7月のニュース/更新

アマゾンは7月22日、第2四半期の決算を発表し、前年同期比で41%の増収の65.7億ドルとなったことを明らかにした。純利益も45%増(2.07億ドル)。今年前半のKindle書籍の販売は同3倍増で、Kindle上だけでなく、アプリ上での売上も同様に増えており、「一度買えばどんなデバイスでも読める」という同社のサービス戦略とともにコンテンツ販売の成長を支えているとしている。(7/25)

米国の専用E-Reader市場は2015年に3000万台とフォレスター社予測

市場調査のフォレスター・リサーチは7月21日『タブレット時代のE-Readerのあり方』というレポートを発表し、2015年の米国市場の規模を約3,000万台と予測。iPadなどのタブレットに数では及ばないものの、月に2冊以上の本を読む(オンライン人口の約2割)読書家層に浸透しE-Book市場では大きな意味を持つと述べ、50ドルのポケットリーダからフルカラー・タッチリーダまで多様化するだろうと予測している。(7/25)

シャープが次世代XMDFでソリューション事業参入

シャープは7月20日、動画と音声を扱うことができる「次世代XMDF」をベースにした電子書籍ソリューション事業に参入することを発表した。詳細はなく、ただオーサリング、配信システム、独自UIを含む端末を含むことが示されているのみ。スマートフォンやPCなどを端末にするとしていることから、アマゾンやB&Nのようにデバイスとブラウザを提供する形をとるとみられる。

アマゾンが決算発表を前にE-Book事業躍進をアピール

アマゾンは7月19日、一部投資格付会社がアマゾン株の評価を「推奨」から「中立」に引下げたのに対抗するかのように、決算発表前の情報開示に踏切り、Kindleの値下げ($259→189)以降、販売が3倍に急増し、同時にE-Bookの販売がハードカバーを上回った(100:143)ことを発表した。今年前半の数字を前年と比べれば3倍以上。代表的なベストセラーではKindle比率が8割近くにもなっている。なおハードカバー販売も伸びている。

ネット書店が無料E-Book提供キャンペーンを強化

B&Nは無料E-Book提供キャンペーンをNookおよびBNリーダのユーザーに対して開始した。多くはKindleやKobo、Guthenbergでも読める古典だが、最近の本もある。またオンライン書店のBooks-A-Millionでも、書籍購入者にソニーのPRS-505/LCを$89で販売したり、無料プレゼントしたりしている。 E-Bookのマーケティングにおいて最も重要なのは、潜在顧客層の拡大、E-Book読書体験の定着であることを示している。 (7/17)

ハーストは雑誌アプリ展開に積極路線を継続

paidContentは7月14日、2010年後半のハースト社雑誌アプリの発売予定を報じた。コンデナストが特定少数のタイトルに力を入れているのと対照的に、現在の22種にさらに12種を追加する予定で、多くの雑誌をアプリ化するアプローチを採用している。Popular MechanicsのiPad版は、5日のDLが1万(単価$1.99)に達したという。今年後半はEsquireを8月に、Marie Claireを秋に発行し、さらにCosmopolitanなどが続くという。(7/16)

DailyLitの累計配信数が3500万を突破

無料電子書籍を連載形式で読む読書体験を、メールやRSSで提供するサービスを2007年5月から行っている米国のDailyLit(ニューヨーク州ママロネック)は7月14日、配信数の合計が3,500万に達したと発表した。DailyLitは、出版やITのプロが創立したサービスで、1,000冊あまりを定期配信で提供している。同じ本を読む人のためのSNS(Twitter)なども提供されており、順調に拡大している。(7/16)

DNPと凸版が電子出版制作・流通協議会設立

大日本印刷と凸版印刷は7月9日、電子出版市場の拡大に向けて制作と流通を中心に出版、関連業界と連携・協力を推進していく「電子出版制作・流通協議会」を設立すると発表した。今後一層の発展が期待される電子出版について情報の共有、制作・規格・仕様などに関する協議、日本でのビジネス活性化のための協議、また教育・図書館などの活動についても協議していく予定。出版、印刷、流通配信、デバイス、通信、技術開発、マーケティング企業など、幅広い業種の参加を呼びかけている。7/27に第一回総会を開催する。(大日本印刷の発表凸版印刷の発表)。

B&NがNOOKstudyの展開でBB社と提携

Barnes & Nobleは7月12日、高等教育の学生向けのリーダソフトNOOKstudyを8月に提供開始すると発表したが、7月14日にはさらに教育ITソリューションの有力ベンダーBlackboard社と提携してBlackboard Learnとの相互運用性を拡大することを明らかにした。NOOKstudyは「学生自らが開発した」と称する無料ソフトで、複数の書籍や情報源の同時表示やハイライト、コメントなど、学生の利用を支援する機能を提供する。この提携はB&NがBB社のサーバを利用することを意味する。(7/13)

中国智器が3G付Androidタブレットを200ドル台で

中国のSmart Devices(智器)は3G無線機能付の7インチ・カラーAndroidタブレットSmartQ T7を発表した (The Digital Reader, 7/14)。価格は3G版が1980元(約$292)でCDMA仕様 ($278)とWiFi仕様 ($218)もある。5月に出荷したR7 (Ubuntu 9.10搭載)のOSを替え、画面解像度を高めた(1080P)ものとみられる。同社はWindows CE製品も出しており、OSに関してはまったく柔軟に対応しているのが興味深い。

2010年の中国のE-Reader出荷は予想以下の100万台前後か

台北のDigitimesは、年内に150万台と見積もっていた中国E-Reader市場予測を下方修正し、90~100万台としたことを明らかにした。China Mobileが100万台を調達する計画を遅らせたことが理由。同社は今年前半までに3~4万台しか調達していないとされている。しかし、最大手のHanvon(漢王)は、毎月10万台をほとんど中国向けに出荷しているとしており、100万台を超える可能性は十分にあるとも考えられる。

Velocity Microが7インチAndroidタブレットを8月に発売

Androidベースのタブレットは今秋にかけて続々登場しそうだが、米国のカスタムPCメーカーVelocity Micro(リッチモンド、VA)がCruz Reader/Cruz Tabletという2種類の7インチ・タブレットを8月に発売する。価格はそれぞれ$299と$199。カラーTFTタッチパネルの標準的な構成でBorders/Koboのアプリを提供する。The Digital ReaderなどではPandigitalのNovelという製品(こちらはB&Nのアプリを搭載)に酷似している、とも指摘されている。

東芝が海外でBlioリーダベースのコンテンツを提供

東芝がカーツワイル社の拡張型リーディング・ソフトウェアBlioを使ったオンライン書店Toshiba Book Placeを近日立上げると発表した。Blioは1月のCESで注目されたリーダで、3D、マルチメディア、対話的UIをPCやiPad、スマートフォンを含むデバイスに提供する。東芝のBook Placeでは、料理、旅行ガイド、絵本、教科書など数千点以上を提供する。日本語での提供については言及されていない。

大画面のKindle DX最新版、世界発売。“iPad効果”で$379

評判のよくなかったKindle DX新版が、7月7日に$379 (無料国際G3付)、つまりKindle 2の倍の価格で登場することが発表された。厚さ8.5mm。9.7インチ画面(1200× 824 px)のコントラストは50%改善。Kindleストアで購入した書籍は、KindleをはじめPCやiPhone、iPadなどでも共通して読むことができる。PDFもサポート。iPadより100ドル安い価格で、7.1インチのSony Reader/Daily ($299.9)との比較も微妙だが、大きな画面はマニュアルなどのドキュメントビューワとして有効。

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