Kindle vs. iPad (1):熱狂と困惑

2010年 1月 31日

iPadへの反応は、きれいに2つに分かれている。熱狂と困惑だ。前者はKindleに対抗する「メディアプラットフォーム」として期待し、後者は「ITガジェット」として欠ける部分を見ている。たしかに技術的には“大胆に”ハズしている。シングルタスキングでビジネスには使いようのない iPhone OS。Flashをサポートせず、USBもSDカードスロットもないダルマ状態では、現代のITガジェットに要求される水準から遠いというほかない。「Appleロゴがなかったら、給湯室の話題にもならない」というほどのものだ。 Read more

E-Bookが3Gを牽引:AT&T躍進は非電話端末

2010年 1月 30日

09年Q4、AT&Tの無線事業は記録的な成長を記録した。契約者が270万人も増加、収入も9.2%増加したのだが、主な要因はE-ReaderとiPhoneだった。これではっきりした。E-Bookは 3Gサービス事業の成功の鍵を握るほどのものだ。E-Readerやネットブックのような非電話無線端末の増加により「普及率」の壁を超えることができる。そしてサービスプラットフォームと競うのではなく、競わせることで通信会社の売上は増加する。 Read more

新聞有料化の可能性:情報と広告の間

2010年 1月 29日

新聞は、紙でもWebでも、情報でも広告でも収入を得たいと考えている。しかし、そんなことは可能だろうか。広告における「スペース」価値が崩壊し、読者とのコンテクストは検索エンジンに吸引される。他方で感度の高い読者はユニークな情報だけを求める。そうした時代にメディアとしての一体性を維持するのは可能だろうか。 Read more

Kindleの肩に乗って:iPadデビュー

2010年 1月 28日

iPhone以来となるアップルのガジェットが、iPadという名称で発表された。インタフェースの詳細やコンテンツのラインナップや料金プランなどが明らかにはならず、これらは今後の発表を待たなければならない。以下の記事は、Wall Street Journal などからの第一報を手早く見た限りのまとめとコメントで、分析はこれから。いずれにせよ、デジタルメディアの世界にE-Readerとタブレット、アマゾンとアップルが両極として並立する形となった。メディア産業が受身のままでオファを待つ存在でいたなら、ビッグビジネスとしての将来はないだろう。 Read more

電子書籍サミット2010(終了)

2010年 1月 27日

テーマ: 明日の市場,技術を見極める
日時:2010年2月22日(月)10:00~17:00
会場:Learning Square新橋 6F(東京都港区新橋)
主催:日経エレクトロニクス 【詳細はこちら】

【概要】 米国を中心に盛り上がり始めた電子書籍市場は,世界的な波になって広がり始めています。2010年は“第2,第3のAmazon”を目指し,多種多様な端末を利用したさまざまなビジネスが登場しそうです。こうした中,端末や部品,通信,コンテンツなど,さまざまな企業が連携し合い,魅力的なビジネス・モデルを築くことが,この市場で成功を収めるための絶対条件といえます。本イベントでは,電子書籍市場で先行するプレーヤーに加え,同市場に関連するさまざまな分野の企業の代表者にご登壇いただく予定です。それぞれの分野の企業が電子書籍市場をどのようにとらえているのか,成功のカギとなる技術は何なのか,などを知る貴重な機会になります。

ジョージア大学の調査:Kindle は新聞には不向き

2010年 1月 27日

米国ジョージア州アトランタの新聞 Atlanta Business Chronicle 紙は、1月25日付記事でジョージア大学 (UGA)の研究者が2009年に6ヵ月をかけ、大画面版の Kindle DXを新聞の購読に使用する広汎な実験を行った調査結果を伝えている。それによると、成人層と青年層のどちらもこれを新聞を読むための道具としてベストとは考えていないことが明らかになった。 Read more

NPOジャーナリズムの可能性

2010年 1月 26日

米国では、ジャーナリズムが企業から相対的に独立した「プロフェッショナリズム」として存在している。少なくとも会計士や医者・弁護士やシステムエンジニアと同じ程度には「公共的価値」を扱う職能として認められているわけだ。新聞の崩壊が言われて数年、その国で「非営利ジャーナリズム」が注目を集めている。この分野のシンクタンクやブログでの情報をもとに可能性を考えてみたい。 Read more

タブレットのビジネスモデル (3):マジックを解く

2010年 1月 25日

PC Worldのビル・スナイダーは、アップルのタブレットをビジネスに使いたいというユーザーに冷水を浴びせた。OSは iPhone 4.0 で、MacBookのようにWindowsアプリケーションを使えず、ビジネスが要求するセキュリティ標準を満たしていない。サイズも非効率。ネットブックを2台買った方がいい、と。いまやすべての状況証拠は、ジョブズがビジネス市場を一顧だにしていないことを示している。「ファミリーとキャンパス」。それも特別な体験としての意味を持ったもの。それがどうやってビジネスになるのか。 Read more

デジタル時代の「自費出版」の意味

2010年 1月 25日

「日本は電子ブック戦争でなぜ敗れたのか」と書いた池田信夫氏が、ご自身のブログ(1/19)で「自費出版の時代」を書いて、電子「自費出版」によって著者と出版者の関係が変わる可能性を述べておられる。ここでは、筆者が指摘した、再販制度が電子出版には適用されない点や、著者の経済的メリットなどがそのまま「採用」されており、池田氏もこの戦争に参戦の意志を持たれたようで慶賀に堪えない。しかし、出版において印刷や書店が前提ではなくなった時代に自費出版の意味もまた問い直されている。この際考え直してみるのも無駄ではないだろう。 Read more

過去の失敗から何を学ぶか:電子書籍実験

2010年 1月 23日

科学ジャーナリストの松浦晋也氏が、「電子書籍についての考察」という連載を始めた。第1回に、KindleやGoogleではなく、10年前の日本での電子書籍/端末サービス実験について取り上げているのはさすがと感じた。これからが期待される。何事も、他人の成功ではなく、コストを支払ったから学べる自分自身の失敗を原点として出発するのがいいと思うからだ。 Read more

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