アマゾンが廉価本のロイヤルティを倍の70%に

アマゾンは20日、コンテンツを提供する著者・出版社への支払比率を70%(従来は35%)とする新しいプランを発表した。適用は6月30日から。3~10ドルの廉価本に限るが、一気に倍に引き上げたことで、50%前後で競争しようとしているライバル、70%を提示していると伝えられるアップルを引き離す狙い。いよいよ本物の競争が始まった。

すべては1.26(アップル iSlate)対策

このプランの適用条件は、著作権が有効な著作物で、読者のダウンロードコストをアマゾンに代わって負担することなどが前提となっている(詳細はリリース参照)。ダウンロードコストがどの程度のものなのか。サイズによって異なり、アマゾンでは 15c/MB としている。平均的なサイズが368KBとすると、1冊売れるごとに6セント。これまで8.99ドルの本では、従来3.15ドル受取っていたものが、6.25ドルに増える。

アマゾンのリリースは、これがいかに破格であるか説明するために、「現在の著者版権料は、紙の場合は定価の 7~15%で、E-Bookでは出版社が書店から受取る実額の25%というのが相場」というKindle Content 担当のラス・グランディネッティ副社長 (Russ Grandinetti)のコメントを載せている。

アマゾンはコンテンツの価格を重視している。後続が登場した時点で価格を下げることでシェアを維持向上させ、より有利な競争条件を得ようとするのはオーソドックスなアプローチだ。しかし、新しいライバルはアップルという巨人だけに、消耗戦になれば苦しくなるかもしれない。

関連発表文

Amazon Announces New 70 Percent Royalty Option for Kindle Digital Text Platform, Enabling Authors and Publishers to Earn More Royalties from Every Kindle Books Sold, Press Release, Amazon.com、1/20/2010

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