ジョブズの遺産とiBooks新戦略をめぐる7つの問い

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iBooks Authorを中心としたアップルのiBooks 2戦略は、2つの面を持っている。今日の教育に不可欠なマルチメディア・コンテンツを作り、出版する武器を万人に開放するという啓蒙的側面と、出版はiBookstoreを通じなければならない(iPadを使え)という専制的側面だ。「啓蒙的専制君主」としての故スティーブ・ジョブズの面目躍如とした遺産なのだが、これを受け容れるかどうか、われわれも選択を迫られている。ここでは問題を7つにまとめ、筆者の答を示す。[全文はE-Book2.0 Magazineにて公開中です] … [Read more...]

EBook2 Review (Vol.2-7, 11/03) :“ネコ型”の可能性

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先週は「アマゾン契約書問題」で騒がしかったが、こうしたものはいずれ治まる。アマゾンには本を売る力も動機もあるからだ。問題はその後、出版社と書店(とくに後者)がどうなるかだ。デジタルには、個性的な出版社、書店を輩出する可能性もあるし、逆にアマゾン型モデルの万能性を実証する可能性もある。それは出版人の意思とスキル、想像力にかかっていると思われる。ここしばらく、「非アマゾン型」の可能性を考えてみたい。 … [Read more...]

EBook2 Review (Vol.2-6, 10/27) :ジョブズと出版

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アイザックソンの「公式」ジョブズ伝が発売になり、予想通り版元のサイモン&シュスター(S&S)を潤している。生前(2008年)、出版ビジネスは「救いようもない(unsalvageable)」と語っていたが、そうでもないことを身をもって証明したのは皮肉というべきか。ジョブズが出版界に残した影響としては、E-Bookの委託販売制による価格維持と、その逆のiPadアプリの低価格化がある。価格革命は後者のほうが主導すると筆者はみている。 … [Read more...]

EBook2 Magazine (Vol.2, No.5, 10/20) +Review

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アマゾンが年内にも日本でKindle事業を開始する方向で準備を進めていることを、20日付の各紙が一斉に報じた。日本語コンテンツの供給に関しては、版元各社と交渉の詰めを行っており、すでにPHP研究所とは合意、講談社、新潮社などとは1~2ヵ月以内の合意を目指しているという。これは出版社が懸念していた価格設定問題がほぼ解決したことを意味する。ついに「開国」となった。いまさらだが、経緯を振り返ってみるのも無駄ではないだろう。というのも、これはスタートに過ぎないからだ。 … [Read more...]

EBook2 Magazine (Vol.2, No.4, 10/13) +Review

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汗水流した人には不謹慎な言い方だが、出版業界にとってEPUB 3はまったくの僥倖だった。本来こうした標準は、最大の受益者でユーザーである出版関係者が自分たちの要求を集め、整理するところまでは参加するのがスジなのだが、日本語組版問題という迷路に挑んだ少数の人々の活躍のおかげで、いわば棚ボタ式に、EPUB 3というE-Bookの新しいパラダイムに乗ることが出来たのだ。おかげで総務省も、最小の投資で最大の成果を得て面目を保った。 … [Read more...]

EBook2 Magazine (Vol.2, No.3, 10/06) +Review

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Kindle Fireが登場した先週に比べ、静かな1週間だと思っていたら、「ジョブズの死」という衝撃が待ち受けていた。アップルに復帰して以来の鬼神のような姿 に、先が長くないことを感じていたが、やはり重い。20世紀にはこういう「重い」人はけっこういたのだが、ITの世界ではほかに記憶にない。 … [Read more...]

EBook2 Magazine (Vol.2, No.2, 9/29) +Review

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9月の最終週はアマゾンの新製品発表で慌しかった。短時間に多くの情報を頭に詰め込むと疲れる。今回はiPadの発表時より疲れた。アマゾンの発表は、深く読み込まないと意味が分からない。すべての製品/サービスが、単独の事業ではなく、物販を含めたアマゾンの事業の中で位置づけないと理解不能だからだ。だから、タブレットでいえば、製造原価がビジネスモデルを知る手がかりとなり、クラウドが提供する機能がパフォーマンスを評価する手がかりとなる。 … [Read more...]

EBook2 Magazine (Vol.2, No.1, 9/22) +Review

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「電子書籍の世界規格上陸、国内出版界は正念場」という新聞の見出しで驚いたのだが、EPUBは日本の市場のニーズを反映すべく、日本のメンバーによって策定されたもので、外国勢力の日本攻略の武器として「上陸」するものではないし、ましてそれによって出版界が正念場を迎えるようなものではない。それに、EPUB 3は5月23日の「提案仕様」で事実上確定しており、ツールやアプリの開発者はすでにそれを前提に開発を進めている。いい加減に大時代な表現は止めて欲しいものだ。 … [Read more...]

EBook2 Magazine (No.52, 9/15)

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印刷本の減少は、書店の減少、図書館(利用者)の減少、読書層の減少と結びつく可能性が高い。E-Bookの急成長を印刷本の減少に直結させないための方策を考える必要があるだろう。日本のように、E-Bookの価格を高くするというのは、かえってコストを膨らませるので、選択肢としては最悪だ。デバイスが普及した以上、価格低下を長期間止めることは不可能だ。「高い」本はあからさまに売れなくなり、「高い」出版社は存在感を薄くしていくからだ。年内に答えをみつけたい。 … [Read more...]

EBook2 Magazine (No.51, 9/08) +Review

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40周年を祝ったばかりのProject Gutenbergの創始者、マイケル・ハート氏が9月6日、イリノイ州アーバナの自宅で死去した。享年64。活版印刷術の父をグーテンベルクとするなら、ハート氏はE-Bookの父と呼ばれる資格がある。「電子出版」は様々な形で存在したが、最終的にインターネットを使ったものが出版の歴史を変えることになったからだ。そしてそれを行ったのがハート氏だった。イリノイ大学の学生として、1974年7月4日、米国独立宣言をタイプで打ち込んでアップして以来、彼の生涯は人類の活字遺産を誰でも利用できるものにすることに捧げられた。 … [Read more...]