Vol.2, No.10, 11/24/2011

ANALYSIS & COLUMN

ペンギンBook Countryは商売か新人発掘か (♥)

ハーパー・コリンズ社のAuthonomy (2008~)に続いて、ペンギン社も自主出版支援プログラムBook Countryを立ち上げたが、ジョー・コンラス氏やデイヴィッド・ゴフラン氏などの人気自主出版作家がブログでその内容を厳しく批判して話題になっている。入稿原稿制作が99~549ドル、30%の版元マージンが高すぎるなどというものだが、ペンギンはこうした批判にきちんと答えており(paidContent, 11/19)、それなりの説得力があるが、このやり取りは、自主出版をめぐる「相場観」を示していて興味深い。[全文=♥会員]


Webベースの編集・出版環境 PressBooks

WebとE-Bookに関連して数々の技術的アイデアやツール、サービスを世に出しているヒュー・マグァイア氏とそのグループは、オープンソースのブログCMSとして(本誌も含めて)世界的に使われているWordPressをプラットフォームに使ったPressBooksというE-Book制作環境のベータ版をリリースしたことを明らかにした。EPUB、PDFのほかInDesign用のXML出力にも対応し、印刷用のファイルへの転用にも配慮している。[続きを読む]

NEWS & COMMENTS

iPadを射程に捉えたKindle Fire

Kindle Fire (KF)が日曜日(15日)に発売されたが、Cnet.comの11月18日付記事は、第4四半期(4Q11)出荷台数が600万台に達するというアナリストの観測を伝えた。ディスプレイの出荷動向、受注の勢い、消費者の関心という販売を占う3種類の観測がいずれもそれを裏づけているようだ。タブレット市場で圧倒的な存在だったiPad 2は、代替わりもあって900万台の水準に落としている。米国市場だけを見れば、最初の四半期でiPadに迫るものとなる。早ければ来年中にiPadと並ぶか抜くとみてよいだろう。[続きを読む]


Financial TimesのHTML5アプリ移行が成功

iOSアプリに対するIAPルール(俗称アップル税)を逃れるために、独自のHTML5アプリを使った購読・配信サービス始めた英経済紙Financial Times (FT)は、モバイル登録ユーザーが100万人に達したことを発表した。これはオンライン閲覧者の20%、新規購読者の15%にあたる。登録者の45%がホームページに登録し、有料購読への移行率も高くなるなど、FTは新アプリへの自信を深めている。30%の“課税”を免れるという以上に、短期間で読者へのダイレクトアクセスの確立に成功したことは画期的な意味を持つ。[続きを読む]


イーストがEPUB3.0制作の指針とひな型を公開

イースト(株)は11月24日、一般社団法人日本電子出版協会(JEPA)と出版各社の協力を得て、HTML5に対応した、EPUB3.0コンテンツ制作の指針とひな型、JBasic08を公開。またNHK出版とJEPAの協力でサンプルコンテンツを公開した(→リリース)。すでにJBasic07対応テンプレートを同梱している日本語EPUB編集ツール「FUSEe」を提供しているフューズネットワークも、12月上旬にJBasic08テンプレートを同梱する。[続きを読む]


韓国キョボ書店がMirasol搭載eEreader

韓国の大手書店、キョボ(教保文庫)は11月21日、クァルコム社の5.7型(1024×768画素)カラー電子ペーペーパー・スクリーンMirasolを初めて搭載したKYOBO eReaderを発売した。注目の価格は34.9万ウォン(約2.3万円)という戦略価格。クァルコム製1GHzプロセッサでAndroid 2.3カスタム版を駆動する。ビデオ表示も可能なのでタブレットと考えることも可能だが、キョボでは教育関係をターゲットにしているとしている。[続きを読む]

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