学校教育用ITソリューションを提供するBrainchildは、米国の10州の学校に対し、最初のタブレット製品となるKineoの出荷を開始した。7型Android機だが、物理的、ソフト的なセキュリティに十分な配慮されている。教育委員会の独自判断で廉価な汎用タブレットを導入し、無償教材を提供することを優先するアプローチもあるが、Kineoは単品ではなく、全米各州の指導要領に対応したシステムとして提供されている。
Kineoは、学校での使用を意識してかなりよく考えられている。中等教育までの生徒にタブレットを持たせるというのは、それによって発生する問題への対処法を確立しておく必要がある。コストとパフォーマンスよりは、リスクマネジメントが問題となる。携帯も同じだが、学校支給品で問題が起これば、直接学校の責任になるからだ。Kineoは、一般用のタブレットを使う際に問題となる、(1)メッセージングや撮影などの機能の濫用、(2)アプリの追加や削除、(3)有害サイトへのアクセス、(4)破損・紛失、などをかなり考慮して開発され、教育関係者からの評価・推薦を得て普及、拡大しようとしている。
OSはAndroid 2.1で、GlobalSYNCという独自技術により学校のコンピュータと同期する。スペック的には、7型(800×480)タッチスクリーン、800MHzデュアルコアのCPU、2GBの内部メモリ、Wi-Fi、10時間の電池駆動、FlashとMP4プレーヤー、HDMI、USB、SDスロットなど。単品価格は不明だが、サービスとコンテンツを含めた販売方法をとっていると思われる。教育用コンテンツについては州ごとに基準があるが、Kineoはそれらに対応する。例えば、カリフォルニア州ではCalifornia Content Standards (CCS)という指針があり、学習管理システムの要件(達成度評価など)を規定している。こうしたインフラが整備されることで、本格的な導入が始まろうとしている。 ◆ (05/18/2011)





