2017年8月17日 第7巻49号 [通巻361号]|=会員記事(有料)|会員ログイン

AUGUST 17, 2017—Vol.7 No.49, IN THIS ISSUE—

ANALYSIS & COLUMN

ブック・マーケティングを事業化するオープンロード社 (2) ♥

本誌が2009年の創業以来注目してきたデジタル出版社は、その実証済みのテクノロジーを新事業「ブック・マーケティング」に適用しようととしている。もちろん前例はないが、「デジタルメディア」企業として自己規定するOR/Mとしてはかなり自然なことであり、非販売系の「マーケティング・プラットフォーム」として注目するべきだと思われる。[全文=♥会員] … [続きを読む...]

ブック・マーケティングを事業化するオープンロード社 (1)

ニューズレターを駆使したユニークなマーケティングで、年率40%超の成長を達成しているニューヨークのデジタル出版社Open Road Integrated Media (OR/M)は、登録購読者が100万人を突破し、復刊本を中心とした自社出版物の販売で大きな成果を上げているこのサービスを事業化し、商業出版社に提供することを発表した。 … [続きを読む...]

NEWS & COMMENTS

デジタルに光明を見たHC/ニューズ社(♥)

ハーパーコリンズ社(HC)が2017会計年 (7-6月)の業績を発表したが、売上はほぼ横ばいの16.4億ドルながら税引前利益(EBITDA)が7.5%増の1億9,900万ドルとなった。前年のような強力なベストセラーを欠きながらの結果としてはまずまず印象だが、様々な要因が絡んでの結果だけに、内容的な検討が必要だ。[全文=♥会員] … [続きを読む...]

アマゾンKUの終わりなきモグラたたき

Kindle Unlimitedは拡大しているが、版権料のページ単価は減少を続け、7月にはついに今年初めの水準の2割減となった。詐欺的手段による「ページ数稼ぎ」が横行しているのが原因と言われる。アマゾンは8月からKENPC 3.0を導入するが、果たして版権料は回復するだろうか。月額2,000万ドルに近づいたファンドの拡大以上に注目される。 … [続きを読む...]

FOCAL POINT

拡張E-Bookにキラーコンテンツはあるか

1億部のベストセラー『ハリー・ポッターと賢者の石』がKindle in Motion (KiM)版で9月5日にリリースされると発表された。拡張E-Bookは2015年にiBooks版でリリースされたが、このタイトルとしてはあまり話題にもならなかった。アマゾンはKiMフォーマット昨年8月にリリースしたが、ごく控えめな発表に留めている。 … [続きを読む...]

先週号 PICK UP —August 10, Vol.7 No.48—

プロジェクト・ワークフローとチーミング (4)

出版の工程を一般的に規定することは、本と出版というものが千差万別である以上適当ではない。前述したように、出版プロジェクトのマネジャー(プロデューサー)はまず、プロジェクトに適切なプロセスを考えることになるし、そこでは資源配分の問題として、重点(優先)項目とそうでないものを区別するだろう。[全文=♥会員] … [続きを読む...]

「キュレートされたサンプル」の宣材価値 (♥)

E-Bookは10年前にeコマース上で生まれ、Webマーケティングとともに発展してきた。しかし、アマゾンを除いて、そのことを十分に意識されてはいないように思える。つまり、使い切れていないのだ。ジョー・ワイカート氏が指摘するように、サンプルの使い方はその典型的なものと言える。[全文=♥会員] … [続きを読む...]

出版のプロジェクト・ワークフローとチーミング (3)♥

出版は1970年代に始まったデジタル転換の最終局面を迎えている。サプライチェーンはデジタルが主流になり、出版社を必須としない自主出版が独自のワークフローを確立する一方で、在来出版はプロセスの再構築をなお模索している。新時代の一歩を先に踏み出したのは自主出版のほうであると言えるかも知れない。[全文=♥会員] … [続きを読む...]

在来出版社の停滞示す1-3月期

米国出版社協会(AAP)は、StatShot に基づく2017年第1四半期の販売統計を発表したが、商業出版社1,200社のQ1は前年同期比で0.9%増と横ばいの結果だった。E-Bookはー5.3%と低迷が続き、A-Bookだけが+28.8%と高成長を続けている。この状況は在来出版社にとっても、市場全体にとっても良くない。 … [続きを読む...]

年2千タイトルを刊行した「分担校正」プロジェクト

日本の「青空文庫」にあたる Project Gutenberg (PG)は、デジタルが出版にとって何であるかを最初に示した事業だが、無数のボランティア校正者によって支えられている。最大の校正者グループ Distributed Proofreaders (DP)は7月1日に3万4,000点目の作業を完了したことを発表した。ボランティアの一人がDPの仕事についてブログ (08/01)で述べている。 … [続きを読む...]

アマゾンの書籍ビジネスはなお高成長

アマゾンは先月末に最新 (2Q)の四半期決算を発表したが、その中に出版関連の業績数字が含まれていて目を惹く。印刷本とE-Bookを合わせた売上は前年同期比で16%の上昇、各種メディアコンテンツの定額制サービスの売上は52%増の21.6億ドル。これはAWSの42%増、41億ドルと並ぶほどのものだ。 … [続きを読む...]

CLIP BOARD

本誌で取り上げていないニュースや他メディアのE-Book情報を、毎週ご紹介しています。2017年 | 2016年 | 2015年 | 2014年
  • アマゾン、電子書籍配信における“最安値条件”を撤廃--公正取引委員会に報告 -8/15 CNET Japan
  • ロシアのネット課金大手Yandex.Money「1月〜7月のネット上での電子書籍課金回数が紙書籍を突破、低価格が要因」 -8/15 hon.jp
  • 講談社、松田町(神奈川)と学校教育分野で包括連携協定 -8/17 新文化オンライン

会員向け記事より

出版のプロジェクト・ワークフローとチーミング (3)♥

出版は1970年代に始まったデジタル転換の最終局面を迎えている。サプライチェーンはデジタルが主流になり、出版社を必須としない自主出版が独自のワークフローを確立する一方で、在来出版はプロセスの再構築をなお模索している。新時 […]

出版のプロジェクト・ワークフローとチーミング (2)♥

デジタルによって環境が変化しつつある中での出版プロセスの構成は簡単な問題ではないが、自主出版では、必要な作業(サービス)をリストアップし、優先付けをすることからプロジェクトに着手するほかはない。ベス・ベーコン氏の8ステー […]

著者のマーケティング能力評価 (♥)

自然淘汰としての「絶版」がなくなり、出版者が既刊本の山と格闘するデジタル時代にあって、米国では著者のマーケティング能力が出版プロジェクトの採否/成否を決める重要な要素となっている。著者には執筆能力のほかに、オーディエンス […]

クォークとDTPの伝説 (♥)

かつてはDTPを代表し、日本でもよく知られていた米国の Quark Software(デンヴァー)が、7月13日Parallax Capital Partners (PCP)という投資ファンドに買収された。1980-90 […]

出版とp13n:(1)ポストWebの出版 (♥)

出版においてパーソナライゼーションが課題として認識され始めたのは比較的最近のことだが、UI/UX、マーケティング、ビッグデータなどが錯綜してまだ方向性が見えていない。筆者なりに原点である「読者」との「コミュニケーション」 […]

収益化戦略を始動させたWattpad (♥)

カナダのWattpadは、全世界に5,500万人のユーザーを有する「ソーシャル・ライティング」プラットフォームだが、フランスでも急成長しており、昨年は61%もオーディエンスを伸ばした。アシェット社は米国のオーディオブック […]