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		<title>デジタル教科書推進に必要な視点</title>
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		<pubDate>Fri, 28 May 2010 08:37:36 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Editor</dc:creator>
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		<category><![CDATA[Education]]></category>
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		<description><![CDATA[E-Bookの最大のアプリケーションとして期待される教育分野において、小中学校向け電子教科書推進の動きが出てきた。教育と医療は公的機関の関与する巨大な市場だけにエコシステムが複雑でとくにアプローチは難しくなるが、波及効果 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://www.ebook2forum.com/wp-content/uploads/entourage-reader.gif"><img class="alignleft size-medium wp-image-3034" style="margin-left: 0px; margin-right: 6px;" title="entourage-reader" src="http://www.ebook2forum.com/wp-content/uploads/entourage-reader-300x232.gif" alt="" width="192" height="149" /></a>E-Bookの最大のアプリケーションとして期待される教育分野において、小中学校向け電子教科書推進の動きが出てきた。教育と医療は公的機関の関与する巨大な市場だけにエコシステムが複雑でとくにアプローチは難しくなるが、波及効果も大きく公共性は高い。中国は電子教科書を国策として推進しており、人材と産業、市場の国際競争力も関係してくるだろう。あらゆるレベルの問題を避けて通るわけにはいかない。そこでまず視点を確認しておきたい。<span id="more-3028"></span></p>
<h3>最大の市場の難しさ</h3>
<p style="padding-left: 30px;">小中学校向け電子教材の普及を推進する「<a href="http://ditt.jp/" target="_blank">デジタル教科書教材協議会」(DiTT)</a>準備会が5月27日、開催された。普及に向けての課題整理、実証実験、普及啓発、政策提言等を行うとしており、7月27日に設立を予定している（<a href="http://ditt.jp/files/2010/05/ditt_join_100517.pdf" target="_blank">設立趣意書</a>参照）。教育系、通信系、メディア系、デバイス系の企業が参加しており、マイクロソフトやクアルコムなど外資系企業も参加していることから、いわゆる「日の丸」コンソーシアムではない（5月25日時点で、30社が同協議会への入会を表明している）。</p>
<p style="padding-left: 30px;">教育と医療は巨大市場であるが最も難しい分野でもある。それは膨大な政府予算、提供側と利用側のステークホルダーの数と種類、関連する法律、規則、慣例の複雑さ、などがこれらを特異なものとしているからだ。したがって、必ず複数の省庁、複数の業界団体、複数の専門家団体が絡み、そして複数の「推進協議会」「懇談会」から社団、財団までが生まれる。もちろん、政党・政治家、メディア関係者、よくわからない「有識者」が加わってくることは言うまでもない。一言でいえば「政治」である。人が政治を嫌がるのも無理はないが。嫌がるほど政治は陽のあたらない場所で行われることになり、世間から嫌がられるタイプの人が関与する度合も多くなる。</p>
<p style="padding-left: 30px;"><a href="http://www.ebook2forum.com/wp-content/uploads/DiTT.jpg"><img class="alignright size-full wp-image-3042" title="DiTT" src="http://www.ebook2forum.com/wp-content/uploads/DiTT.jpg" alt="" width="160" height="92" /></a>関係者の数は市場規模と比例するが、これだけの関係者が個別の利害を調整するプロセスというのは、日本人があまり得意とするところではない。業界が違えば世界が違うようなもので、それぞれが世界を別の角度から見ているから、コミュニケーションが困難である。疑心暗鬼が生まれ、その結果ベクトルが合わず、膨大な時間とコスト（主に飲食費）がかかる。関係者の格によってコストが変わってくるのはもちろんだ。では優雅かというと、それがとんでもない。途中で政権が変わったり、市場の環境が変わったりすると、すべてリセットされる。もちろん、それに対するヘッジは何もない。だから大きなプロジェクトほど瓦解（あるいは雲散霧消）する。こういうことを担当する方は、万事心得ていないと、深入りしてキャリアに傷がつくような事態になる。まじめな人ほど自己防衛はしていないので、死屍累々にもなりかねない。</p>
<p style="padding-left: 30px;">ようするに、公共的使命が大きいほど本来の目的から逸脱し、失敗に終わる可能性が多い。どの国でも「改革」というものは難しいが、当為としての「公共」観念が薄く世間が重たい日本では、よほどの人物と偶然が重ならないと成功しない。だからこそ目的を見失わずに苦労されている方を支援すべきだろう。教育は最も「政治」化しやすく、専門家の問題意識や創造性が無視されやすい分野だけに注意して見ていきたい。</p>
<h3>「デジタル教科書」推進の前提</h3>
<p style="padding-left: 30px;">以下、DiTTをはじめ関係者に一考いただきたいことを羅列してみた。</p>
<h4 style="padding-left: 30px;">テーマと活動に関する情報の共有環境</h4>
<p style="padding-left: 30px;">関係者が多いということは情報共有だけで一大プロジェクトとなるが、これまでの多くの「協議会」は、参加した関係者の間での情報共有と歩調合わせ（「抜け駆けはやめようね」）というだけのものが多く、しかも屋上屋を重ねるていので、挨拶回りするだけでも半年や一年はかかってしまう。しかしこれを省略してブロードキャストで済まそうとすると猛烈な反発を呼ぶリスクがある（「誰に断って」）。情報の共有・公開のルール、他の関係者とのインタフェースを決めておく必要があるだろう。</p>
<h4 style="padding-left: 30px;">パソコン導入以来の教育IT関係プロジェクトの総括</h4>
<p style="padding-left: 30px;">教育ITについては、過去20年間にかなりの予算が使われて、多くのプロジェクトや実証実験が行われた。それらの理念・目的・目標、方法・結果等を整理し、継承すべき成果と学ぶべき教訓を客観的に確認しておいた方がいい。電子教科書に取組む時には「教科書」とは何か、何であるべきか、という基本の議論を避けられない。避ければ目標そのものがフェードアウトしてしまって、「電子政府」のように、後には発注書と請求書だけが残ることとなるからだ。議論が空転しないためには、これまでの総括を避けて通れない。</p>
<h4 style="padding-left: 30px;">電子教科書の要件定義のためのパブリックコメント</h4>
<p style="padding-left: 30px;">電子教科書の課題を短期、中長期のシステムへの「要求」として集約するための工学的プロセスを明確にしておく必要がある。これは<span style="color: #cc0000;">要求の可視化と管理</span>を基盤とするシステムエンジニアリングのプロジェクトであり、日本が世界に誇る新幹線プロジェクトのように徹底したものである必要がある。そのためには、<span style="color: #cc0000;">パブリックコメント</span>を本気で集め、<span style="color: #cc0000;">要求を構造化</span>し、関連づけ、トレードオフを分析評価する必要がある。キーワードは「可視化」だ。これは簡単なことではない。複雑なシステムの構造とプロセス、ルールを可視化する方法論はまだ完全に確立していないし、可視化の意味はつねに曖昧だ。</p>
<h4 style="padding-left: 30px;">オープン性、相互運用性、国際性</h4>
<p style="padding-left: 30px;">タテマエとしては、これらに真っ向から反対する人は少ないだろうが、公共予算に関係することでは「わが国独自の」とか「国内産業強化」といった要求は無視できない。これは価値観の問題で、創造的な解決法を見いだせるかどうかが問われることになる。その際でも、価値観と実現手段を整理して議論しないと容易に感情的な問題にも発展し、質の悪い政治が介入することにもなる。<span style="color: #cc0000;">標準化→生産性</span>と<span style="color: #cc0000;">独自性→創造性</span>の調整は技術に関わるプロジェクトでは避けて通れない。対立するプラットフォームベンダーが強力な影響力を発揮する領域で原則と現実を整合させる解が見つかるようにしないと困るのだ。</p>
<h4 style="padding-left: 30px;">技術的課題：ラーニング・アーキテクチャ</h4>
<p style="padding-left: 30px;">大きなシステムを扱うには<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%83%86%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%A3" target="_blank"><span style="color: #cc0000;">アーキテクチャ</span></a>が必要となる。構造、機能、可用性を実現するシステムの寿命と有効性を決定するのはアーキテクチャの出来に依存する。電子教科書にアーキテクチャが必要だろうか。PDFやEPUB形式のドキュメントを出版するのに、そんな面倒なものは必要ないと思われる方も多いだろう。単発の教科書を出すだけなら必要はない。しかしそれではシステムにならない（他と連携できない）。現に電子教科書（教育コンテンツ）に関する国際標準はいくつも存在する。それでも不十分だということで活動は続いている。それらは、<span style="color: #cc0000;">コンテンツ、コンテクスト、ユーザー</span>（個人／コミュニティ）を管理する上でのものが中心だが、それらを連携させるためのインタフェースも必要だ。フォーマットやインタフェースに関する仕様を整合させるアーキテクチャは必要で、関係者がその理解を共有するための普及啓蒙活動も必要ということになる。</p>
<h3>学習体験を最大化する開かれたデジタルラーニングへ</h3>
<p style="padding-left: 30px;"><a href="http://www.ebook2forum.com/wp-content/uploads/acse2.png"><img class="alignleft size-medium wp-image-3044" style="margin-left: 0px; margin-right: 6px;" title="acse" src="http://www.ebook2forum.com/wp-content/uploads/acse2-300x292.png" alt="" width="144" height="140" /></a>DiTTは小中学校向け教科書を対象としている。これは「文部科学省」の世界だ。しかし小中学校の上には高等教育や職業教育があり、研究開発やビジネスに必要な社会人のための人材・能力開発の世界が広がる。公教育と私教育、学校と塾等々、教科書出版と商業出版等々、隣接する領域が存在して生態系が成り立っている。一つの島の中で完結させることは不可能であり、それ自体が有効性を損なう。だからデジタル教科書は内容的、機能的に<span style="color: #cc0000;">オープン</span>なものでなければならない。教科書は、学校図書館、学習参考書、辞書、副読本などと繋がっている、教科書だけを孤島とするわけにはいかないのだ。</p>
<p style="padding-left: 30px;">重要なことは、PDFやEPUBはデータ形式にすぎず、内容に関するフォーマットではないことである。<span style="color: #cc0000;">意味的な一貫性がなければコンテンツの連携</span><span style="color: #cc0000;">は不可能に近い</span>。電子カルテから決算書まで、今日のシステムが直面するフォーマットの問題の多くは、<span style="color: #cc0000;">意味的相互運用性</span>の問題であって、それが無駄なコストを発生させ政府や企業、納税者や消費者に負担となっていることを忘れてはならない。10年前は問題にもならなかったことが壁となっており、10年前は最大の課題だったものが、1円もかけずに解決することができることは少なくない。</p>
<p style="padding-left: 30px;">教育に関して今日の世界で問われていることは、たとえば (1) 学習のパーソナル化、(2) コラボレーション、(3) 課題に対する論理的思考と表現力の育成、といったことだが、それはユーザーエクスペリエンスとしての「<span style="color: #cc0000;">学習体験</span>」に帰着する。WebとE-Bookが多くの答えを与えることは間違いないし、すでに欧米では多くの取組みがなされている。デジタル教科書はこうした方向性に貢献するものでなければならないと思う。（鎌田、05/28/2010）</p>
<h4>関連記事</h4>
<p style="padding-left: 30px;"><a href="http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20100405/346678/?ST=ittrend" target="_blank">「デジタル教科書で民間主導の協議会設立の動き、文科省などと連携を目指す」 </a>by 西畑浩憲  日経ニューメディア、04/07/2010</p>
<p style="padding-left: 30px;"><a href="http://www.nikkei.com/news/headline/related-article/g=96958A9C93819696E0E5E2EA998DE0E5E2E7E0E2E3E28698E3E2E2E2;bm=96958A9C93819594E0EAE2E2E48DE0EAE2E7E0E2E3E2E2E2E2E2E2E2" target="_blank">「電子教科書」普及で連携　ソフトバンクやマイクロソフト協議会設立　政策提言へ」</a> 日経新聞、05/27/2010</p>
<p style="padding-left: 30px;"><a href="http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20100527/348524/" target="_blank">「『デジタル教科書教材協議会』が7月27日の設立に向けて準備会を開催」</a>、by 羽野 三千世＝ITpro、05/27/2010</p>
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		<title>ビジネスコミュニケーションを変えるE-Reader</title>
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		<pubDate>Fri, 13 Nov 2009 12:14:02 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Editor</dc:creator>
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		<description><![CDATA[E-Readerが（英語圏で）一般消費者の欲しい商品になったのは嬉しいニュースだ。ガジェット好きでは世界に冠たる日本が、このブームに遅れたのは情けないが、いずれ追いつくだろう。しかし、E-Bookをもっぱらガジェットとし [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img class="alignleft size-medium wp-image-428" title="plasticlogic2" src="http://www.ebook2forum.com/wp-content/uploads/plasticlogic2-300x243.jpg" alt="plasticlogic2" width="210" height="170" />E-Readerが（英語圏で）一般消費者の欲しい商品になったのは嬉しいニュースだ。ガジェット好きでは世界に冠たる日本が、このブームに遅れたのは情けないが、いずれ追いつくだろう。しかし、E-Bookをもっぱらガジェットとして見るのは間違っている。これは電子教科書のプラットフォームであり、通販カタログでもあり、それ以上にビジネスコミュニケーション（とくにテクニカル・コミュニケーション）のプラットフォームでもあるのだから。ここでは、E-Bookのビジネス活用について考えてみたい（著者：鎌田博樹）。<span id="more-424"></span></p>
<h3>グリーン・テクノロジーとしてのE-Reader</h3>
<p style="padding-left: 30px;">現在、ビジネスコミュニケーションの主役はPCだ。ドキュメントはPDFで利用されることが多い。PCは情報を操作する環境として優れており、ビデオなどマルチメディアにも強い。しかし、読む環境としてはそうではない。長時間見ていると（気づかないうちに）疲労が蓄積するし、電力を浪費する。プリントアウトすればもちろんかなりの資源消費になる。CO2換算で何トンぐらいだろうか。今日、印刷・複写は保存のためではなく、ほとんど閲覧され（その後廃棄され）るために行われているのである。しかも、PC（＋プリンタ）でもっぱらドキュメントを読むためだけに使われる電力、紙、インクやトナー、オフィス機器の設置スペースを合計すると、膨大なものとなる（暇な時に計算してみたい）。文書を読む必要が多いスタッフに、企業がE-Readerを貸与すれば、短期間で元は取れる。</p>
<p style="padding-left: 30px;"><img class="alignright size-medium wp-image-429" title="plasticlogic" src="http://www.ebook2forum.com/wp-content/uploads/plasticlogic-291x300.jpg" alt="plasticlogic" width="204" height="210" />個々のユーザーから見ても、E-Readerのメリットは大きい。電子ペーパーなのでストレスなしに読めるし、電力消費が極少で済み発熱もしない。PCに比べ軽量で大量のドキュメントを蓄積でき、メカが単純なので故障も少ない。数百冊のマニュアルやリファレンス類を収納して持ち運ぶこともできる。仕事に使うPCは、セキュリティの上から帯出にはかなりのリスクが伴うが、E-Readerに失くして慌てる重要情報は（ふつう）入れないから被害は最小で済む。企業（官公庁）はドキュメントの配布を、紙ではなく、PCでもなく、基本的にE-Readerを通じて行うべきだ。</p>
<p style="padding-left: 30px;">単純にこれだけのメリットがあるのだから、E-Readerを企業が積極的に導入しない法はないし、メーカーでも紙と心中しかねない商業出版社が動くのを待たず、ビジネス市場での普及を考えるべきだろう。</p>
<h3>企業の情報発信力の革新</h3>
<p style="padding-left: 30px;">以上はPCではなくE-Readerをユビキタスに使うことのメリットであるが。以下は、スタッフ（あるいは顧客）がE-Readerを持った場合の企業のコミュニケーション、ドキュメンテーション、情報システムについて考えてみたい。小生は今を去る20年以上前に、米国で立ち上がっていた Corporate Electronic Publishing (CEP)というIT市場に関心を持ち、『企業電子出版 (EP)レポート』というニューズレターを数年間発行していたことがある。当時はPCもプラットフォームにはならず、ワークステーションが中心の時代だったが、技術的なコンセプトは現在も立派に通用する。いやWeb環境が進化し、E-Readerが進化した現在ならば、はるかに無理なく実現できる。</p>
<p style="padding-left: 30px;"><img class="size-medium wp-image-431 alignleft" title="xerox_star" src="http://www.ebook2forum.com/wp-content/uploads/xerox_star-239x300.jpg" alt="xerox_star" width="167" height="210" />CEPは、様々な形で「出版」活動を行っているすべての企業（組織）に対し、それを効果的・効率的にコントロールする技術を、コンテンツ管理やエディタ、ブラウザ、コンパウンドドキュメントと分散コンピューティングなどとして提供するものである。30年以上前に専用システム環境として、米国の軍や政府機関、大企業など大規模な出版＝文書業務を行う組織に普及していった。技術的にも高度化し、マルチメディアはもちろん、ユーザーのプロファイルに応じて情報内容や表示形式を変えたり、ドキュメントの履歴管理、アクセス管理、更新通知、自動更新、ドキュメント（コンテンツ）に対するプログラムと実行など、やりたいことはほとんど何でも出来ていた。出来なかったのは、そう、安くすることとオープンにすることだけである。</p>
<p style="padding-left: 30px;">いまやWebは企業のコンテンツ管理のプラットフォームとして成長しつつある。かつてユーザーあたり数百万円もしたCEPは、数万円でできるようになった。Webブラウザでも可能だが、ドキュメントはPDFやE-Book形式で読むほうが適している。企業のドキュメントサービスとその管理を集中化することは十分に可能となった。技術や工場、経営、教育、法務といった内部コミュニケーションのための文書、顧客や取引先、消費者、株主、メディアなど外部に提供される文書。国内向けと国外向け…これらは制作、印刷、配布、保管、廃棄のライフサイクルにおいて膨大な資源を消費している。WebをインタフェースとしたドキュメントサーバとE-Readerを中心に据え、スマートフォンやタブレットで補完することで、かなり画期的なシステムを構築できる。</p>
<h3>「E-Readerが企業の役に立つ10の理由」</h3>
<p style="padding-left: 30px;"><img class="alignright size-full wp-image-440" title="docu_01" src="http://www.ebook2forum.com/wp-content/uploads/docu_01.jpg" alt="docu_01" width="240" height="180" />TechRepublic.comというサイトに、ジャック・ウォレンという人物が書いた表題のような記事*があった。簡単に紹介しておこう。</p>
<p style="padding-left: 60px;"><span style="color: #993300;">1. コスト削減</span></p>
<p style="padding-left: 60px;">文書のプリントに伴うコストを大幅に減らせるし、デバイスの価格はさらに下げる。</p>
<p style="padding-left: 60px;"><span style="color: #993300;">2. ビジネスのグリーン化</span></p>
<p style="padding-left: 60px;">紙（パルプ）は再生されるとしても、リサイクルのコスト、環境汚染は無視できない。</p>
<p style="padding-left: 60px;"><span style="color: #993300;">3. スペースセービング</span></p>
<p style="padding-left: 60px;">プリンタと用紙ストック、デスクに散乱した書類は、オフィススペースのかなりの部分を占有するだけでなく、業務の効率を下げる。</p>
<p style="padding-left: 60px;"><span style="color: #993300;">4. オフィスワークの効率性向上</span></p>
<p style="padding-left: 60px;">メモ、提案書、会議録、手引書などのビジネスドキュメントを１ヵ所に集中・整理することができる。会議のためのペーパーワークの時間も不要となる。</p>
<p style="padding-left: 60px;"><span style="color: #993300;">5. プロフェッショナリズムの向上</span></p>
<p style="padding-left: 60px;">取引先へのプレゼンテーションや交渉において、E-Readerを配布して資料を提示し、終了後に回収すれば顧客の信頼を高め、情報管理、知的所有権の保護に有効である。</p>
<p style="padding-left: 60px;"><span style="color: #993300;">6. 読む＝知ることへの集中</span></p>
<p style="padding-left: 60px;">新聞記事から企業の各種資料まで、つねに最新の（必要な）情報を告知し、アクセスを促すことができる。集中できる環境の意味は大きい。</p>
<p style="padding-left: 60px;"><span style="color: #993300;">7. 労働意欲の向上</span></p>
<p style="padding-left: 60px;">E-Readerを貸与して企業の情報、文書を共有することで社員の一体感がたかまり、業務スキルの向上にもつながる。</p>
<p style="padding-left: 60px;"><span style="color: #993300;">8. ドキュメンテーションの質量の向上</span></p>
<p style="padding-left: 60px;">企業電子図書室をサーバ上に構築することで、企業内ドキュメントを電子的に提供できる。また一般書籍の提供も、ライセンスによっては可能となる。</p>
<p style="padding-left: 60px;"><span style="color: #993300;">9. 眼精疲労の軽減</span></p>
<p style="padding-left: 60px;">電子ペーパー (E Ink)はPCモニタより疲労が少ないぶん、生産性を高める。</p>
<p style="padding-left: 60px;"><span style="color: #993300;">10. 出版の内製化</span></p>
<p style="padding-left: 60px;">印刷を外注したり、自ら冊子を製本する手間が不要となり、コスト、時間の両面で効率化される。</p>
<h3>ビジネス用 E-Reader＝ドキュメントサービス のデザイン</h3>
<p style="padding-left: 30px;">E-Readerのビジネス利用は、一般消費者用のガジェットでPDFファイルを読むだけでも十分に可能である。重要なことは、基本的にE-Readerが＜読むこと＋α＞に徹した単能機（専用端末）だということだ。PCやモバイルのようにメールやツイッターが侵入することもなく、集中できる。ダウンロード・コンテンツの管理をユーザーに任せることもできるし、企業がドキュメントサーバを通じて管理（追加・削除・更新）することもできる。つまり、ブロードキャスト・メディアになる。ロゴマークを入れれば企業としての一体感も高まるだろう。</p>
<p style="padding-left: 30px;">しかし少しばかりカスタマイズすれば、あるいはバックエンドのCEP環境を整備することにより、かなり戦略的なコミュニケーション手段となる。IT企業にとって、文書（コンテンツ）管理は、潜在的に大きな市場だ。印刷物制作を含むドキュメントサービス企業にとっては、ペーパーレス化による市場縮小に対応するにはこの市場、つまり電子ドキュメンテーション（ドキュメントを通じたコミュニケーション）の高付加価値化に絡んでいくしかないだろう。</p>
<p style="padding-left: 30px;"><img class="alignright size-medium wp-image-436" title="plastic-logic-reader-550x330" src="http://www.ebook2forum.com/wp-content/uploads/plastic-logic-reader-550x330-300x180.jpg" alt="plastic-logic-reader-550x330" width="240" height="144" />ロゴマークを入れたりする以外に、エンタープライズE-Readerが備えるべき機能は、あまりない。しかし、ユーザーがエンタープライズサーバにサービスをリクエストしたり、なんらかのインタラクションを行うためのインタフェースは必要となる可能性が高い。たとえば、金融商品のカタログに数値を入力してシミュレーション結果を表示したり、薬品や部品のバーコードを読み込んで関連するインストラクションの照会や在庫確認を行ったりするなどである。「読む」ということが何らかのアクションにつながる部分、つまり関連する情報を確認したり、計算したり、注文したり、というプロセスをサポートすることにより、ドキュメントは知識の媒体として意味を持ってくる。トレーニング／テスト教材を入れて、スタッフが自修できるようにするのも有効だろう。</p>
<p style="padding-left: 30px;">すべてはPCで出来る、と思われるかもしれない。しかし、そう考えたらiPod/iPhone などが専用のガジェットとして巨大なビジネスを創造した理由も理解できないだろう。重要なことはドキュメンテーションにおける「ユーザー体験(UX)」であり、そのためのUIである。PCは何でも出来るが、UXの改善には限界がある。PCは徹底してクールなメディアだからだ。それに対して、E-Readerはホットメディアであり、エンタープライズE-Readerは、さらにホットなメディアとなる。それは、エンタープライズライブラリ／ドキュメントサービスのインタフェースを整備することで実現される。　（文中写真はPlastic LogicおよびXerox Corp.）　＝鎌田博樹・本誌編集長</p>
<p style="padding-left: 30px;">
<h4 style="padding-left: 30px;">参考</h4>
<p style="padding-left: 30px;"><a href="http://blogs.techrepublic.com.com/10things/?p=928" target="_blank">10 reasons why e-readers make sense in the enterprise</a>, by Jack Wallen, TechRepublic, 08/05/2009</p>
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		<title>地方紙のためのモバイル出版ソリューション</title>
		<link>http://www.ebook2forum.com/2009/11/easy-solutions-building-mobile-apps/</link>
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		<pubDate>Fri, 06 Nov 2009 15:03:46 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Editor</dc:creator>
				<category><![CDATA[Applications]]></category>
		<category><![CDATA[Mobile Publishing]]></category>
		<category><![CDATA[Associated Press]]></category>
		<category><![CDATA[Newsmedia]]></category>

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		<description><![CDATA[AP通信がモバイル出版技術を提供するVerve Wireless (Encinitas, CA)と共同で、地域の新聞社に対して、AP Mobileプラットフォームを利用することで容易にモバイルアプリケーションを提供できる [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img class="alignright size-medium wp-image-370" title="verve-wireless-rolls-out-white-label-solution-for-publications-to-build-mob-m" src="http://www.ebook2forum.com/wp-content/uploads/verve-wireless-rolls-out-white-label-solution-for-publications-to-build-mob-m-300x180.jpg" alt="verve-wireless-rolls-out-white-label-solution-for-publications-to-build-mob-m" width="240" height="144" />AP通信がモバイル出版技術を提供するVerve Wireless (Encinitas, CA)と共同で、地域の新聞社に対して、AP Mobileプラットフォームを利用することで容易にモバイルアプリケーションを提供できるようにするソリューションの提供を発表した。<span id="more-369"></span></p>
<p>モバイルデバイスはAndroidやBlackberry、iPhioneなど、機種や表示形式が異なり、地方新聞にとっては多くの機種に対応するアプリケーションの開発はコスト的に問題になっている。Verve Dashboard は、新聞社が読者やコンテンツ、広告を集中管理できるようにする。AP側のビジネスモデルとしては、広告料金のシェアを提案している。AP通信では、北米だけでなく、中南米諸国に事業を拡大する計画。</p>
<p style="padding-left: 30px;"><a href="http://paidcontent.org/article/419-the-associated-press-offers-platform-to-publishers-for-building-mobile-/" target="_blank">The Associated Press Offers Platform To Publishers For Building Mobile Apps</a>, Tricia Duryee , paidContents.com, 11/05/2009</p>
<p>&lt;Press Release&gt;<a href="http://vervewireless.com/headlines.html" target="_blank"> Content Delivery Framework Simplifies Management of Publishers&#8217; Mobile Content Offerings</a>, Verve Wireless, Inc., 11/05/2009</p>
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		<title>e-book化のもう一つの動き：digital textbooksの教育機関での浸透</title>
		<link>http://www.ebook2forum.com/2009/10/digitalization-of-textbook/</link>
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		<pubDate>Thu, 29 Oct 2009 09:45:37 +0000</pubDate>
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		<category><![CDATA[textbook]]></category>
		<category><![CDATA[教育]]></category>
		<category><![CDATA[池田純一]]></category>

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		<description><![CDATA[ワシントンポスト紙10月19日付記事に池田純一氏が要約とコメント。「商業出版はe-readerで、図書館はe-lendingで、教科書はdigital textbookで、という具合に、利用者の読書経験、利用経験を変えて [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2009/10/18/AR2009101802360.html" target="_blank">ワシントンポスト紙10月19日付記事</a>に池田純一氏が要約とコメント。「商業出版はe-readerで、図書館はe-lendingで、教科書はdigital textbookで、という具合に、利用者の読書経験、利用経験を変えてしまうような出来事が複数並列して走る」中で「出版社は経営上の大きな意思決定を迫られることになる」。<span id="more-263"></span></p>
<p style="padding-left: 30px;"><a href="http://www.defermat.com/journal/2009/000624.php" target="_blank">「e-book化のもう一つの動き： digital textbooksの教育機関での浸透」</a> by 池田純一、FERMAT Journal、10/23/2009</p>
<p style="padding-left: 30px;">
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		<title>Digital Texts Gaining Favor in Classroom</title>
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		<pubDate>Mon, 19 Oct 2009 03:45:58 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Editor</dc:creator>
				<category><![CDATA[Applications]]></category>
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		<category><![CDATA[Education]]></category>
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		<category><![CDATA[textbook]]></category>

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		<description><![CDATA[In some classrooms, books are a thing of the past: Digital texts gaining favor, but critics question quality, by Ashley Surdin, Washington Post, 10/19/2009
]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2009/10/18/AR2009101802360.html" target="_blank">In some classrooms, books are a thing of the past</a>: Digital texts gaining favor, but critics question quality, by Ashley Surdin, Washington Post, 10/19/2009</p>
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