「分散コンテンツ」とマーケティング

content_distributionB2B出版社のPublishing Executiveが主催するFUSE Forumが3月23日、ニューヨークで開催された。「分散コンテンツ」をテーマとしたセミナーで、ソーシャル・プラットフォームを使ったマーケティングを扱っているが、出版社にとってはかつてない機会とリスクを提供すると考えられている。

ソーシャル・プラットフォームを使う

social_media5多様な性格を持つ分散コンテンツ (Distributed Content、DC)が商業出版の世界で注目されたのは、FacebookLinkedInGoogle AMPなどのソーシャル・プラットフォームを通したコンテンツ流通が一般化してからのことだ。DCが意味することは巨大で、ここではもっぱらマーケティング利用について語られているにすぎないが、DCと出版ビジネスとの出会いの一形態としてご理解いただきたい。

Publishing Executive (PE)のエレン・ハーヴェイ氏はセミナーで提起された内容を5つにまとめている。

1. ほとんどの出版社は、まだDCが既存の出版ビジネスに与える影響を認識していない。最近のアンケートでは、理解しているが22%で、対応する計画があるのは27%にすぎなかった。PEのデニス・ウィルソン編集長は、これがかなり危険な状態であるとして、読者がしだいにソーシャル・メディアに頼るようになることに警告している。

engagement52. 出版社がDCプラットフォームに投資すべきかどうかを決めるには、まず目標を明確にしなければならない。売上増加、オーディエンス獲得が目的であれば、CPM(インプレッション単価)が指標となる。オーディエンスが出版社のサイトに還流してこないと意味がないので、Instant Articlesのようなショート版を使い、オリジナルに誘導するのが効果的だ。

3. プラットフォームは頻繁にアルゴリズムを変更するが、それによってトラフィックが変動するので、出版社はつねにチェックと評価を怠らず、最適化する必要がある。サードパーティ・プラットフォームでのパフォーマンスをチェックするにはアナリティクス・ツールを使う。

sigh_up4. 出版社サイトに誘導するためにメール・アドレスを獲得する。Webページに張りつける簡易サインアップ・ツールが有効。

5. 複数のプラットフォームで得られるサブスクライバーを出版社のサイトの Customer Data Platforms (CDPs) で管理する。これは購読者と属性、関心分野を対応づけるためのものだ。

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