漫画家が出版社を養ういわれはない

人気漫画家の佐藤秀峰氏が、自らのブログで「大手出版社」の苦境を明らかにしたことで、ネット系のJ-CASTニュースが記事にしている。「書籍の売り上げトップ10をすべて漫画の単行本が占める」さる大手は「2010年に100億円以上の赤字を出す」と噂される、ということで「大手」の取材までやっている姿勢がいい。

リンク記事

大手出版社100億円超の赤字? 人気漫画家が内情を暴露」 J-CASTニュース、1/16/2010

漫画家が出版社を養ういわれはない

佐藤氏が我慢ならないのは、大量のサラリーマン編集者を漫画家たちが支える、この世界特有の極端な搾取構造だろう。これは不況下の日本経済の現実をそのまま反映する。幻の117億円アニメ御殿を支えるはずだった「クールジャパン」の現場は厳寒で、創造力は衰退の一途をたどっているのに誰も手を打たない。

佐藤氏は自力でネット上のオンラインショップを始めている(残念ながら執筆時点では「オンラインコミック」ページは表示できず)。佐藤氏のような人気作家なら、E-Bookが普及すれば、中国や韓国の電子出版社からの引き合いもあるだろう。市場は大きい。その場合、著作権を管理し、トラブルを処理するエージェントが交渉するということになり、市場的システムが成立する。ロックの商業化とスターの富豪化によってロックが「死んだ」と同じような意味で、市場は漫画を生かしも殺しもするだろう。少なくとも、漫画家は富裕になる資格があるし、大手出版社を養う義務はない。そして漫画は確実にビッグビジネスになる。今のうちなら。 (01/18/2010)

関連記事

佐藤秀峰氏が漫画オンライン公開スタート」、ニュースについて、7/29/2009

「『佐藤秀峰 onWeb』の漫画配信、初日は売上10万円」、ニュースについて、9/15/2009

  • Share/Bookmark

No related posts.

1 Star2 Stars3 Stars4 Stars5 Stars (No Ratings Yet)
Loading ... Loading ...