No.44, 07/21/2011

ANALYSIS & COLUMN

「アマゾン・タブレット情報」の読み方 (♥)

アマゾン・タブレットに関する最新の推測情報が、Wall St. Journal (07/14)から出てきた。信頼性の高いメディアなので紹介しておきたい。報道によれば、なお市場での位置づけに腐心しているが、発売は10月。画面サイズは9インチで、カメラのないAndroid機。設計・製造ともにすべて外部委託という。しかし2012年には、自社設計の本格製品を投入する計画も進めている。価格と販売方法は不明。これとは別に、3Q (7~9月)にKindleの最新版を2機種発売する計画があるようで、少なくとも一つはタッチ式になるとのこと。[全文=♥会員]


アマゾンKindle Textbook Rentalの現実主義 (♥)

アマゾンは7月18日、大学生向けの教科書レンタル事業、Kindle Textbook Rentalを開始すると発表した。最大で定価の80%引で利用でき、さらにKindleアプリでPC、Mac、iOS、BlackBerry、Androidを含む多様なデバイスを使って、同じ本をスマートフォンからPCまでの複数のデバイスで同時に開くことが出来る。このほかにも、学生のニーズに対応した機能が提供されている。高額な大学教科書レンタルのデジタル化を進めるとともに、新規顧客の獲得につながる動きとして注目される。[全文=♥会員]

NEWS & COMMENTS

「突然のベストセラー」に即応したE-Book

サイモン&シュスター社が7月12日に刊行した、誘拐事件の被害者ジェイシー・ダガードさんの回想『盗まれた人生:ある思い出』(A Stolen Life)が、1日の売上としては最高の17万5,000部に達し、うち半分がE-Bookであったことが明らかになった。出版社側としては予想外で、特別なマーケティングや販促の体制を取っていなかったが、ABCによるTVインタビューが放映された直後から予約が殺到し、現在アマゾンのトップ100で首位を快走。米国の関係者は、即時性とアクセス性というE-Bookの利点が実証された事例として注目している。デジタル版を同時発売することの優位を実証するものでもある。[続きを読む]


ソニーが8月にSony Reader新モデルを米国で発売

ソニーがタブレットの発売に先立って、Sony Readerの新モデルを来月、米国でリリースするとブルームバーグのインタビュー記事が報じた(7/14)。専用リーダとタブレットの両建てとするのは、B&Nやアマゾンなどと同じで、これが米国業界のコンセンサスというところだろう。2009年時点でアマゾンに次ぐシェアを有していたものの、その後の市場の急拡大に対応できず、順位を落として雌伏を余儀なくされてきたソニーの挽回があるかどうかが注目されている。[続きを読む]


英国で学術コンテンツ配信プラットフォーム立上げ

英国のケンブリッジ大学出版局(CUP)は7月13日、学術出版社のコンテンツの入手を容易にする、図書館向けのデジタルコンテンツ配信プラットフォーム、University Publishing Online (UPO)を10月末にサービス開始すると発表した。Cambridge Books Onlineをベースに、複数の学術系出版機関が連携したプログラムで、リヴァプール大学出版局、米国数学協会、Boydell & Brewer、Foundation Booksがすでに参加を表明している。学術書のオンライン・チャネルが商用コンテンツとは別に形成され始めた。[続きを読む]


ゴランツがSF Gatewayで既刊本復刻シリーズ企画

前号でSF百科事典プロジェクトについてお伝えした英国オライオン社のSF&Fブランド、ゴランツは7月19日、SF専門のE-BookWebサイト、SF Gatewayを今秋スタートさせることを発表した(→リリース)。同社の既刊本のほか、数千点もの古典的なSF作家の絶版本をE-Book化して販売することを目ざしており、当初は1,000点でスタート、来年末には3,000点、2014年には5,000点以上を揃える計画。もちろん、これにSF百科事典第3版(オンライン版)がコンテンツとして加わることになる。[続きを読む]


マグロウヒルCampusが大学LMSとの統合を完成

米国の専門書出版社マグロウヒルの教育部門であるMcGraw-Hill Educationは、同社のMcGraw-Hill Campusプラットフォームと大学の学習管理システム(LMS)との接続を完了し、教授や学生が各大学のLMS環境からワンクリックで同社の教材コンテンツにアクセス可能になったことを明らかにした。学術・教育出版分野ではサービス化、システム化の傾向が顕著で、大手出版社やオンライン書店は独自プラットフォームとユーザー環境との統合と取組んでいる。[続きを読む]

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