EBook2.0 研究講座についてお知らせするノートをお届けしていきます。今回は、第1回の内容とともに、プロジェクト全体のステップと課題、アプローチ方法をご説明しました。
研究講座 第1回:「デジタルコンテンツ市場の再定義-出版とは何か」
【開催日】2010年3月16日(火)13:30~17:00
1. EBookをめぐる社会・経済的、ビジネス的問題と課題
鎌田博樹・オブジェクトテクノロジー研究所/Ebook2.0 Forum
現在起きている「E-Book革命」を、歴史的文脈において位置づけ、そのインパクトと課題を、主として社会経済的文脈において整理します。
2. EBookをめぐる技術的問題のスコープ:歴史と技術領域
大野邦夫 ・職業能力開発総合大学校 通信システム工学科教授
知識コミュニケーションの歴史から見たE-Bookの意味。基盤技術のと応用への課題などを、情報技術/知識情報処理の文脈において整理します。
3. フリー・ディスカッション:EBook2.0 Forum研究の課題
【会 場】 学術総合センター(東京・一ツ橋)
【講 師】 鎌田博樹 (EBook2 Forum編集長)
大野邦夫 (職業能力開発総合大学校 通信システム工学科教授)
【参加費】 10,500円 (税込) *学生2,100円 → お申込みはこちら
プロジェクトの進め方について
私たちは、“EBook2.0” を一種の社会的な「システム」として考え、I.課題=要求の定義、II. サブシステムの定義、III. 全体システムの設計という流れで進め、最終的にEBook2.0 に関わるビジネスの定義をゴールとしたいと考えます。それぞれを約半年とし、18ヵ月で完了させる計画です。各ステップの成果はレポートとして発表の予定です。
プロジェクトのステップは、以下のように構成されます。
I. E-Book入門:現状認識と課題の整理
知識情報のコミュニケーションとしての<出版の本質>を確認し、現在何が起きているか、何が出来るのか、どのような製品や技術が関わっているのか、どのような分野に影響が及んでいるのか、そして解決を必要とする課題(要件)を定義します。
II. メディアビジネスの再構築:複合的・連携的ビジネスモデル
EBook2.0の主役を担うべきメディアビジネスのビジネスモデル、サービスモデルを検討し、次にそれに必要な技術(テクノロジーとサービススキル)を再定義します。ここでは、新しいプロフェッショナリズムについて明らかにしたいと考えています。
III. EBook2.0ビジネスの創造:プロセスとしてのE-Book
EBook2.0のバリューチェーン、エコシステムを考えながら、日本として目ざすべきEBook2.0の戦略とビジネスの形態を明らかにします。Iで提起された問題は、基本的にここでソリューションとして解答されるべきものとします。
本プロジェクトの目的は、21世紀における知識情報コミュニケーションの主要な環境としてのE-Bookの可能性を、日本において実現するために必要な課題を確認し、解決の土台となることを多くの人と共有することを目的としています。そのためには、いわゆるコンテンツ産業だけでなく、それに関連するすべてのステークホルダー(読者、著作者、印刷業、広告業/広告主、企業、行政、教育機関、IT産業、Webビジネス…)が、このコミュニケーション・パラダイムの構築に最も創造的・生産的な形で関わることが必要だと考えています。それは、現在最終段階に入っている<紙=印刷からデジタルへの移行>が持つ破壊性と創造性を、合意によって最大限制御しつつ進めるという必要があると考えるためです。(03/07/2010)
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