アマゾンが公式発表を行うことなく、1月15日からDTP (Digital Text Platform) を利用する小規模・個人出版者に対し、DRMを外すオプションを認めていたことが話題となっている。DRMを外せばデバイスの壁を越えられ、利用者の満足度も高まるが、著作権者は違法ダウンロードの脅威に晒される。これは新時代への一歩なのか?
発見したのは、ハーヴァード大学ニーマン財団が発行する Nieman Labのジョシュア・ベントン氏 (Joshua Benton)だが、をこのこと報じたReadWriteWeb に対しアマゾン社は、DRMを外すオプションは、自費出版プログラムであるDTPプラットフォームのユーザーに対して以前から適用されており、それを「利用し易くする新しいオプションを加えた」だけだと伝えてきたという。だが、そんなことはユーザーにも知られていなかったことは事実だ。実質的に新しい実験を始めたということだろう。ちなみに、いくつか存在する自費出版プラットフォーム・サービスの分野ではDRMを付けないのが一般的で、Smashwords などにはDRMオプションすら存在しない。
この小さな変化は、しかしかなり大きな意味を持っていると考えられている。音楽産業と同様に、E-BookにおけるDRMが消滅する可能性だ。アップルは昨年、iTunesの音楽コンテンツのDRMを外した。ReadWriteWebのフレデリック・ラルディノワ (Frederic Lardinois)は、自費出版の著者や小出版社にこのオプションを提供することは正しい方向への第一歩だ」と述べ、大手の中でもIT系のオライリー社は敢えてDRMを外すことにメリットを見出しており、他の出版社もDRMがほとんど無意味であることを知って欲しいとコメントしている。日本ではDRMは常識化されているようだが、別の常識も広がっていることを知って欲しい。(1/22/2010)
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