総務省「出版物利活用推進懇談会」資料★更新中

2010年 4月 28日

総務省「デジタル・ネットワーク社会における出版物の利活用の推進に関する懇談会」のワーキングチームの配布資料へのリンクを掲載しています(★随時更新)。 [続きを読む]

E-Bノート(10):マーケティングとビジネスモデル

2010年 4月 28日

フォーマットを考える際には、もちろんビジネスの観点が欠かせない。フォーマットが重要なのは本の形式(機能)と同時に、本をめぐるビジネスモデルと密接な関係を持つためだ。前回ご説明した3類型に対応し、情報化を最大化するコンテクストを操作するXMLメタデータとその扱いこそが、ビジネスにとってのフォーマットであり、それはますます進化していく。出版業はこれまで実質的に B-to-B の世界に閉じてきた。デジタルコンテンツの世界では、閉じこもれば第一次産業の生産者となるほかない。 [続きを読む]

E-Bookと印刷業 (5):デジタルプラットフォーム

2010年 4月 27日

中西秀彦氏から頂戴した前回の「軟着陸戦略」は含蓄に富んだものでとても刺激された。音楽や写真を例にした悲観論が世に蔓延しているが、もともと本を読まない人間は別として、印刷・製本された本は、リアルな体験としてこれからも必要不可欠な文化的要素だと思う。現に、欧米ではE-Bookの拡大と不況が重なったにもかかわらず印刷本市場は減っていない。怖れるべきはデジタル化ではなく国民の「文盲化」ではないか。そこで、E-Bookが活字市場を活性化させ、印刷需要を減退させないための条件を提案してみたい。さらに中西氏や読者諸賢のご批判をいただければ幸いである。(鎌田) [続きを読む]

EB2ノート(9):フォーマットとビジネスの3階層

2010年 4月 24日

20日のセミナーから、E-Bookのフォーマットについての考え方を粗削りながら理論化するきっかけが掴めたようだ。E-Bookは単独/グループ/システムという3つの形態(あるいは階層)で成立する。多種多様なフォーマットは、それぞれのレベルで、要素となる情報の形式と操作方法を規定している。ブックビジネスは、それぞれのレベルでコンテンツの価値を最大化するコンテクストを発見するか、コンテンツを再構成する創造的な方法を開発しなければ、流通プラットフォームに支配される弱い生産者となるしかない。 [続きを読む]

電子書籍を解放するために:流通全体の再構築

2010年 4月 22日

電子書籍の開放を阻むべきではない」という佐々木俊尚氏の文章 (CNET Japan, 4/14)は、この国のジャーナリストとして稀な勇気ある提言で、ただの正論と(いうのも変だが)みるべきではない。共感する人は、Twitterなど様々な手段を使って、腰の座らない出版業界に読者=消費者の正論を届ける努力をする価値がある。彼らは読者とかなり遠いところで疑心暗鬼に陥ってしまっている。日本の出版の歴史において、いまが決定的な瞬間だ。出版業界は変わるべきだし、そのマインドセット以外に変われない理由はないと思う。 [続きを読む]

EBook2.0ノート(8):フォーマット事始め

2010年 4月 21日

E-Bookと「フォーマット」というテーマの第2回目だったが、このテーマはE-Bookをどう見るか、あるいは立ち位置によっても違ったものに見えるので扱いが難しい。技術は社会の課題や要求に応えるものだが、メディア技術の過渡期には「社会」が分裂し、視点も動揺してくるので、当然要求も四分五裂し、メニューばかりが多くなるからだ。そこで、出版者であり、かつブックデザイン、文字組版のエキスパートである沢辺均氏と、30年も電子文書フォーマットと付き合い、EPUB日本語要求仕様を推進する下川和男氏のお二人をゲストとしてやってみた。 [続きを読む]

E-Bookと印刷業 (4):生き残りをかけた軟着陸戦略

2010年 4月 19日

前回、鎌田は「版」を中心とした付加価値ビジネスを追求せよという趣旨を書いたが、困難な挑戦であることは間違いない。案の定、中西氏からは「きれい事」というお叱りを頂戴することとなった。泥臭くてもしぶとく時間を稼ぎつつ、印刷業界に有利な形での軟着陸の方法論を示さねばと考える氏は「紙と電子のハイブリッド」を提唱し、過渡的段階でのオンデマンド印刷を重視する。さすが京都人! じつはこのハイブリッドは欧米の出版社の戦略にもなっている。これまでのところ紙が電子に食われるという兆候はないからだ(鎌田、4/18)。この対論もいよいよ核心に入っていきそうだ。 [続きを読む]

ビジネスモデル (3) :フリーは敵か味方か?

2010年 4月 18日

2009年の米国や英国の出版統計が出てきているが、いずれも印刷本が横ばいでE-Bookが急成長という傾向を示している。不況下としては大いに期待を持たせるものだ。E-Bookがまだ出荷額の5%未満であるとしても、著作権切れコンテンツを含む総出版点数で上回ったことが重要だ(Bowker Report)。またE-Readerの急増に関わらず、廉価なE-Bookが印刷本の販売を減らす(カニバリ)という事態は、これまでのところ兆候も出ていない。E-Bookの出版と利用は加速度的に伸びていくだろう。いまこそ出版社にはマーケティングが必要だ。 [続きを読む]

「ダイヤモンド事件」その後のコメント

2010年 4月 18日

本記事は大きな注目を集め、多くの引用もいただいていますが、事情を知っていそうな方から興味深いコメントを頂戴しました。本誌・鎌田からの返信とともにお読みください。

ソーシャル・パブリッシングとは何か:共有即出版

2010年 4月 16日

本誌のスタンスは、出版とは情報を共有可能なものとすることが基本、ということ。何を売りたいのか、情報を普及させたいのか、本かチラシか、文学かマンガかなどはすべて二次的なことと考える。デジタル時代はそれを常識としないと判断を誤る。出版はWeb時代のビジネスのメタモデルとも言えるものだ。個別のビジネスモデルは、そこからいくらでも生まれてくる。今回取上げる「ドキュメント・リポジトリ」あるいは「ソーシャル・パブリッシング」サービスもその一つだ。 [続きを読む]

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