No.43, 07/14/2011

ANALYSIS & COLUMN

SF百科事典第3版で注目の“無償”ビジネス (♥)

英国のオライオン社(Orion Publishing Group)は7月5日、SFにおけるリファランスとして最も権威のある『SF百科事典第3版』(ベータ)を、同社のSFブランド、ヴィクター・ゴランツ(Victor Gollancz)と共同で設立したESF社から年内に無償オンライン・コンテンツとして発刊すると発表した。ESFは1979年に初版、1993年に第2版が発刊され、ともにヒューゴ賞を得ている。第3版は、約12,000項目、300万語を含み、内部リンクも10万を超え、2012年末までに完成される。テキストは無償だが、ビジネスモデルについては来週発表される。ペイウォールを断念した新しいWeb出版の収益モデルが注目される。本についての本であるESF3は、じつは大きな可能性を秘めている。[続きを読む]


NookがKindleを抜いて“トップ・リーダ”に!? (♥)

気になるニュース(市場予測)が入ってきた。米国のIT市場調査会社のIDCは、7月8日に公表した「メディアタブレットと書籍リーダに関する四半期レポート」で、2011年には5,350万台のメディアタブレット、1,620万台のE-Readerが全世界で出荷されるとし、前者については以前の予測値を下方修正。そして後者では、カラーLCDと電子ペーパーの2種類の製品を持つB&Nが、アマゾンを抜いてトップに立つと予測した。こうした予測は初めてのものだ。タブレットの予想が外れたのは理解できるとして、リーダについては少し考えてみる必要がありそうだ。[全文=♥会員]

NEWS & COMMENTS

楽天+パナソニックは和製アマゾンとなれるか

先週開催されたブックフェア/電子出版で最も注目されたもののひとつが、8月上旬にも始まるという楽天の電子書籍サービスだった。パナソニックのリーダ/タブレットUT-PB1が対応することで、アマゾンやアップルに対抗する存在となる可能性があるためだ。E-Bookビジネスには、(1)オンライン通販の顧客ベース、(2)書店としての販売実績、(3)デバイスまで含めた操作性と付加サービスなどが不可欠な要素となるが、今回の組合せは、これらを備えたものと考えられる。期待は大きいが、このビジネスは簡単ではない。来月の正式発表を前に、少し考えてみたい。[続きを読む]


台湾E-Ink社が2011年前期に大幅増収

E-Inkなどのスクリーン技術関連企業を保有するE-ink Holdingsは先週、台湾で決算発表を行い、2011年前期の売上が前年比67%増の170.1億台湾ドル(約468.9億円)となったことを明らかにした。電子ペーパー市場で圧倒的シェアを占めるE-Inkのほかに、LCD部門 (Hydis)も好調。E-Readerの出荷は前年比で2倍になるものと考えられており、E-Ink社も設備の増強を続けている。同社の副社長を務めていた桑田良輔は「なぜ,誰もE Inkを攻めてこないのか」と不思議がったが、状況はあまり変わっていない。[続きを読む]


米国の新聞が購読者にタブレット配布

倒産から立ち直った米国フィラデルフィアの新聞Philadelphia InquirerとPhiladelphia Dailyで構成するPhiladelphia Media Network (PMN)は7月11日、4種のニュースアプリを約2,000台のAndroidタブレットとともに購読者に提供するパイロット・プロジェクトを8月後半から開始すると発表した。AdWeek (7/11)によれば、タブレットは広告付で、電子版(印刷版のレプリカおよび追加・更新情報)へのアクセスのためのアプリが含まれる。[続きを読む]


iriver HDが初のGoogleリーダとして登場

GoogleのeBooksプラットフォームは、久しく書籍専用リーダを持たなかったが、7月17日、韓国iriver (アイリヴァー)社のStory HDが最初のGoogleリーダとして米国でリリースされることが、Googleの公式ブログで明らかになった。外形はKindle 3とよく似ており、タッチスクリーンでもないが、解像度は213ppi (768×1024)で、Kindle 3の167ppiを大きく上回る。通信はWi-Fiで、207gの軽量だが、ソーシャル機能などはない。価格は139ドル。6ヵ月間はターゲット・ストアから独占販売される。[続きを読む]


本がコンテンツ・ショップになるアプリ

マルチメディア出版ツールを提供しているカテドラル・ロック社 (Cathedral Rock Publishing)は、E-Bookの中でコンテンツを販売することが出来るツール“Book IS the Store”をリリースした。さしあたって、関連するコンテンツを販売したい自主出版者などをターゲットとしている。読者が本に埋め込まれた動画や音声のサンプルを起動。オンラインストアの購入画面を呼び出すと、その場で購入できる。操作終了後は元のページに戻れるようになっている。[続きを読む]

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