対し、2008年の和解内容に対する修正案を提出した。司法省や独仏政府、中国の著作権管理機関、その他多くの関係者から批判されていた旧和解案の大幅修正行ったが、Open Book Alliance は早速不十分と批判している(第一報)。
約170ページに及ぶ修正案はGoogle社によって公開されており、「悪魔は細部に潜む」の譬え通り詳細な分析が必要だが、報道されているところでは、以下のような内容が含まれているという。
(1) 和解案の対象を「米国著作権局に登録済みの書籍、または米、英、豪、加4ヵ国で出版された書籍」に限定し、(日本を含む)それ以外の書籍の著作権者を除外。
(2) 著作権者不明の書籍について、今後特定される可能性のある著作権者の利益保護に向けた組織を設立する
(3) 権利者不明書籍の商用利用に書籍小売り各社の参加を認める
(4) 書籍電子化に関して、米国の著作権者団体がGoogleに優先権を認めた条項を削除
一見したところ、原和解内容の問題点に対応しており、これで欧州や日中は問題から外れ、司法省が指摘していた独禁法上の問題もクリアされるかに見えるが、細部の問題点はさらに専門家の分析によって明らかになろう。本修正案の扱いは来週、チン裁判長から発表されることになるが、公聴会や証言などが行われることになるので、決着にはさらに数ヵ月は要するとみられている。
関連記事
“Is the Google Books Settlement Worth the Wait?“, Open Book Alliance, 11/13/2009
Terms of Digital Book Deal With Google Revised, By Brad Stone and Miguel Helft, NYTimes, 11/14/2009
「グーグル訴訟に修正和解案、日本の出版物除外」、佐々木良寿記者=NY、読売新聞、11/14/2009
「グーグル訴訟で新和解案 英米文化圏の作品に限定」 by 田中 光記者=NY、朝日新聞、11/14/2009
Google, Authors, Publishers Offer Revised Book Pact, by Jessica E.Vascellaro, ScottMorrison and Jeffrey Trachtenberg, Wall Street Journal, 11/14/2009
参考
Amended Settlement Filed in Authors Guild v. Google, The Authors Guild, 11/13/2009 (Authors Guildの公式声明)
「グーグル和解問題に見る米国のしたたかな国家戦略」、by 城所岩生、日経IT+PLUS、10/20/2009
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