May 17, 2012 [Vol.2, No.35]

5/17/2012 通巻87号|♥=会員向け記事(有料)|新規申込ログイン
会員向け記事のダイジェストはどなたもお読みいただけます

ANALYSIS & COLUMN

スタンフォード大出版がデジタル専門ブランド (♥)

米国のスタンフォード大学出版(SUP)は5月11日、Stanford Briefsというデジタル・ショート・コンテンツ専門のブランドを立ち上げることを発表した(Publishers Weekly, 5/11)。当面は、メイン・カタログの補完的位置づけで、多様な学術的テーマに関するオリジナルなショート・コンテンツを10ドルあまりでリリースしていく。5月15日には、シリーズ最初のタイトル“The Physics of Business Growth” (by Edward D. Hess and Jeanne Liedtka, 144p)が8ドルで発売され、同サイトのほか、主要プラットフォームで提供されている。イノベーションをモットーにする同大学だが、伝統ある出版局のE-Bookへの取組みはかなり慎重だ。[全文=♥会員]


アマゾンの読者書評は案外正しい (♥)

ハーバード大学経営大学院のルーカ助教授、ドブレスク教授らの研究グループは4月26日、アマゾンの読者書評を客観的に評価した研究結果(→ワーキングペーパー)を発表し、この集合的評価がプロの評者による書評と比べても遜色なく、むしろ広い社会の声を客観的に伝えるという独自の価値を持つと結論づけた。アマゾン書評は、消費者の購買行動に大きな影響を与えている一方で、様々な批判がなされてきたが、専門的調査によって客観的に評価され、アマゾンの読者参加型プロセスの妥当性が検証されたのは初めて。マーケティングの手段としてのクラウド書評でも、運用によってはかなり真っ当なものとなり得ることが証明されたことになる。[全文=♥会員]

NEWS & COMMENTS

シェイクスピア全集アプリShakespeare By Readdle

シェイクスピア全集のiPhone/iPadアプリの最新版(3.2.1)がReaddle Inc.からリリースされた。同社とPlayShakespeare.comの共同プロジェクトによるもので、真贋不明の作品を含めて、41篇の戯曲、154篇のソネット、6篇の詩を収録し、同時に全集には不可欠なコンコーダンス(語句索引)、用語集が着いており、さらにデジタル版ならではの様々な機能がサポートされている。このアプリは無償でiTunesからダウンロードできる。有償版のShakespearePro (1.5)は$9.95。[続きを読む]


中国Duokan (多看)がVC資金1,000万ドルを調達

Kindle向けファームウェアなどで知られる中国・北京市のE-Bookサービス企業Duokan (多看)は、徐小平氏を含む有力なベンチャー投資家のグループから1,000万ドルの資金を調達した(TechNode, 5/14))。中国ではまだKindleは販売されておらず、中国語コンテンツも販売されていないが、個人輸入などで入手された端末はかなりの量に達していると言われる。この会社は2010年以降、各種のKindleデバイスで中国語コンテンツを利用できるソフトウェアをコンテンツとともに提供している。[続きを読む]


NY連邦地裁がA+出版5社の集団提訴棄却申立を却下

米国連邦地裁ニューヨークのデニーズ・コート判事は5月15日、アップルほか出版大手5社に対して消費者から提起されている集団訴訟を棄却するよう求める被告側の申し立てを却下した。これによって、本件は本格的審理に入ることになるが、さきの司法省の決定に続き、アップルと出版5社(あるいはエージェンシー・モデル)はさらに窮地に立たされることになった。被告側が苦しいのは、コート判事が55ページに及ぶ決定書で「価格引上げのための共同謀議」を認定したことだ。[続きを読む]


高速で米国に追いついた英国E-Book市場

書籍市場の専門調査会社バウカー社(Bowker Market Research)は5月14日、英国消費者を対象とした調査に基づく報告書(Understanding the Digital Consumer 2011/2012)を刊行した(→リリース)。デジタル・リーディングの普及で、英国は2年ほど米国市場から遅れていると言われていたが、最近では年300%以上の成長で差を縮め、ほぼ並ぶところまできた。タブレットを読書に使う人は1年前の調査の倍になったが、なお12%あまりで、Kindleが圧倒している。しかし、子供はそうでもないようだ。[続きを読む]

PRESS RELEASE

CLIP BOARD