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	<title>EBook2.0 Forum&#187; Documentation</title>
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		<title>出版コンテンツ論 (3)：サービス指向E-Book</title>
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		<pubDate>Mon, 12 Dec 2011 12:10:19 +0000</pubDate>
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		<description><![CDATA[昨日の記事に多くのアクセスとコメントをいただいた。次回以降で、コンテンツ自体のソシアビリティを実現するモデルと出版社／編集者の仕事について考えていきたい。問題の組立て方が間違っていなければ答は見つかるはずだ、というのが筆 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img class="alignleft size-full wp-image-7791" style="margin-left: 0px; margin-right: 15px;" title="SOA" src="http://www.ebook2forum.com/wp-content/uploads/SOA1.jpg" alt="" width="177" height="117" />昨日の記事に多くのアクセスとコメントをいただいた。次回以降で、コンテンツ自体のソシアビリティを実現するモデルと出版社／編集者の仕事について考えていきたい。問題の組立て方が間違っていなければ答は見つかるはずだ、というのが筆者の信念でチャレンジしているが、ご協力いただければ幸い。そこで分かりやすくなるように図で表現してみた。本サイトが目指す “E-Book 2.0”の性格を「<span style="color: #990000;">サービス指向E-Book</span>」あるいはBook as a Service (BaaS)と呼ぼうと考えている。<span id="more-7781"></span></p>
<h4>印刷書籍</h4>
<p><img class="alignright size-full wp-image-7784" title="print_book_model" src="http://www.ebook2forum.com/wp-content/uploads/print_book_model.jpg" alt="" width="218" height="275" />構造と表現と意味を物理的にパッケージ化し、かつ商品としての実体性、可用性、流通性を兼備したという意味で完全なものと言える。多くの人が愛着を持つのは当然だ。しかし、相対的に実用性、入手性が低下しているので、採算は悪化し、もはや「普通の本を普通に」制作して売っていくことでは継続できない状態に陥っている。</p>
<h4>プラットフォーム依存コンテンツ</h4>
<p>米国の出版社のように、コンテンツの電子的提供は、製作体制さえできていれば、高い利益率を上げることが可能である。しかし、コンテンツ自身は「素材」という扱いであって、販売と閲覧、ソシアビリティの環境は、完全にプラットフォーム環境に依存している。印刷本が持っている本としての「尊厳」が薄れるとともに、利益率が低下し、依存するオンラインストアの力が圧倒的になることは避けられない。日本の出版関係者がこれに嫌悪を示すのも理解できる。しかし、現在のE-Bookは、強力なプラットフォームの存在を前提としていて、ほかに有力な選択肢はない。Pottermoreのような自力のプラットフォームは、目指すべき方向だと思うが、当面は一般化できない。</p>
<p style="text-align: center;"><img class="size-full wp-image-7785 aligncenter" title="static_eBook" src="http://www.ebook2forum.com/wp-content/uploads/static_eBook.jpg" alt="" width="400" height="179" /></p>
<h4>WebアプリとしてのE-Book</h4>
<p><img class="alignleft size-full wp-image-7786" style="margin-left: 15px; margin-right: 15px;" title="i-Book" src="http://www.ebook2forum.com/wp-content/uploads/i-Book.jpg" alt="" width="324" height="276" />これまでコンテンツの機能を高めるには、プラットフォームに依存するしかなかった。iOSであれKindleであれ、コンテンツ自体の機能と付加価値は高められても、その独立性は、単純なフォーマットの変換だけでよかったE-Bookの時よりもさらに弱くなってしまう。EPUB3は、Webと同様の独立性を保持しつつ、高い機能を持ったオフラインコンテンツを開発することを可能にした。これまで日本では、日本語の組版フォーマットだけが注目されてきたが、この問題は基本的にクリアされたので、WebアプリとしてのE-Bookコンテンツのデザインと編集技術を語るべき段階に移行したと考えている（EPUB3については「戦記」を参照）。</p>
<h4>サービス指向E-Book</h4>
<p>基本的には、まえがき／あとがき、索引や文献リスト、参考図表、図版、脚注など、これまで著者や編集者が苦労して本文や章末、巻末に入れてきた編集情報、本文訂正と補足などを入れるところから始めて、メディアの書評、読者評などの共有と著者からのコメントをコンテンツの中から共有できる仕組みを導入し、発展させていくことが重要だ。また他の出版社と相互にアフィリエイトとなって、推薦する仕組みを導入すれば、アマゾンなどのプラットフォームへの依存は減る。</p>
<ul>
<li>プラットフォームに依存しないソシアビリティ：Twitter、Facebookなどと直接リンク</li>
<li>出版者／著者のWebサイトの「プラットフォーム」化：コンテンツを通じた読者との連携</li>
<li>コンテンツのサービス機能の実装：ガイド、辞書・事典、QA…（標準、タイプ別オプション）</li>
</ul>
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		<title>出版コンテンツ論 (2)：E-Bookのソシアビリティ</title>
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		<pubDate>Sun, 11 Dec 2011 11:42:47 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Editor</dc:creator>
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		<description><![CDATA[コンテンツは社会的概念であり、コンテンツがコンテンツであるためにはコンテクストを実装する必要がある。コンテクストの提供（社会化機能）をクラウドプラットフォームに依存している現在のコンテンツの形態は、出版社にとってまったく [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img class="size-full wp-image-7766 alignleft" style="margin-left: 0px; margin-right: 15px;" title="social media2" src="http://www.ebook2forum.com/wp-content/uploads/social-media2.jpg" alt="" width="143" height="148" />コンテンツは社会的概念であり、コンテンツがコンテンツであるためにはコンテクストを実装する必要がある。コンテクストの提供（社会化機能）をクラウドプラットフォームに依存している現在のコンテンツの形態は、出版社にとってまったく不利なものだ。印刷本が持っていた、実体としてのオーラが失われつつある現在、出版社はE-Bookのユーザビリティを通じてソシアビリティを高め、読者との間のインタラクションを構築する必要がある。つまり本をソーシャルメディアとするのだ。<span id="more-7757"></span></p>
<h3>現在のコンテンツは環境に過度に依存している</h3>
<p><img class="alignright size-full wp-image-7768" style="margin-left: 15px; margin-right: 0px;" title="bookdesign" src="http://www.ebook2forum.com/wp-content/uploads/bookdesign.jpg" alt="" width="298" height="169" />コンテンツは本質的に<span style="color: #990000;">意味</span>と<span style="color: #990000;">構造</span>と<span style="color: #990000;">表現</span>という3つの要素を持っている。コンテクストは、著者や発行者、読者が必要とするコンテンツの<span style="color: #990000;">ソシアビリティ</span>(社会化属性)を明示化するものということができる。ごく基本的なものは表題や著者、発行者などの書誌事項で、これはコンテンツと不可分のものとなっている。<span style="color: #008000;">紙の本の編集において、最も重要なことは、コンテンツの内在的構造を、効果的に二次元(ページ)と三次元(冊子)に展開・表現すること</span>だ。最近まで、著者や編集者はこれだけを前提としてコンテンツをつくっていた。表紙や扉、目次、奥付などは、コンテンツの実体化のために不可欠の仕掛けだった。</p>
<p><img class="alignleft size-full wp-image-7773" title="ebook formatting" src="http://www.ebook2forum.com/wp-content/uploads/ebook-formatting.jpg" alt="" width="158" height="141" />E-Bookにおいて、物理的なページはスクリーン表示で代用され、目次や索引を含む構造は、ハイパーリンクとなる。表紙は絶対に必要とは言えない。書店で物理的存在を誇示するために必要であった装丁は無用となった。印刷本の電子的複製では、機能のほかには、ある程度の「本らしさ」しか盛り込むことが出来ない。印刷本の3割～5割安を“適正価格”と考える消費者の感覚は正当なものだ。現在のE-Bookのほとんどは印刷本の影のようなもので、印刷本がそのままで帯びていたコンテクスト―手応え、自己完結性、権威性、書店での展示によって生じるもの―がない。こんな状態で印刷本が書店から消え、書店が消えていけば、新刊書のマーケティングは大きな困難に見舞われることは間違いない。E-Bookのコンテンツが、印刷本の助けを借りずに自前の衣装を用意できるようになるまでは、出版社はアマゾンなどのストアに過度に依存する状態が続く。</p>
<p><img class="alignright size-full wp-image-7774" style="margin-left: 15px; margin-right: 0px;" title="bookdesign4" src="http://www.ebook2forum.com/wp-content/uploads/bookdesign4.jpg" alt="" width="165" height="196" />今日のコンテンツは、商品として機能するために、クラウド・サービスとデバイスが提供する一貫したサービス機能に依存している。出版社が提供しているコンテンツは、著者や印刷本のオーラを取り去れば、実のところまったくの裸だ。それを自覚しないで、コンテンツそのものの価値を主張する心情は理解はできるが、紙と電子の力関係の変化によってビジネス的には通用しなくなっている。これまでアマゾンはこのオーラを積極的に利用してきたので、出版社は気にしないでやってこれたが、オーラが薄れていけば力関係は弱まり、依存（つまり編プロ化）はさらに進む。喩えは悪いが、現状はアマゾンという（シェア７割近い）コンテナサービスに商品のマーケティングからデリバリまでを依存している状況だ。アマゾンは、現代のプロセス管理の基本である、ITによる最適化環境を持っており、日々システムの改善を続けている。</p>
<p>アマゾンにとっての最適化は、個々の出版社にとっての最適化を意味しない。現在の取次システムのような、相互依存的な体制は当てにしないほうがいい。とくに、「出版において絶対に必要なのは著者と読者のみ」というアマゾンのモデルでは、すべては相対化され、つねに鼎の軽重を問われる。あまり居心地はよくないはずだが、慣れるしかない。そして出版社が独自の編集・出版技術のベースをつくるのに与えられた時間は、およそ１年、長くて２年と見ている。ヴェネツィアの印刷・出版業者が、可動活字時代にふさわしい本を開発するには何十年もかけられたが、それは競争相手が旧い技術だけだったからだ。今日の出版社（編集／マーケティング・スタッフ）はWebマーケティングの先端企業にに挑戦し、E-Bookコンテンツのコントロールを取り戻さなければならない。それは現在の「コンテンツ」では無理だ。</p>
<h3>E-Bookにおけるソシアビリティ</h3>
<p>今日のデジタルコンテンツの最大の特徴は、前回述べたように、それがハイパードキュメントであり、Webというハイパーテキスト環境の中にあるということだ。原理的にはこれがE-Bookのソシアビリティを可能とする。この環境の中のすべてのコンテンツは、たんにカタログ化し、ダウンロードできるだけでなく、以下のような性質を持つ。</p>
<ol>
<li>コンテンツとそれに関する人間のアクションを様々な方法で記録・解析することができる。</li>
<li>分解可能であり、また他のコンテンツ、データと統合することができる。</li>
<li>内部にプログラム(スクリプト)を埋め込み、あるいは外部のサービスとリンクすることができる。</li>
</ol>
<p><a href="http://www.ebook2forum.com/wp-content/uploads/marketing.jpg"><img class="size-full wp-image-3485 alignleft" style="margin-left: 0px; margin-right: 15px;" title="marketing" src="http://www.ebook2forum.com/wp-content/uploads/marketing.jpg" alt="" width="150" height="86" /></a>これらによって、<span style="color: #008000;">コンテンツから（単独あるいは集合的に）最大限の価値を引き出す</span>ことが可能となる。その価値は、著者と読者にとっては多様であり得るが、出版社、オンラインストア、広告主などのビジネスにとっては、商業的、金銭的なものが中心となろう。E-Bookビジネスとはそういうものであり、そこでは多くの人が考えるような、<span style="color: #008000;">かつてのモノとして完結性（あるいはそのオーラ）を持ったコンテンツは存在しない</span>といっていい。価値そのものが一定しないように、価値の配分も一定ではない。ましてコンテンツの価格などは、基準があるとすれば、「市場において価値を最大化する数字」とでも言うしかない。100円でも1万円でも、売れなければゼロ。100円で100万売れれば1億円、1万円で1000売れても1000万円ということで、マーケティングしだいだ。</p>
<h4>ソシアビリティの実現：(1) クラウド環境</h4>
<p><img class="alignright size-full wp-image-7770" style="margin-left: 15px; margin-right: 0px;" title="cloud" src="http://www.ebook2forum.com/wp-content/uploads/cloud.jpg" alt="" width="183" height="113" />さて、現在のデジタルコンテンツの商品性は、紙の本のオーラと、アナリティクスによるマーケティングによって辛うじて成立していると言える。それは現在の市場の大半を占めるアマゾンとB&amp;NのE-Bookビジネスが、印刷本販売のシステムと実績データを基盤にして、その延長(実際には単純化だが)として(のみ)成立したことが示している。消費者は、印刷本によって本の実体性と価値を確認し、紙かデジタルかのフォーマットを選択する。ユーザーからすると、まずコンテンツを選択し、次にフォーマットを選択するというのは、まったく自然であって、デバイスやフォーマットにあわせてコンテンツを買わせる、ベンダーの一方的発想は不合理を強いるものだ。</p>
<p>アマゾンとB&amp;Nは、ユーザーの行動から最大限のデータを集めることが可能になる（アマゾンはアフィリエイトからのデータも集めている）。集めるデータの種類と量を増やし、そこからマーケティングの最適化のためのモデル（プロセスとルール）を構築すること、そして日常的なフィードバックを通じて改善することが、アマゾンのマーケティングであり、通常の宣伝広告ではなく、ここに投資を集中している。これこそがアマゾンの競争優位の核心であり、デバイスやクラウドサービスは、これと連携することで力を発揮するようになっている。</p>
<h4>ソシアビリティの実現：(2) コンテンツの拡張</h4>
<p><img class="alignright size-full wp-image-7771" style="margin-left: 15px; margin-right: 0px;" title="intelligence" src="http://www.ebook2forum.com/wp-content/uploads/intelligence.jpg" alt="" width="235" height="137" />すでに日本においても(印刷本だけで)最大の書店となっているアマゾンに、書店としてまともに対抗することは、かなり難しい。日本の書店は膨大な消費者に膨大な本を売ってきたが、<span style="color: #990000;">個客</span>のデータを持たず、商品管理はしてもデータをマーケティングに利用する体制などはできていない。しかし、可能性はある。出版社と協力して、コンテンツに即した<span style="color: #008000;">E-Book独自のコンテクスト機能を発達させることで、紙の本に依存しないソシアビリティを、E-Bookで実現する</span>のである。</p>
<p>紙の「コンテンツ」をアマゾンその他のコンテナに収納しただけのE-Bookは、手も足も持っていない。すべてをコンテナサービスに委ねているに等しいのだ。この状態では、<span style="color: #990000;">ビッグデータ</span>を操るアマゾンのITパワーだけが威力を発揮する。ユーザーを通して市場を解析するアマゾンのシステムは、本から出発してその他の物品やコンテンツに広げていけたように、規模が大きくなるほど絶大な力を発揮する。</p>
<p><a href="http://www.ebook2forum.com/wp-content/uploads/intelligence2.jpg"><img class="alignleft size-full wp-image-7772" style="margin-left: 0px; margin-right: 15px;" title="intelligence2" src="http://www.ebook2forum.com/wp-content/uploads/intelligence2.jpg" alt="" width="108" height="108" /></a>しかし、コンテンツに<span style="color: #990000;">インテリジェンス</span>を持たせればどうだろうか。<span style="color: #333333;">コンテンツが、読者(ユーザー)と「対話」することによって、マーケティング・データを出版社（あるいは出版社と読者と著者）にだけ集めてくるような仕組みを持てば、オンラインストアが持つ力を相対化することができる</span>だろう。上述したように、<span style="color: #008000;">E-Bookのコンテンツは、分解／統合が可能であり、インテリジェンスを持つことが出来るという重要な特徴がある</span>のだ。コンテンツが高度化すれば、ストアのクラウドサービスと出版社の力関係は逆転する。こうしたことは、故ジョブズとアップルも気づいていたし、アマゾンも気づいていた。だからこそ、前者はiBooksよりもiOSアプリを重視し、後者は出版とメディアビジネスに進出しているわけだ。出版社はデジタル時代の「出版編集技術」を早期に、独自の仕方で確立する必要がある。出版社はアマゾンに勝つ必要はないが、生き残り、出版活動を豊かなものにする必要はある。 （鎌田、2011-12-11）</p>
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		<title>出版コンテンツを考える (1)：とコンテンツ</title>
		<link>http://www.ebook2forum.com/2011/12/demystifying-content-1-naked-king/</link>
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		<pubDate>Fri, 02 Dec 2011 09:35:02 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Editor</dc:creator>
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		<description><![CDATA[「コンテンツ」は、具体的な形をとり、流通して初めてコンテンツとなる社会的、関係的な概念であって、これで商売をするためには、「中身」よりもよくよく形態や機能を考えないわけにはいかない。価格についても、権利についてもそうだ。 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img class="alignleft size-full wp-image-7669" title="content2" src="http://www.ebook2forum.com/wp-content/uploads/content2.jpg" alt="" width="142" height="142" />「コンテンツ」は、具体的な形をとり、流通して初めてコンテンツとなる社会的、関係的な概念であって、これで商売をするためには、「中身」よりもよくよく形態や機能を考えないわけにはいかない。価格についても、権利についてもそうだ。そこで具体的なプロセスと機能の面から、流通するための条件を考えたいわけだが、漠然とした言葉だけに、これまで不用意に扱われ、あまりに多くの錯覚、倒錯を生み出してきた。まずこれを脱神秘化しておきたいと思う。<span id="more-7664"></span></p>
<h3>コンテンツは裸の王様である</h3>
<p><img class="alignright size-full wp-image-7653" style="margin-left: 15px; margin-right: 0px;" title="Diagram4" src="http://www.ebook2forum.com/wp-content/uploads/Diagram4.jpg" alt="" width="300" height="209" />コンテンツは「中身」を意味する。では外身とは何か。中と外は何で区別されるか。E-Bookに付いているスタイル指定はどちらだろう。コンテンツのアイデンティティはどうやって識別…。などくどくど言うと嫌われるのだが、こうしたことは、<span style="color: #008000;">コンテンツを管理したり流通させたりする上では、最初に考えておくべきこと</span>だ。でないと棚の配置も考えずに図書館をつくろうとするのと同じ結果になる。専門家に任せる？ 専門家は、何のために、どう管理・流通させたいというユーザーの方針に従うだけだ。これがないとシステムはつくれない。これなしでつくったシステムは何億かけてもガラクタだ。おおますます嫌われる。</p>
<p><img class="alignleft size-full wp-image-7670" style="margin-left: 0px; margin-right: 15px;" title="king1" src="http://www.ebook2forum.com/wp-content/uploads/king1.jpg" alt="" width="113" height="153" />先日上の図を描いていて（<a href="http://www.ebook2forum.com/2011/11/emerging-web-publishing-environment/" target="_blank">「Web出版環境とは何か」</a>）、出版において、いわゆるコンテンツというものが裸の王様であるという印象を強くした。印刷・製本やフォーマットという衣装を着せないと、王様であるという証明はじつに厄介なものとなる。いや衣装を着けた状態で「出版物」の認定を受け直さないと無理だろう。谷崎潤一郎の未発表草稿があったとすると、そのままコンテンツの扱いを受けるだろうが、真贋が定まらない状態では保留され、著者不明ではゴミとなるかもしれない。つまり、コンテンツは社会的概念であって、この社会性を見落して扱おうとすると見当違いなことになるということだ。</p>
<p>コンテンツとは何かを考えても、答は得られない。人間を解剖しても「人間とは何か」が分からないようなものだ。コンテンツとは「中身」だが、人間の「魂」がなかなか評価されないように、実世界において<span style="color: #008000;">中身を規定するものはやはり外身</span>なのである。本について「コンテンツ」が云々されるようになったのは、それが形を外されて(deform)からなので、ややこしい話だが、コンテンツの価値や商品性を考える場合には、具体的な形を付与する(inform)ことを想定しないとどうにもならない。</p>
<h3>コンテンツはいかにして本になるか</h3>
<p>商業出版の世界で、本は、印刷・製本され、定価が付いて取次に納品された段階で、本として認知されてきたように思う。印刷所を出た段階では、商品であっても本ではなく、4割近く発生する返本の多くは、もはや資源ゴミである。本はオーラを発する。丁寧に造られた本はなおさらだ。自分の本が書店に並んだのを見て興奮する人は多い。</p>
<p>しかし、いったん本とされたものでも、表紙を剥がし、装丁をばらした状態では本とは呼ばれない。文字や写真が印刷された紙を見て、それが「コンテンツ」であるという人を見たことがない。しかし、今日多くの人々が「コンテンツ」と読んでいるものは、一度「本であったものの電子的複製」をイメージしているようだ。自炊代行業者を目の敵にする人たちは、残骸にされる本の運命よりも複製のほうを気にしている。「本」には価値はなくなっても電子データには価値があるように錯覚している。後世の人は大いに嗤うだろう。</p>
<p><img class="alignright size-full wp-image-7679" style="margin-left: 15px; margin-right: 0px;" title="book-18th-century" src="http://www.ebook2forum.com/wp-content/uploads/book-18th-century1.jpg" alt="" width="220" height="146" />電子書籍には印刷本と同等の価値があると主張する人に至っては、コストはおろか、装丁デザイン、印刷や造本の（単なる付加価値以上の）価値さえ認めないという、信じられないような理屈を述べている。とても本好きの態度とは思えない。もちろん、消費者は愚かではないから、もっぱら本より本のデータが欲しい人が「電子書籍」を買うことになる。印刷本の価値は、タイトルに相応しい個性を持った本としての一貫した造りがされる点にあると思う。それはデジタルが多くなるほど、再評価されるだろう。もっとも、その頃には、本らしい本は古書店でしか得られなくなるおそれがあるが。その点、新書や文庫は、容易に「コンテンツ」と紙に解消してしまう脆さが目立つ。（右は18世紀の本）</p>
<h3>オープンソースの『蟹工船』がなぜ出版社を潤したのか</h3>
<p>コンテンツの価値を、実体としての印刷本の価値に合わせようと考える人は、紙を守ろうとして逆に冒涜している。青空文庫やプロジェクト・グーテンベルクのリストに載っているコンテンツは、その不朽の価値にもかかわらず（それを入力・編集し、フォーマットしたボランティアのおかげで）タダで読むことができる。版権が切れていても印刷・製本したものは無料とはいかない。それどころか、2008年に社会現象となるほどヒットした『蟹工<img class="alignleft size-full wp-image-7672" style="margin-top: 15px; margin-bottom: 15px;" title="kanikosen" src="http://www.ebook2forum.com/wp-content/uploads/kanikosen.jpg" alt="" width="79" height="79" />船』などは、コンテンツとしては無料だが、印刷本としては売れに売れ、新潮社版(420円)などで80万部を超えたといわれている。E-Bookは印刷本を圧迫すると考える人たち、電子ファイルに本としての価値があると考える人たちは、こうした事実に目を閉ざしている。あらゆるデバイスで読める青空文庫版が、どのくらいダウンロードされたかは知らないが、数十万という単位ではないだろう。</p>
<p>要するに、印刷本は印刷本の価値がある。E-BookにはE-Bookの価値がある。コンテンツを共有していても、この2つのメディアは異なる。E-Bookは、直接間接にオンラインアクセスを前提とし、読むためのデバイスを必要とする。それは消費者が負担している。「コンテンツ」がそのままでは売れるはずもないことは自明ではないか。むしろ日本以外でなぜコンテンツが売れているのかをもう一度考え直したほうがいい。コンテンツは王様だが、家来もいない裸の王様は王様ではない。  （2011-12-02鎌田、）</p>
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		<title>Web出版環境とは何か：DD研参加記(3)</title>
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		<pubDate>Sun, 27 Nov 2011 10:05:49 +0000</pubDate>
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		<description><![CDATA[前回は、EPUB3によって「Web出版環境」が完成した、ということを述べた。これは印刷本の電子的複製とは次元が違う、デジタルドキュメントとしてのE-Bookの潜在力が全面的に開放されたことを意味する。JLreqを含むEG [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img class="alignleft size-full wp-image-7655" style="margin-left: 0px; margin-right: 15px;" title="HTTP" src="http://www.ebook2forum.com/wp-content/uploads/HTTP.jpg" alt="" width="158" height="115" />前回は、EPUB3によって「Web出版環境」が完成した、ということを述べた。これは印刷本の電子的複製とは次元が違う、デジタルドキュメントとしてのE-Bookの潜在力が全面的に開放されたことを意味する。<a href="http://www.w3.org/TR/jlreq/ja/" target="_blank">JLreq</a>を含む<a href="http://code.google.com/p/epub-revision/wiki/EGLS" target="_blank">EGLS</a>がEPUB3に盛り込まれたおかげで、われわれは幸いにしてこの革命にそう遅れずについていくことが可能となったわけだが、そのために知っておかなくてはならないことが多い。<span id="more-7643"></span></p>
<h3>はじめに：本の仮想化を完成させるEPUB3</h3>
<p><img class="alignright size-full wp-image-7650" style="margin-left: 15px; margin-right: 0px;" title="Diagram3" src="http://www.ebook2forum.com/wp-content/uploads/Diagram3.jpg" alt="" width="300" height="254" />Web出版環境の意味は、はんぱでなく大きい。同じ「コンテンツ」を扱っていても、これは従来の出版の発展の延長上にはないからだ。E-Bookは印刷本のようなオーラを放っていないし、文字も組版も精巧さ、美しさに欠ける。オリジナルが少ない、ということは、もっぱら印刷出版物の影として流通しているわけだ。にもかかわらず、米英では出版市場をリードする存在となった。それはなぜか。じつはコンテンツを見ていたのではまったく分からない。</p>
<p>たしかにアプリは、一見して本のデジタルコピーとしか見えないE-Bookとは違って動画や音声を扱え、対話的だ。これこそ21世紀の電子書籍だという人もいる。しかし、この技術は20年近く前にもあり、CDで提供されていた。これはよく似ているが違うと考えたほうがいい。いや違うものなのだ。なぜなら<span style="color: #008000;">Web出版という真の意味でグローバルな環境にあって、すべての(静的・動的な)コンテンツは孤立しておらず、ネットワーク化され、ヒトと同じようにコミュニケーションのノードとして存在している</span>からだ。</p>
<p>EPUB3は、標準技術をベースにしたWeb出版環境を完成させるという意味で、歴史を画するものとなった。日本人にとっては「縦組・ルビ」機能が大きいのはもちろんだが、それはUnicodeと同様、われわれがコミュニケーションにおける大きな歴史の流れに乗るための、切符のようなものだった。それはまもなく空気のような存在になるだろう。では、大きな歴史の流れとは、どのようなものだろうか。</p>
<h3>出版における制作(本づくり)と共有(流通・販売)</h3>
<p><img class="alignleft size-full wp-image-7651" style="margin-left: 0px; margin-right: 15px;" title="Diagram1" src="http://www.ebook2forum.com/wp-content/uploads/Diagram1.jpg" alt="" width="300" height="256" /></p>
<p>出版においては、ある形をイメージして制作が行われ、そしてそれが公刊されることよって社会化される。これは一連のプロセスであり、プロダクションとディストリビューションの2つのベクトルで構成される。便宜的に、これをタテ方向の深化・高度化と、ヨコ方向の展開と呼んでおこう。タテでは、素材(ことばや図像)の編集ー意味的関連の構造化と表現ーにおいて、記録・再生される知識の容器（本）とともに発展してきた。ヨコ方向は流通・配送ネットワーク、書店と図書館がある。<br />
今日の印刷本の原型は古代末期に冊子写本(codex)として誕生した。15世紀ドイツで活字印刷術が生まれ、16世紀にヴェニスで出版ビジネスが生まれて以来、それは量的に拡大してきただけで、大きな変化はなかった。その後、産業としては共有性に優れた放送・通信系メディアにマスメディアの座を空け渡したが、知識の容器としての本、その担い手としての出版業が、権威と影響力を失ったことはなかった。とはいえ、ビジネスとしての出版が成長するためには、グラフィック情報の大量生産に活路を見出すしかなかった。日本において雑誌とマンガが、優に出版の半分を占めるようになったのはそのためである。</p>
<p><a href="http://www.ebook2forum.com/wp-content/uploads/Diagram2.jpg"><img class="size-full wp-image-7652 alignright" style="margin-left: 15px; margin-right: 0px;" title="Diagram2" src="http://www.ebook2forum.com/wp-content/uploads/Diagram2.jpg" alt="" width="240" height="201" /></a>これらの<span style="color: #008000;">在来メディアは、一長一短を持っていたので共存し得た</span>。放送は時間に依存した軽い情報を遠くに飛ばすことが出来たが、物理的実体となって機能する、重い(構造的・意味的)情報を運べなかった。通信は1対1の、出版と放送は1対Nのコミュニケーションとして発達してきた。デジタル化によってまず通信と放送の技術的境界が失われ、出版の版下もデジタル化されたが、通信と出版の融合は版下のデータ送信の域を容易に出なかった。単純化すると以下のようになる。</p>
<ul>
<li>重いメディア（本）　　→受信機不要　標準不要</li>
<li>軽いメディア（放送）　→受信機必要　国家規格</li>
<li>メタメディア(Web)　　→受信機必要　ユニバーサル規格</li>
</ul>
<p>今日、情報の共有手段として定着したWeb (HTTP/HTML)は、研究者のための「<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%AD%E3%82%B9%E3%83%88" target="_blank">ハイパーテキスト</a>のネットワーク」として構築された。当初、表現の深さはなかったものの、何よりも時間・空間に依存せず、知識情報の多次元的な構造を明示化し、操作可能にした点で、人類史上空前のものだった。ハイパーテキストは、言葉とテキスト、コンテキストを記録し、表現するという意味で、ドキュメントの究極の姿といえるが、それがインターネットで展開されることになったのである。以来、「深さと広がりを持ったフラクタルな知識空間」として進化する宿命を負っている。</p>
<p><img class="alignleft size-full wp-image-7657" style="margin-left: 0px; margin-right: 15px;" title="hypertext" src="http://www.ebook2forum.com/wp-content/uploads/hypertext.jpg" alt="" width="154" height="102" />オフィス、基幹システム、研究開発のネットワークで行われる、あらゆる形の情報処理は、インターネットに吸収される方向にある。どんな高度なITも、インターネットが提供する広がりを利用できなければ、そうしたものに勝てない。ついには、コンピュータもインターネットの一部となり、インターネットがコンピュータになるという事態が進行している。HTMLは、XMLを通じて、アクセス可能なあらゆるネットワーク上の情報資源と結びついた。モバイル・インターネットは最新の到達点といえる。重要なことは、進化(つまり既存の情報関連技術の吸収)をやめないHTML、究極の(メタ)データ記述言語のXML、あるいはグローバルな文字コードであるUnicodeなどは、企業からも国家からも独立した、<span style="color: #008000;">完全にユニバーサルな技術規格</span>であるということだ。</p>
<h3>本のネットワークとネットワークとしてのE-Book</h3>
<p>音楽やビデオに比べ、じつは本こそが最もデジタル化が難しい商品／サービスだったことは偶然ではない。19-20世紀の機械文明の産物である通信・放送系メディアと異なり、<span style="color: #008000;">本だけは何の規格も必要としない、非集中型のメディア</span>だったからだ。ワープロなどのオフィスドキュメントがそうであったように、電子本の流通範囲は規格に依存する。日本の出版における「出島」であったケータイ電子書籍は、その昔にあった<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%83%8B%E6%9C%AC" target="_blank">ビニ本</a>や<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E8%B2%A9%E6%A9%9F%E6%9C%AC" target="_blank">自販機本</a>のように、市場はつくったが、ニッチ以上にはならなかった。その意味で、メーカーが、出版業界が、そして政府が「標準」に関心を持ったことは自然であった。</p>
<p><img class="alignleft size-full wp-image-7653" style="margin-left: 0px; margin-right: 15px;" title="Diagram4" src="http://www.ebook2forum.com/wp-content/uploads/Diagram4.jpg" alt="" width="300" height="209" />デジタルコンテンツはインターネットの中で驚異的な力を発揮する。タテ方向とヨコ方向での発展には限界がない。そしてWebは「本＋動画＋アプリ＋SNS」という段階に達したわけだが、この「本」は単一のコンテンツとしてだけでなく、構造体として考えることもできる。また様々な特徴で分類されたグループの一つと見ることもできる。ただし、これを本として扱うためには、本のように軽く、薄いデバイスが必要だったし、出版環境として機能させるためにはオンライン・ストアが必要だった。早くから商品としての本の性質に注目していたアマゾンは、<span style="color: #008000;">臨界3条件（フォーマット標準、モバイルデバイス、Webサービス）</span>を満たしたと判断して、2007年にE-Book市場の創造に乗り出した。</p>
<p>アマゾンが採用したフォーマット(Mobi)は、HTML（つまりEPUB）データの取り込みも容易で、それらとともに変化できるようにつくられていた。技術の発展を見越した（独自規格にこだわらない）対応は見事で、最近、Kindle FireとともにHTML5+CSS3（間接的にEPUB）に移行している。じつは、これまで<span style="color: #008000;">本当の意味でのWeb出版環境を構築し、商売できていたのはアマゾンだけだった</span>。HTML5/EPUB3パラダイムは、その環境を普遍化するものだ。これまでiPadをはじめ多くのライバルがKindleとの差を詰められなかったのは、デバイスやUIのせいではなかった、ということだが、この話は別の機会にしたい。（鎌田、2011-11-27）</p>
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		<title>Webを出版環境に変えた活字組版：DD研参加記(2)</title>
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		<pubDate>Wed, 23 Nov 2011 07:25:53 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Editor</dc:creator>
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		<category><![CDATA[Editors' Note]]></category>
		<category><![CDATA[Technologies]]></category>
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		<category><![CDATA[Web]]></category>
		<category><![CDATA[デジタルドキュメント]]></category>
		<category><![CDATA[組版]]></category>

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		<description><![CDATA[Webはメディアとビジネスの風景を一変させてきたのだが、その力が本にまで届くのは一番遅れ、日本ではまだ完全に実現していない。それは活字組版が十分に出来なかったためだ。しかし2011年、最後のミッシングリンクとも言うべき日 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img class="alignleft size-full wp-image-7632" style="margin-left: 0px; margin-right: 15px;" title="typesetting" src="http://www.ebook2forum.com/wp-content/uploads/typesetting1.jpg" alt="" width="198" height="131" />Webはメディアとビジネスの風景を一変させてきたのだが、その力が本にまで届くのは一番遅れ、日本ではまだ完全に実現していない。それは活字組版が十分に出来なかったためだ。しかし2011年、最後のミッシングリンクとも言うべき日本語組版仕様を含んだEPUB3によって、ボーダーレスなWebの出版環境は完成した。DD研での議論をご紹介する前に、組版を通してコンピュータと出版との歴史的関係をまとめてみたくなった。<span id="more-7623"></span></p>
<h3>出版における組版の意味</h3>
<p>SigDDは1996年に発足したが、ちょうど「電子化文書」が普通になってきた頃で、構造や表現、意味、機能、作用、プロセス、連携など、多様な側面を総合的に議論すべき時期に来ていた頃だったと思う。筆者は1988～94年ごろまで『企業電子出版ビジネスレポート』というニューズレターを出していたが、上述したテーマはまだアカデミックなものと見られていた。企業が関心を持ったのは、もっぱらDTPによるマニュアル制作で、筆者が最も重視したドキュメント(コンテンツ)管理やインテリジェント化にはなかなか進みそうもなかった。もちろん、現在では状況は変わり、当時必要とされたことの多くは当たり前に使えるようになった。そうした中で、当時も今も変わらないテーマが文字と組版だ。これは驚くべきことかもしれない。</p>
<p><img class="alignright size-full wp-image-7633" style="margin-left: 15px; margin-right: 0px;" title="type1" src="http://www.ebook2forum.com/wp-content/uploads/type1.jpg" alt="" width="144" height="108" />フォント+組版は、可読性や総合的な読書体験を左右する最大の要因であると言って過言でない。しかし、字間と行間、字詰と行詰の関係を基本とする組版は、不適切な場合は一見して粗悪と感じられるが、適正なものは「ふつうの本」と感じ、すぐに中身に入ってしまうので、逆に「存在」を感じることはほとんどない。人は良し悪しを判断できても、その基準を説明するのは、専門家でも難しい。また、活字に親しんでいる人は敏感だが、ワープロ文書やWebから情報を得ている人は鈍感だ。したがって、グラフィック・デザインよりも評価される機会は少ない。</p>
<p>それにしても、文字組版がこれほどに尾を曳き、それどころか「電子書籍のフォーマット問題」の中心テーマになったのはなぜだろうか。理由としては以下のようなことが考えられる。</p>
<ul>
<li>組版を実現する環境が、活版→手動写植→電算写植→ワープロ／DTP→Webへと変化し、そのたびにオペレーターも作業現場も、必要な知識もスキルも変わった。</li>
<li>そのため、一つの道具で確立された技術、ノウハウの多くが継承されず、技術や環境が変わるたびに品質水準が後退し、時にはゼロからつくり直す必要があった。</li>
<li>ワープロ／DTPの組版(とくに縦組対応)が遅れた。ワープロとDTPとの連携も悪く、入稿環境と制作環境の断絶が続いた。その結果、日本では本のDTP化も大幅に遅れた。</li>
<li>日本語組版の(とくに縦組)の要求レベルに関するコンセンサスが、なかなか確立されなかった。標準がないので、Web(HTML)では日本語は通っても組版はない状態が続いた。</li>
<li>ソフトウェア／サービスのベンダーが、標準化を望んでいなかった。標準化を強く要求すべき書籍編集者と出版社は、仕事を丸投げしてきたために当事者意識が低かった。</li>
</ul>
<h3>Webによる活字組版の破壊と再構築</h3>
<p><img class="alignleft size-full wp-image-7634" style="margin-left: 0px; margin-right: 15px;" title="HTML5_CSS3" src="http://www.ebook2forum.com/wp-content/uploads/HTML5_CSS3.jpg" alt="" width="130" height="66" />組版の品質は、環境が変化するたびに大きく低下し、10年以上かけてどうにか使えるものとなる、ということの繰り返しで、実装技術と運用技術の進化は、まったくちくはぐであった。ひと世代かけて確立し、豊かな表現を支えるまでに成熟した技術が、無残にも立ち枯れてしまうことを、私たちは何度も見せられている。活版職人の技術は鉛活字とともに消滅し、写植オペレーターがゼロから修得した技術も、写植機とともに消えた。そしてDTPでも同じことの繰り返しだった。活版と写植は入力と組版が一体で、文字を知る必要があり、嫌でも読まなければ仕事にならなかったが、DTPでは入力作業が不要になった分、オペレーターの文字→組版への関心は薄れた。その傾向はWebになってさらに強まった。</p>
<p>しかし、粗悪な文字組版を広めたとはいえ、Webにはイタチごっこを終わらせる力があった。この世で最も遍在的なネットワーク出版環境は、HTTP/HTMLという単純なプロトコル(規則)で定義され、いくつかのブラウザが雑多なスクリーンを制御する。1990年代半ばに登場したWeb「出版環境」は、ハイパーリンクを武器に、最も原始的なレベルから進化を始めた。最初は「出版」とは縁遠いものだったが、進化が早まったのは、<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/Cascading_Style_Sheets" target="_blank">CSS</a>というスタイルシートの普及からだった。Webと同様、これも原始的なレベルから進化し、途中までは注目もされなかったが、ここ数年で目を見張るばかりになった。（→<span style="color: #ff6600;"><a href="http://www.ebook2forum.com/2011/11/web-meets-books-with-css/2/">次ページ</a></span>に続く）</p>
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		<title>デジタルドキュメントとE-Book：DD研参加記(1)</title>
		<link>http://www.ebook2forum.com/2011/11/ebook-as-a-digital-document/</link>
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		<pubDate>Mon, 21 Nov 2011 03:35:49 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Editor</dc:creator>
				<category><![CDATA[Documentation]]></category>
		<category><![CDATA[Editorial]]></category>
		<category><![CDATA[Log Book]]></category>
		<category><![CDATA[DD研]]></category>
		<category><![CDATA[デジタルドキュメント]]></category>
		<category><![CDATA[ドキュメントと社会]]></category>

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		<description><![CDATA[E-Bookに関わる技術は「デジタルドキュメント」だ。歴史は非常に古いが、Web環境の進化とともにダイナミックに変容した。簡単に言えば、ドキュメントに対してあらゆる情報技術を連携させることが可能になったということだ。この [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img class="alignleft size-full wp-image-7615" style="margin-left: 0px; margin-right: 15px;" title="think2" src="http://www.ebook2forum.com/wp-content/uploads/think2.jpg" alt="" width="192" height="129" />E-Bookに関わる技術は「デジタルドキュメント」だ。歴史は非常に古いが、Web環境の進化とともにダイナミックに変容した。簡単に言えば、ドキュメントに対してあらゆる情報技術を連携させることが可能になったということだ。このことは、日本ではほとんど理解されていない。人々が「インターネット」で総称しているものの核心は、デジタルドキュメントにあり、本質は知識コミュニケーションのデザインにあるのだが、多くの人が紙の文書に対する電子文書という側面でしか考えていないからだ。E-Bookと同じように。<span id="more-7612"></span></p>
<h3>DD=知識コミュニケーションのダイナミックなデザイン</h3>
<p>先週金曜、2年ぶりに<a href="http://sigdd.sakura.ne.jp/index.php?title=%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8" target="_blank">デジタルドキュメント研究会</a>(DD研/SigDD)に出かけた。前回（<a href="http://www.ebook2forum.com/2009/11/7th-dd-symposium1/" target="_blank">第7回DDシンポジウム</a>）は、このE-Book2.0 Forumをスタートさせて間もないころで、この分野での“時差調整”に役立たせていただいたのを思い出す。筆者はE-BookこそDDのすべての側面を集約し、かつ最先端の応用分野であると考えているので、それを1日でやってほしい、と虫のいいことを考えているのだが、それは叶わないでいた。今回のテーマは、「ドキュメント記述の標準化と電子書籍・多言語化への展開」で、EPUBの裏話についての村田さんの講演と、同じく日本語仕様の標準化についてのパネルを含む最後のセッションに参加でき、二次会も合わせて楽しい勉強ができた。</p>
<p><img class="alignright size-full wp-image-7616" title="Document" src="http://www.ebook2forum.com/wp-content/uploads/Document.jpg" alt="" width="259" height="194" />これらの中身をご紹介するより前に、「デジタルドキュメント」という言葉についての感慨を述べることをお許しいただきたい。今日、ドキュメントは基本的にデジタルとなり、必要に応じてプリントして紙の「文書」にするか、あるいは読むだけで捨てている。しかし、文書のデジタルへの移行は1980年代初めに始まり、ほぼ30年が経過しているが、デジタルの機能の多くは未利用で、停滞している。フォーマットとして「電子文書」は存在しても、そこで終わっている。ちょうど「電子書籍」はあっても、価格や入手性、可用性などで使われないのと同じように。Web上ではフルデジタルのサイクルが出来ているが、企業の文書管理は、あいかわらず鈍く、Webとの統合はおろか連携も悪い。ビッグデータとビジネスインテリジェンス(BI)に向けて急速に進化している時代に、組織は対応できていない。</p>
<p>問題は、これが日本的現象だということ。ビジネスにおけるプロセスとルールが旧態依然(内向き)で、<span style="color: #008000;">ユーザー（顧客、消費者、国民）のために価値を創造するべくコミュニケーションをデザインする</span>という積極的な形になっていないためだ。アジア諸国が「デジタル」パラダイムに入って飛躍したこの10年、日本は動くことすらしていなかったと思えてならない。日本が最後の遺産を食い潰し、日本を除くアジアが、世界の工場・世界の市場へと変容した10年。教育と経営を支える知識コミュニケーションにおいて何が起きていたか、メディアは何も伝えないか、見当違いを言ってきた。組織は動かないと腐る。オリンパス事件は、福島原発事故とともに、日本の企業＝社会の病根がどこにあるかをまざまざと示した。日本は肝心の部分でデジタルを使えていない。使うことを拒否している。<span style="color: #008000;">知識と情報を共有し、問題を理解し、解決を議論し、行動し、結果を評価し…という進化の社会的サイクル（コミュニケーション・プロセス）</span>において。</p>
<p>E-Bookをめぐる日本の出版界の問題は、後ろしか見えず、前を恐れるあまり、デジタルを使えない日本の縮図といえる。巨大組織がイナーシャのままに盲目的に動く日本をいきなり変えることは難しい。しかし、出版は変えることが出来るし、むしろ出版を変えることで日本も変えられる、と筆者は思うことにしている。何より、個人でも出版が出来る時代になったし、取次制度というマジノ線をWebで迂回すれば、因習も国境もない。世界に開かれた競争的、創造的な市場を、巨大企業に頼らずに、少しづつでもつくっていきたい。「集中と選択」という20世紀の呪縛から解き放たれるために。過去半世紀ほどに蓄積されたデジタルドキュメント技術は、E-Book (デジタルパブリッシング)において最も開花しやすいのではないかと思う。　（鎌田、2011-11-21）</p>
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		<title>ソーシャル編集は出版の黄昏を告げるか</title>
		<link>http://www.ebook2forum.com/2011/04/reality-of-social-editing-rev/</link>
		<comments>http://www.ebook2forum.com/2011/04/reality-of-social-editing-rev/#comments</comments>
		<pubDate>Tue, 05 Apr 2011 08:22:51 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Editor</dc:creator>
				<category><![CDATA[Documentation]]></category>
		<category><![CDATA[Technologies]]></category>
		<category><![CDATA[ソーシャル編集]]></category>
		<category><![CDATA[パーソナル・マガジン]]></category>
		<category><![CDATA[ボット]]></category>

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		<description><![CDATA[FlipboardやPaper.li、Ziteといった「パーソナル・マガジン」をご存じだろうか。ユーザーの「関心」に応える記事を集め、雑誌や新聞のようなプロっぽいレイアウトで、毎日提供してくれる「擬似メディア」のことだ。 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://flipboard.com/" target="_blank"><img class="alignleft size-full wp-image-5420" style="margin-left: 0px; margin-right: 10px;" title="Flipboard" src="http://www.ebook2forum.com/wp-content/uploads/Flipboard.jpg" alt="" width="162" height="162" />Flipboard</a>や<a href="http://paper.li/" target="_blank">Paper.li</a>、<a href="http://www.zite.com/" target="_blank">Zite</a>といった「パーソナル・マガジン」をご存じだろうか。ユーザーの「関心」に応える記事を集め、雑誌や新聞のようなプロっぽいレイアウトで、毎日提供してくれる「<span style="color: #339966;">擬似メディア</span>」のことだ。ユーザーがフォローしている情報と情報源は、TwitterやFacebookなどから抽出されたプロファイルで定義し、記事は一定のロジックで<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%9C%E3%83%83%E3%83%88" target="_blank">ボット</a>が自動的に集め、CSSテンプレートに流し込んで表示する。「そこそこ」役に立つ内容の記事が「それらしく」見えるのが特徴だ。これは「<span style="color: #339966;">ソーシャル編集</span>」とも言われる。<span id="more-5426"></span></p>
<h3>ボット化した編集者と編集ボットによるハルマゲドン!?</h3>
<p>便利さに瞠目し「これがあれば…」と感動する人がいる。「著作権侵害」と怒る人も、ショックを受けて暗然とする人もいるだろう。外国製サービスがいとも容易に「日本語の壁」をクリアしているのにも驚く。しかし、Webの様々なサービスをフォローしてきた人は、これがさほど画期的でもないことを知っている。筆者は、迂闊にもマガジン航の仲俣編集長に教えていただくまでは知らなかった。もちろん、こうしたサービスへのニーズは昔からあったもので、オンライン・データベースの世界ではクリアリングとか<a href="http://en.wikipedia.org/wiki/Selective_dissemination_of_information" target="_blank">SDI </a>(選択的情報提供)と呼ばれていたが、高かったのでプロしか使えなかった。</p>
<p><img class="alignright size-full wp-image-5417" style="margin-left: 10px; margin-right: 0px;" title="iBuild App" src="http://www.ebook2forum.com/wp-content/uploads/iBuild-App.jpg" alt="" width="204" height="173" />インターネット(Web)の普及でオンライン情報が一般化すると、状況は一変する。それでも、すぐに誰でも使えるようにはならなかった。15年ほど前、新聞のWeb版をパーソナル化してくれる米国製ツールを買って使ってみたことがある。またニュースリリースなどプロ向き無料サービスでも、関心領域を登録すると関係するものだけを送ってくれるが、誰でもとはいかないのは、ユーザーが自分のプロファイルを設定・登録するのは、仕事でもない限り意外に難しいからだろう。最近のサービスは、SNSから拾ってユーザーのデジタルself（そこそこの自分）を自動的に模造し、その「関心」に応えるようになっている。だから誰でも使える。もちろん、実際の自分のニーズとズレていれば調整できるが、その時には向こうの思う壺にはまっていることになる。</p>
<p><img class="alignleft size-full wp-image-5418" style="margin-left: 0px; margin-right: 10px;" title="WeCanBuildYou" src="http://www.ebook2forum.com/wp-content/uploads/WeCanBuildYou.jpg" alt="" width="67" height="104" />上記のような「インスタント出版」サービスは次々に登場している。組版やフォーマット変換はもちろん、<a href="http://ibuildapp.com/" target="_blank">iBuild App</a>のようにアプリ化までやるものがある。すべてタダまたはそれに近い価格で「そこそこ」「それらしく」やってくれるのだから、プロとしてケチをつけるのは難しいだろう。これまで＜活字→組版→フォーマット／変換＞と、版の製作工程がひと通り「自動化・無料化」されてきたのだが、ついに出版の「聖域」ともいえる＜収集→査読→デザイン＞という編集の領域に及んできた。ボットは「そこそこ」の情報をアレンジして「それらしく」、「それなり」のユーザーにサービスする。読者プロファイルは、もちろん広告主の要望と合致するから、ボットが読者を見つけて大メディアとなる可能性は高いと言わねばならないだろう。</p>
<p><span style="color: #339966;"><a href="http://www.ebook2forum.com/wp-content/uploads/PKD2.jpg"><img class="alignright size-full wp-image-5419" style="margin-left: 10px; margin-right: 0px;" title="PKD2" src="http://www.ebook2forum.com/wp-content/uploads/PKD2.jpg" alt="" width="112" height="141" /></a>デジタル技術の本質は複製(模倣)と自動化</span>にある。模倣の対象も、ルールも、プロセスも、解析できるものなら何でも模倣出来る。ネット上の「人格」も（それが経済価値を持つ限り）パターンを解析され、模倣される。ネット上で模造された自我に対して「パーソナル」な情報発信が自動的になされる。あるいは様々な<span style="color: #339966;">ボットキュレーター</span>が、あなたに合った「作品」や「ニュース」をチョイスしてくれる。出版社や雑誌・新聞の関係者がまだ「マスメディア」の幻想から覚めないうちに、<a href="http://en.wikipedia.org/wiki/Simulacrum" target="_blank">シミュラクラ</a>に成長したボット編集者の「擬似出版物」が無料で送信され、人々が「それなり」に満足してしまう事態は、もはやSFではない。20世紀の文豪(と筆者が考える)<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%BBK%E3%83%BB%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%AF" target="_blank">フィリップ･K･ディック</a>(右)が<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%83%89%E3%81%AF%E9%9B%BB%E6%B0%97%E7%BE%8A%E3%81%AE%E5%A4%A2%E3%82%92%E8%A6%8B%E3%82%8B%E3%81%8B%3F" target="_blank">『アンドロイドは電気羊の夢を見るか？』</a>その他多くの作品で描いた、人間とアンドロイドの区別がつかなくなる悪夢的世界は、いまそこにある。</p>
<p>模倣は現代消費社会の本質であり、さらに遡れば<a href="http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4314009500.html" target="_blank">数量化革命</a>に始まる近代技術文明の帰結でもある。電子式複製は機械式複製よりはるかに巨大な力を持つ。それは人間もプロファイル化し、複製できるからだ。だが、考えてみれば、編集のロボット化はパターン化した仕事しかしない編集者によってすでに実現してしまっているのかもしれない。だとすると、この先ボット化した人間とシミュラクラ化したボットの間で生存競争が繰り広げられることになるかもしれない。人間にできることは、考えること、共感すること、パターンから外れることくらいしかない。ディックの『電気羊』では他者への共感の度合いを測定するテスト（フォークト＝カンプフ感情移入度測定法）によってアンドロイドを判別するのだが、ボット編集者を判別するテストが必要だ。  （鎌田、04/05/2011）</p>
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		<title>21世紀の“見えざる”出版テクノロジー</title>
		<link>http://www.ebook2forum.com/2010/10/invisible-publishing-technology-in-the-21st-century/</link>
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		<pubDate>Sat, 02 Oct 2010 10:23:39 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Editor</dc:creator>
				<category><![CDATA[Documentation]]></category>
		<category><![CDATA[Technologies]]></category>
		<category><![CDATA[出版技術]]></category>

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		<description><![CDATA[出版に関するテクノロジーは、かつては組版・印刷・製本であり、最近では電子書籍と書籍端末、あるいは「オンラインプラットフォーム」であると言われている。しかし、今日E-Bookビジネスに意味を持たせているのは、そうしたもので [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://www.ebook2forum.com/wp-content/uploads/iceberg.jpg"><img class="alignleft size-medium wp-image-4003" style="margin-left: 0px; margin-right: 7px;" title="iceberg" src="http://www.ebook2forum.com/wp-content/uploads/iceberg-220x300.jpg" alt="" width="119" height="162" /></a>出版に関するテクノロジーは、かつては組版・印刷・製本であり、最近では電子書籍と書籍端末、あるいは「オンラインプラットフォーム」であると言われている。しかし、今日E-Bookビジネスに意味を持たせているのは、そうしたものではない。「iPadの前にKindleなど鎧袖一触」とならなかったのはなぜか。アップルの形を真似ても蚤のひと跳ねも出来ないのはなぜか。それは目に見える部分だけでは分からない。見えざる手を動かすことでビジネスが動くのが21世紀なのだ。<span id="more-3994"></span></p>
<h3>21世紀情報技術のパラダイム</h3>
<p style="padding-left: 30px;"><a href="http://www.ebook2forum.com/wp-content/uploads/androidStencilkit01.jpg"><img class="alignright size-medium wp-image-4016" style="margin-left: 7px; margin-right: 0px;" title="androidStencilkit01" src="http://www.ebook2forum.com/wp-content/uploads/androidStencilkit01-300x148.jpg" alt="" width="300" height="148" /></a>いうまでもないが、筆者はテクノロジーが大好きだ。ただ、テクノロジーには五感で認識できるものとそうでないものがある。後者について意識する人は少ない。日本が得意なのはモノづくりということになっているが、これは工業製品の設計・生産での職人的・工芸的センスを意味していると思われる。この神話が“空白の10年”の後、そのままで通用しなくなったことを知った時、成功者として君臨していたのはアップルだった。ハードとソフトとクラウド・サービスをクリエイティブな<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%82%B6%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%82%B9" target="_blank"><span style="color: #3366ff;">UIデザイン</span></a>で統合したアップルは、<span style="color: #3366ff;">「<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%82%B6%E3%83%BC%E3%82%A8%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%87%E3%82%B6%E3%82%A4%E3%83%B3" target="_blank">ユーザ体験」</a></span>という言葉にリアリティを与えた。<span style="color: #cc0000;">モノをコトの領域につなげた</span>、これは21世紀のテクノロジーといえよう。伝統的発想では、<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%82%B6%E3%82%A4%E3%83%B3" target="_blank">デザイン</a>はテクノロジーより意匠に属すると考えるが、アップルは<span style="color: #cc0000;">意匠もテクノロジーの不可分の一部であり、高次のデザイン（工学的計画性）に統合される</span>ことを実証した。</p>
<p style="padding-left: 30px;"><a href="http://www.ebook2forum.com/wp-content/uploads/social_media_optimization1.jpg"><img class="alignright size-medium wp-image-4013" style="margin-left: 7px; margin-right: 0px;" title="social_media_optimization" src="http://www.ebook2forum.com/wp-content/uploads/social_media_optimization1-300x223.jpg" alt="" width="300" height="223" /></a>たしかに五感に訴えるテクノロジー／デザインはすばらしい。工学系と美学系を統合する領域は、今後ますます重要となるし、大学や企業での技術教育、トレーニングの体系に変更を迫るものでもある。しかし、見えるものだけがテクノロジーではない。21世紀のテクノロジーの新しい波は、Webにおける「<span style="color: #3366ff;">社会性</span>」に関するものだ。UIデザインは、<span style="color: #cc0000;">主としてコンピュータやメディアと人間とのサービスインタフェースに関するテクノロジー</span>だった。他方でブログやSNS、TwitterやFacebookに代表されるWebサービスは、ユーザーである「人間」が、そこで完結するものでなく、さまざまな「世間～社会」の関係性の中での主体として存在していることを示し、その<span style="color: #cc0000;">コンテクスト情報を価値の源泉とする新たな市場</span>を創造した。<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0" target="_blank"><span style="color: #3366ff;">ソーシャルネットワーキング</span></a>と呼ばれるこのテクノロジーは、社会的動物としての人間の意識と行動を扱う。社会学や心理学が関わるテクノロジー領域である。事実、マイクロソフト社の研究部門には多くの社会学者が働いている。</p>
<p style="padding-left: 30px;">情報にとって最も重要な要素は、それが社会的コンテクストの中で持つ意味だが、情報が意味を持つようになるさまは、ネット上のメッセージの流れ（たとえば小誌記事に対して交わされるTwitterでのコミュニケーション）として部分的に可視化することもできる。当たり前のことだが、<span style="color: #cc0000;">「意味」はコミュニケーションの中で意味を持つ</span>。コミュニケーションは人間の「社会」的活動の基本だ。ハードやソフト、UIデザインと並んで、SNSとRTW (<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%96" target="_blank">Real Time Web</a>)を駆使したソーシャルネットワーキングが、巨大な商業的価値と成長力を認められるようになったのである。</p>
<h3>第5のテクノロジーとしての「バリューエンジニアリング」</h3>
<p style="padding-left: 30px;"><a href="http://www.ebook2forum.com/wp-content/uploads/pub_technology.jpg"><img class="size-full wp-image-4007 alignleft" style="margin-left: 0px; margin-right: 7px;" title="pub_technology" src="http://www.ebook2forum.com/wp-content/uploads/pub_technology.jpg" alt="" width="403" height="302" /></a>しかし、21世紀のテクノロジーは、それだけにとどまらない。ハード、ソフト、UI、ソーシャルネットワーキングに続く第5のテクノロジーが成長している。それは「意味」じたいに関するものだ。<span style="color: #cc0000;">人間にとっての情報の「価値」を対象とする</span>ものでもある。セマンティクス（意味）とロジック（論理）は、一定の限界内でコンピュータが扱うことができるが、その範囲と深度は飛躍的に拡大している。それはWebによって、アリストテレスやシェークスピアなどの古典から、市井のつぶやきに至る言葉が、すべて個々にアクセスし、同定することが可能になったことによる。</p>
<p style="padding-left: 30px;">このことが本と結びつくことで、さらに新しいテクノロジーが発展した。<span style="color: #cc0000;">本の構造を手掛かりとしつつ、そこにある情報の意味と人間の活動を関連づけることで「価値」を発見する技術</span>である。発明者は知らないが、これを商業化して成功を収めているのは紛れもなくアマゾンであり、後を追っているのはGoogleである。本の読まれ方（５W1H）から、次のようなことができる。<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%AA%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%8B%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0" target="_blank">価値工学 (VE)</a>は、本来工業製品や土木建築などの分野で形成されてきた工学方法論だが、これは出版にも適用することができると思われる。</p>
<ol>
<li> 本の企画、制作および販売など出版関連ビジネスにとっての価値を発見する（5W1H→本）</li>
<li>多種多様な経済・社会活動にとっての価値を発見する（本→5W1H）</li>
</ol>
<p style="padding-left: 30px;">こうしたことが可能であるのは、本が知識情報の構造体であり、その構造は必ず他の情報とつながることで「意味」をなしていることによる。<span style="color: #cc0000;">完結したシステムであると同時に、ダイナミックに変化する柔構造の「超システム」の一部</span>でもある。コンテンツはコンテクストによって価値を持つ。ダイナミックに変化するコンテクストから、売れるものを買ってくれる人に教えることで儲けられるし、コンテクストを脱構築して多様な価値を創造することもできる。コンテクストを発見するための手掛かりが、本が持つ<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%BF%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF" target="_blank"><span style="color: #3366ff;">メタデータ</span></a>である。（システムとしての本については、別の小論で取り上げたい。）</p>
<p style="padding-left: 30px;">村上春樹氏の一作品は、他の村上作品とつながって「意味」をなすばかりでなく、同時代の世界文学の時空の中で「意味」を発している。彼の一人称の主人公は、じつに豊かなコンテクストを生成しているのだろう。海外で読まれるとはそういうことだ。歴史小説は歴史学、あるいは変化する「時代」意識を映す。またサッカーの戦術論は、それが書かれた時点以前の知識と実践と議論の集約である。またビジネスやナショナリズムといったものも映している。著者は時代に影響されているが、その「時代」はやがて書かれた本からしか知ることができなくなる。出版された本は縦糸（時間性）と横糸（空間性）の中に編み込まれ、孤立した本は一つとして存在しない。本の豊かさとはそうしたものであろう。</p>
<h3>21世紀の出版と“見えざるテクノロジー”の戦い</h3>
<p style="padding-left: 30px;">以上、出版が関係することになった5種類のテクノロジーを単純にみれば、前の3つは機械やコンピュータに属するものだが、後の2つは、<span style="color: #cc0000;">じつは出版が歴史的に対象としてきた領域</span>である。過去500年（あるいは印刷以前にも）、<span style="color: #cc0000;">出版はその時代の「社会」を相手に「意味」の価値を伝えてきた</span>。コンピュータが信号から「意味」にアプローチして、人間の膨大な作業の手伝いができるくらいまでに成長したことで、その本質が変わることはないが、仕事の内容はかなり違ったものとなるだろう。</p>
<p style="padding-left: 30px;">筆者は30年あまり前、シンクタンクの仕事で、「論点」の可視化をずいぶんやった。たとえば、ある社会的テーマに関する新聞の紙面分析を行って「情報環境」の経時的変化をモデル化するという仕事をしたことがあるが、記事の収集と読み込みに膨大な人手とコストをかけ、コンピュータは計算だけにしか使えなかった。仮説を立てながら段階を追って慎重に進めないと、膨大なデータはまったくゴミと化す心配があった。今日では、50人月くらいかかった仕事を、1人月でできると思う。収集と解析に人手を要さないからだ。21世紀は、情報から意味を読みこむ作業に、いくらでも知恵を注ぎ込むことができる（皮肉なことに、非効率な仕事をしていた時代のほうが収入はよかった）。</p>
<p style="padding-left: 30px;">出版は社会における情報の価値を考え、提案してきた。社会と時代が必要とする情報（意味）とは何かを、本という形にして提案してきたとも言える。編集者の仕事は、企画から情報の構造化、表現まで多岐にわたるが、彼らにとってよい仕事とは、様々な制約の中で、つねに執筆者と読者（社会）との間にあって、かつ同種の出版物の中でベストと評価されることをしたものであろう。だから、前の2つのテクノロジーが、出版の中ではもっぱら制作と流通に関するものであるのに対して、<span style="color: #cc0000;">後の2つは</span><span style="color: #cc0000;">出版活動の本質（知識コミュニケーション）に直接かかわる</span>ものだ。間にあるUIデザイン（あるいは広義の<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%83%85%E5%A0%B1%E3%83%87%E3%82%B6%E3%82%A4%E3%83%B3" target="_blank"><span style="color: #3366ff;">情報デザイン</span></a>）は、それらを結びつけるものと言える。</p>
<p style="padding-left: 30px;">もちろん優れた著者や出版人は、媒体、技能、表現、伝達、構造に関わる5種類のテクノロジーを陰に陽に意識しつつ、時代の制約下で、限界を超えた仕事をしてきた。それは神業に近いが、テクノロジーは、その神秘の領域から市場価値に結びつく部分を「可視化」し工学的に検証するものと言えよう。前3つは見える部分のテクノロジーで、後の2つは見えないテクノロジーだが、<span style="color: #cc0033;">見えない部分は、つねに見える部分よりはるかに重い</span>と言わねばならない。E-Bookは誰にも見える部分だけで語っても楽しいが、すでに出版ビジネスの舞台が見えない領域での競争に広がっている以上、21世紀の出版人がこれらを無視することは許されないだろう。（鎌田、10/02/2010）</p>
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		<title>CMS+IA (4)：出版におけるCMS+IAへの要件</title>
		<link>http://www.ebook2forum.com/2010/06/ebook-productive-environment-and-cms-3-2/</link>
		<comments>http://www.ebook2forum.com/2010/06/ebook-productive-environment-and-cms-3-2/#comments</comments>
		<pubDate>Thu, 17 Jun 2010 06:24:03 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Editor</dc:creator>
				<category><![CDATA[Documentation]]></category>
		<category><![CDATA[Technologies]]></category>

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		<description><![CDATA[Webの最大のインパクトは、企業や個人のデジタル情報発信へのハードルを解消したこと、情報の発信／受信のプロセスを透明化したことだった。出版はそれじたいの膨大な発行点数に加えて、デジタル情報の洪水の中で溺れそうになっている [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://www.ebook2forum.com/wp-content/uploads/MShimizu701.jpg"><img class="alignleft size-full wp-image-3447" style="margin-left: 0px; margin-right: 6px;" title="MShimizu70" src="http://www.ebook2forum.com/wp-content/uploads/MShimizu701.jpg" alt="" width="70" height="70" /></a>Webの最大のインパクトは、企業や個人のデジタル情報発信へのハードルを解消したこと、情報の発信／受信のプロセスを透明化したことだった。出版はそれじたいの膨大な発行点数に加えて、デジタル情報の洪水の中で溺れそうになっている。簡単に言えば、すでに出版社も編集者も選ばれる存在になったということである。清水氏はこうした前提の上に立って、CMS+IAの目標を、出版社がコンテンツの管理をコミュニケーション・プロセスの管理につなげる方法、編集(者)をパワーアップし、創造的なマーケティングを展開する方法として集約した。答は6月22日に聞ける！ （この対論シリーズは６月22日に開催予定の<a href="../2010/05/e-book2-project-seminar-4/" target="_blank">第4回研究講座</a>の準備のためのものを公開しています。）<span id="more-3442"></span></p>
<p style="padding-left: 30px;">
<p style="padding-left: 30px;">鎌田様</p>
<p style="padding-left: 30px;">ご返信ありがとうございます。背景とゴールが明確になりました。<br />
出版社はマーケティングとデジタルに弱い、とのことですが、私が普段接するIT系の出版社の場合は事情が異なると思われます。同じ業界の中の両極端を比較するとヒントが得られるかもしれないので、少し整理してみます。</p>
<h3><span style="color: #339966;">出版の成功もマーケティングしだい</span></h3>
<p style="padding-left: 30px;">出版は詳しくないので、下記は主観に過ぎませんが：</p>
<ul>
<li>最近の書籍は、キャッチーなタイトルや装丁が売れ行きを左右する</li>
<li>ECサイトのランキング、レコメンデーション、評価、ブログやTwitterでのレビューやコメントも重要</li>
<li>アプリやe-bookが売れている</li>
</ul>
<p style="padding-left: 30px;">つまり、出版は既に出版社や編集者によるマーケティング、企業や個人によるデジタル情報発信の影響を強く受けている。</p>
<p style="padding-left: 30px;">また、売れる著者は複数の出版社から同じような本を出版します。どの出版社から出しているのかはあまり関係がなく、マーケティングで差が出る。話題性があり、よく目にする本がますます売れるようになる。</p>
<p style="padding-left: 30px;">つまり、出版社の企業としてのブランド（特色や権威、社会性）は相対的に低下しているのではないでしょうか。</p>
<h3><span style="color: #339966;">編集者は著者に選ばれる</span></h3>
<p style="padding-left: 30px;">ブログやSNS、動画中継の一般化によって、影響力を持つ情報発信者が増えています。デジタルで頭角を表し、発掘され、ソーシャルな関係の中で執筆の企画話がまとまり書籍の出版に至るケースも増えていると思います。</p>
<p style="padding-left: 30px;">このようなプロセスはリアルタイムで透明化されるため、他の編集者からも注目が集まります。著者は、どの出版社から出すと効果的かを選べるようになったのです。</p>
<p style="padding-left: 30px;"><span style="color: #cc0000;">著者（候補）はどのように編集者や出版社を選ぶのか？</span>一般化できるほど詳しくはないので、自分の場合を例に考えてみます。</p>
<p style="padding-left: 30px;">メディア（出版社）の選択基準</p>
<ul>
<li>知名度</li>
<li>集客力</li>
</ul>
<p style="padding-left: 30px;">編集者の選択基準</p>
<ul>
<li>企画への理解と提案力</li>
<li>デジタルワークフロー対応</li>
<li>ソーシャルな影響度</li>
<li>きめ細かいサポート</li>
<li>結果の分析と改善提案力</li>
</ul>
<p style="padding-left: 30px;">書籍の場合</p>
<ul>
<li>タイトルやカバーの編集/企画力</li>
<li>類似書籍の調査</li>
<li>印税の率</li>
<li>販促イベントの企画力</li>
<li>献本のリーチ力</li>
</ul>
<h3><span style="color: #339966;">誰がカギを握っているのか？</span></h3>
<p style="padding-left: 30px;">ここで、登場プレイヤーと情報の流れを整理してみます。</p>
<p style="padding-left: 30px;">登場プレイヤー</p>
<ul>
<li>著者</li>
<li>編集者</li>
<li>経営者・読者</li>
</ul>
<p style="padding-left: 30px;">ようやく、<span style="color: #cc0000;">CMS+IAの要件</span>が見えてきました。6/22にご提案したいのは、下記の4点です。</p>
<ul>
<li>コンテンツを時間軸で管理する方法</li>
<li>コミュニケーションを管理する方法</li>
<li>編集者をエンパワーする方法</li>
<li>デジタル（WebやE-book）マーケティングの活用方法</li>
</ul>
<p style="padding-left: 30px;">では当日、よろしくお願いいたします。（清水 誠、06/17/2010）</p>
<h4 style="padding-left: 30px;">CMS+IAシリーズ関連記事</h4>
<p style="padding-left: 30px;">※<a href="../2010/06/2010/06/2010/05/e-book2-project-seminar-4/" target="_self">第4回 E-Book2.0研究講座「EBook制作環境としてのCMSとIA」 6/22開催</a></p>
<p style="padding-left: 30px;"><a title="E-Book製作環境としてのCMS＋IA：問題の設定" href="../2010/06/2010/06/2010/05/ebook-productive-environment-and-cms/">「E-  Book製作環境としてのCMS＋IA (1)：問題の設定」</a> by 鎌田、05/31/2010</p>
<p style="padding-left: 30px;"><a title="CMS+IA (2)：コンテンツの意味と価値を読み解く" href="../2010/06/2010/06/ebook-productive-environment-and-cms-2-2/">「E-  Book製作環境としてのCMS+IA (2)：コンテンツの意味と価値を読み解く</a>」 by 清水 誠、06/03/2010</p>
<p style="padding-left: 30px;"><a title="CMS+IA (3)：出版社が儲かる秘策!?" href="../2010/06/ebook-productive-environment-and-cms-3-1/">「CMS+IA (3)：出版社が儲かる秘策!?</a>」　by 鎌田、06/17/2010</p>
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		<title>シナプティックWeb (下)：セマンティックを超えて</title>
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		<pubDate>Thu, 10 Jun 2010 11:31:32 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Editor</dc:creator>
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		<category><![CDATA[Technologies]]></category>
		<category><![CDATA[シナプティックWeb]]></category>
		<category><![CDATA[セマンティックWeb]]></category>
		<category><![CDATA[情報検索]]></category>

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		<description><![CDATA[後半では、T.B-リーが提唱した未来型WebのイニシアティブであるセマンティックWebとの比較でシナプティックWebを分かりやすく説明している。シナプティックWebは説明的概念であって、頭脳明晰な人間が仮構する意味論的世 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://www.ebook2forum.com/wp-content/uploads/synaptic-web-logo.png"><img class="alignleft size-medium wp-image-3276" style="margin-left: 0px; margin-right: 6px;" title="synaptic-web-logo" src="http://www.ebook2forum.com/wp-content/uploads/synaptic-web-logo-300x55.png" alt="" width="168" height="31" /></a>後半では、T.B-リーが提唱した未来型Webのイニシアティブである<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%96" target="_blank">セマンティックWeb</a>との比較でシナプティックWebを分かりやすく説明している。シナプティックWebは説明的概念であって、頭脳明晰な人間が仮構する意味論的世界の実現フレームワークではなく、観察可能な現実から生まれた、ユーザーと実務家による実践的アプローチであることが明らかにされる。「意味」のような複雑な現象を解読する方法にはつねに2つあるが、実務家が選ぶのはこちらだろう。<span id="more-3336"></span></p>
<h3><span style="color: #339966;">シナプティックWeb：リアルタイムコミュニケーションの海をナビ ゲートする（下）</span></h3>
<p style="text-align: right;">著：<a href="http://twitter.com/khrisloux" target="_blank">クリス・ルー</a>、<a href="http://twitter.com/EBlantz" target="_blank">エリック・ブランツ</a>、<a href="http://twitter.com/chrissaad" target="_blank">クリス・サード</a>そして読者</p>
<p style="padding-left: 60px;"><a href="http://www.ebook2forum.com/wp-content/uploads/300px-Internet_map_1024.jpg"><img class="alignright size-full wp-image-3353" style="margin-left: 6px; margin-right: 0px;" title="300px-Internet_map_1024" src="http://www.ebook2forum.com/wp-content/uploads/300px-Internet_map_1024.jpg" alt="" width="300" height="300" /></a>シナプティックWebでは、検索よりもフィルタリングのほうが重要になる。少なくとも、それはコンテンツの探索の際の問題解決を助ける次世代ツールにはなる。検索は無限に近いドキュメントのWebから咀嚼可能なページを選び出すものであるのに対して、フィルタリングは情報の奔流やノード、ネットワークを絞り込み、いま現在のユーザーの変化する判定基準に適合するページを選び出すプロセスである。それはあなたの世界の見方を設定し、絶えず修正していくことで、最終的にデータのほうからユーザーを探し出してくれるようにすることでもある。</p>
<p style="padding-left: 60px;">フィルタリングはシナプティックWebが力を発揮する機会というだけでなく、それ自体がシナプスと類似したプロセスを持つ。毎日の生活の中での会話や現在の関心事、将来の意向とコンテンツとの対応関係は、機械学習や人の教え、そしてユーザ体験の改善を通じて得られる。これらすべてはシナプティックWebを使いやすく、より強力にするだろう。</p>
<p style="padding-left: 60px;">こうした変化は、次のような一般的特性にまとめられる。</p>
<ul>
<li> リアルタイムの結合の増加</li>
</ul>
<p style="padding-left: 90px;">例：Eメール vs. ストリーム）</p>
<ul>
<li> 結合の型の多様化</li>
</ul>
<p style="padding-left: 90px;">例：電話帳（検索＝結果） vs. 拡張現実（動画＋位置情報＋ディレクトリ＋個人の関心</p>
<ul>
<li> 結合の密度の増加</li>
</ul>
<p style="padding-left: 90px;">例：Quicktime VR（一作者一画像）vs. Microsoft Photosynth（数百人の作者と数百の画像を自動的に当てはめ結びつける）</p>
<ul>
<li> 有機的結合の増加</li>
</ul>
<p style="padding-left: 90px;">例：既知のターゲットAPIを車軸モデルでつなげるFacebook vs. 終点が開放され相互運用性のあるP2P接続型を採用するDataPortability</p>
<ul>
<li> 暗黙の結合の増加</li>
</ul>
<p style="padding-left: 90px;">例：広汎な統計的関心に基づく型分類 vs. ライフストリームによる関心の変化の自動探知</p>
<ul>
<li> 深層での結合の増加</li>
</ul>
<p style="padding-left: 90px;">例：サイトへのリンク vs. 複数のサイトの機能を結びつける組込み式ウィジェット</p>
<p style="padding-left: 60px;">では「シナプティックアプリケーション」とはどんなものだろう。われわれは以下のような特徴を組合せたものとなると考えている。</p>
<ul>
<li> 2つ以上のカテゴリを結合する（例：人とデータ、コンテンツとコミュニケーション、データとデバイス、場所と会社）</li>
<li> 暗黙の結合から、新規／新奇な意味やユーティリティを創造あるいは抽出する。（例：関心のプロファイル、フィルタリング、視覚化…）</li>
<li> リアルタイムあるいはそれに近い形でユーザーの振舞いやその他の入力情報に対応して調整される結合</li>
<li> 正確性や柔軟性を欠く可能性がある、明示的に定義された結合よりも、実際の振舞いで強弱をつけられる非明示的なコネクションに注目する。</li>
<li> Webをプラットフォームとして使う（例：オープンな標準と相互運用性のある端点）</li>
<li> 多様なインプットを利用して既存のアプリケーションを拡張する（例：地図にGPSを、関心をデーティングに適用する。）</li>
<li> ネットワーク効果で強められる（例：クラウドソーシングされた画像、ソーシャルなジェスチャ）</li>
<li> 関連のあるサイトもユーザーと情報のフローで定義でき、どんな目的サイトからも束縛を受けない</li>
<li> ・主なインプット and/or アウトプットの一つはストリーム</li>
</ul>
<p style="padding-left: 60px;">シナプティックWebはこのようなものとして登場してきた。それは緩い、有機的な関連性を持った小さな断片から構成される。しかし、もっと重要なことは、これらの断片の間の結合関係が断片と同じ重要性を持つということである。結合は相互運用性を持ち、自然発生的な意味の相互作用をつくりだす。ネットワークは２次元の蜘蛛の巣の形から離れ、３次元の人間の脳に似た形をとるようになる。そして何事につけ、結合が生まれるたびに、イノベーションと発見のペースは速まる。</p>
<h3>セマンティックWebとの比較</h3>
<p style="padding-left: 60px;">当然のことながら、シナプティックWebとセマンティックWebの関係をよく尋ねられる。語呂が似ているだけでなく、両者が扱っている問題の多くが共通しているからである。これは偶然ではなく、シナプティックWebと私たちが名づけた発想は、過去10年以上にわたるセマンティックWebのコンセプトと実践について、私たち自身やほかの人々が観察したことに基づいている。それはとくに次のような点にまとめられる。</p>
<ol>
<li>意味的システムは、いまだに実験室の外に出ていない。概念としてはすばらしいが、実世界の技術上、そして（それ以上に）人間の組織や振舞いから生まれる障害が、広汎な利用を妨げている。いくら頭脳明晰で抜群の集中力を持った人間が、辛抱強く自分の仕事を理解し、適確に分類しても、ほかの人間がわざわざその分類を滅茶苦茶にするために、マシンにはコンテンツと属性との適切な結合を行えないことがあることを、困ったことだが認めないわけにはいかない。</li>
<li>意味の分析とデータ分類は、ネットワーク上の結合を豊かにする方法の一つでしかない。意味的システムは規模の問題を克服するかもしれない。われわれはそれが実現することを期待している。しかし、リアルタイムWebの登場以来、情報の発行、共有、連結を効果的に行うツールが次々に登場し、システム（機械学習、ニューラルネットワーク等）のパワーを使う形でノード間の結合をリアルタイムで行うことが容易になり、人々のジェスチャを計測することで意味と結合を推論することが可能になっている。</li>
<li>より豊かで緊密な結合を持ち“インテリジェント”なWebに向けた真の進化が始まっている。私たちはこの進化が、完全にコンテンツの集積とコネクションの密度の結果として起きていると考えている。それは今日すでに存在し、工学的改善よりは生物的／神経学的な変化のほうに似たプロセスを通じて行われている。</li>
</ol>
<p style="padding-left: 30px;">下の表は、セマンティックWebとシナプティックWebとの差異を明確にするために作製した。（了）</p>
<p style="padding-left: 30px;">&#8220;The Synaptic Web&#8221;, written by <a href="http://www.twitter.com/khrisloux">Khris Loux</a>, <a href="http://www.twitter.com/EBlantz">Eric Blantz</a>, <a href="http://www.twitter.com/chrissaad">Chris Saad</a> and you&#8230;</p>
<p style="padding-left: 30px; text-align: right;">（Translated by EBook2.0 Forum）</p>
<table border="1" bordercolor="#c0c0c0">
<tbody>
<tr>
<td width="170" valign="top"></td>
<td style="text-align: center;" width="190" valign="top"><strong>セマンティックWeb</strong></td>
<td style="text-align: center;" width="190" valign="top"><strong>シナプティックWeb</strong></td>
</tr>
<tr>
<td width="99" valign="top"><span style="color: #cc0000;"> 焦点／目的</span></td>
<td width="203" valign="top">規範的 – Webの将来ビジョンと実現フレームワーク</td>
<td width="167" valign="top">説明的 –  現に起きていることの理論化の試み</td>
</tr>
<tr>
<td width="99" valign="top"><span style="color: #cc0000;"> 主なメタファー</span></td>
<td width="203" valign="top">言語／意味論／アーキテクチャ</td>
<td width="167" valign="top">生物学／神経科学／進化</td>
</tr>
<tr>
<td width="99" valign="top"><span style="color: #cc0000;"> 主な担い手<strong><br />
</strong></span></td>
<td width="203" valign="top">大学、研究機関</td>
<td width="167" valign="top">ユーザー／実務家</td>
</tr>
<tr>
<td width="99" valign="top"><span style="color: #cc0000;"> フレームワーク</span></td>
<td width="203" valign="top">構造化／組織化</td>
<td width="167" valign="top">“可塑的”</td>
</tr>
<tr>
<td width="99" valign="top"><span style="color: #cc0000;"> 主な結合関係</span></td>
<td width="203" valign="top">コンピュータ – コンピュータ</td>
<td width="167" valign="top">人– コンピュータ – 人</td>
</tr>
<tr>
<td width="99" valign="top"><span style="color: #cc0000;"> 結合の実現手段</span></td>
<td width="203" valign="top">標準／仕様</td>
<td width="167" valign="top">ユーザーの行動とジェスチャ</td>
</tr>
<tr>
<td width="99" valign="top"><span style="color: #cc0000;"> 参照アプリケーション</span></td>
<td width="203" valign="top"></td>
<td width="167" valign="top">クラウドソーシング, リンク付ストリーム</td>
</tr>
<tr>
<td width="99" valign="top"><span style="color: #cc0000;"> テクノロジー</span></td>
<td width="203" valign="top">RDF, XML, OWL, マイクロフォーマット, etc.</td>
<td width="167" valign="top">ActivityStreams</td>
</tr>
<tr>
<td width="99" valign="top"><span style="color: #cc0000;"> 主な課題</span></td>
<td width="203" valign="top">Complexity, Scale,  Deceit</td>
<td width="167" valign="top">エントロピー</td>
</tr>
</tbody>
</table>
<p style="padding-left: 30px;">
<p><a href="http://www.ebook2forum.com/wp-content/uploads/timeline-small2.png"><img class="aligncenter size-full wp-image-3358" title="timeline-small" src="http://www.ebook2forum.com/wp-content/uploads/timeline-small2.png" alt="" width="600" height="376" /></a></p>
<h4>参考文献</h4>
<ul>
<li><a href="http://blog.louisgray.com/2010/01/synaptic-web-realtime-is-just-beginning.html">Jan  18, 2010 &#8211; &#8220;Syanptic Web: Real-time is just the beginning&#8221;</a> &#8211; An  introduction to the Synaptic Web guest posted on Louis Gray&#8217;s blog by <a href="http://www.twitter.com/chrissaad">@ChrisSaad</a></li>
<li><a href="http://synaptic.preona.net/2009/12/the-problems-involved-with-developing-synaptic-web-applications/">Dec  29, 2009 &#8211; &#8220;The problems involved with developing Synaptic Web  applications&#8221;</a>. An argument for using human behavior to aid with  weighted Synaptic Connections</li>
<li><a href="http://www.web2society.com/webtrends/towards-a-web-of-activity-streams-realizing-the-synaptic-web-paradigm/" target="_blank">Dec 21, 2009 &#8211; &#8220;Towards a web of activity streams  realizing the synaptic web paradigm&#8221;</a> &#8211; How a global web of activity  streams emerges on top of social media platforms, behaving like a  learning synaptic web. By Freddy Snijder (<a href="http://twitter.com/visionscaper" target="_blank">@visionscaper</a>)</li>
<li><a href="http://synaptify.com/?p=613680">Nov 8, 2009 &#8211; &#8220;Synaptic  Web&#8221;</a>. Synaptify summerizes the link between Real-time, Attention,  Semantics and the Synaptic Web</li>
<li><a href="http://www.twitter.com/synapticweb">Synaptic Web on Twitter</a></li>
</ul>
<h4>関連リンク</h4>
<ul>
<li><a href="http://en.wikipedia.org/wiki/Noosphere#External_links">Noosphere</a> &#8211; Wikipedia</li>
<li><a href="http://www.twitter.com/synapticweb">Synaptic Web on Twitter</a></li>
</ul>
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