「書店で立ち読みだけしてアマゾンで買う」―多くの書店経営者が抱いている疑いは、相当程度事実であることが調査で明らかになった、と12月4日付のNY Times紙が伝えた。10月にオンラインストアで本を購入した人の24%は、同じ本を書店で見て確認していたと回答した。アマゾンでの購入者に限定すれば39%となり、平均よりかなり高い。本屋はショールームなのか。しかし、こうした現象は他の商品でもあるわけで嘆いていても始まらない。ITマーケティング手法を駆使する余地は十分にあり、本屋が減り、消費者が本屋に行かない習慣をつける前に解決を考えるべきだろう。
この調査は、書籍市場を専門とするコーデックス・グループ(Codex Group LLC)という調査会社が行ったもので、こうした傾向はこれまでにも書店関係者から指摘されていた。行き届いた品揃え、書店員の親切なアドバイス、温かく落ち着いた雰囲気…。本好きなら書店に行かないことはまずない。それでもそこで買わずにアマゾンで買うのは、やはり価格差が気になるからだ。コーデックス・グループのヒルディック-スミス社長は、オンライン書店とE-Bookは、ともに書店にとっての脅威となっていると指摘し、映画業界が映画館を保護・支援したように、出版社も書店の支援を考えるべきだ、と述べている。
書店のショールーム機能が注目されるようになったのは、全米2位の書店チェーン、ボーダーズが消滅した時だったが、書店が消えることで、逆にオンライン販売にも影響があるかどうかは確認されていない。しかし可能性は十分にある。書店を支援する方法としては、スマートフォン+NFCなどを使って来店者が書店でチェックした本をオンライン購入する場合に、書店に一定のマージンが落ち、ユーザーにもクーポンが溜まるような方法があり得る。出版社のプロモーションと組み合わせることもできる。来年にはそうしたアイデアも登場しそうだ。◆ (12/07/2011)
参考記事
- Trending toward the truth: Poll shows internet booksales rely heavily on brick-and-mortar bookstores, by Dennis Johnson, Melville House blog, 12/06/2011






2011年12月9日 at 5:09 PM
だからといってAmazonバッシングに進んだら見当違い。紀伊国屋書籍通販だってあるわけだから。
[...] 書店はアマゾンのショールーム」は本当だった! « EBook2.0 Magazine http://www.ebook2forum.com/members/2011/12/bookstores-are-showrooms-for-amazon/ 書店のショールーム機能が注目されるようになったのは、全米2 [...]