電子教科書配信プラットフォームがLMSをサポート

VitalSource米国の書籍流通大手イングラム傘下で電子教科書配信を行うバイタルソース社 (Vital Source Technologies, Inc.)は7月9日、同社の Bookshelf プラットフォームとブラックボード社の学習管理システム (LMS) Blackboard Learn を統合する Building Block を発表した。体系的な教科コンテンツの Building BlockとLMSを統合することで、米国などで離陸しつつある電子教科書の普及が前進するものと期待されている。

BlackboardVSTのBookshelfプラットフォームは、高等教育市場で実績があり、世界の6,000あまりのキャンパスで、325万人のユーザーをサポートしている。Blackboard(ワシントンDC)は世界的に展開する教育ITの大手ベンダーで、様々なタイプのLMSを提供している。 Building Block for Blackboard Learn (BB4BL)によって、シングル・サインオンの学校用ソリューションとなる。VSTの Mobile Learnはマルチデバイスをサポートし、iPhone、iPad、Android、Kindle Fireにそれぞれ対応する。

電子教科書は紙の教科書の単なる置き換えでは普及しない。コスト的なメリットは大きくても、<対話的インタフェース+リッチ・コンテンツ+個別教育/グループ学習における教育者支援>という長所でパフォーマンスを実証しない限り、現場の支持を得られないからだ。その鍵はLMSという、eラーニングのエンジンである。しかし、企業・職業教育や技術系のトレーニングで発達してきたLMSが学校教育に適応するには予想外に困難が多かった。もともと企業が必要とするスキル向上を目的としたシステムは、教師と生徒という人格を持った存在の関係に入り込むのが難しかったからだ。しかも学校用LMSはWebを前提にしない限り、開発と管理に膨大なコストを要するし、もともと教育機関では管理が困難な性質のものだ。ブラックボード社のBlackboard Learnは、仮想学習環境とコース管理を統合した新世代のLMSで、高等教育を中心に普及している。  (鎌田、07/11/2013)

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