Vol.2, No.15, 12/29/2011

年末特別号として全記事7本を無料公開しています。今年もお世話になりました。[編集部]

ANALYSIS & COLUMN

Kindle年内日本開店を見送り、来春以降へ延期

共同通信英語版は12月27日、アマゾンが日本でのKindleストアの年内開設を断念し、来春に延期したと報じた(以下英文毎日の記事による)。業界関係者によれば、小売価格の決定権を巡る出版社との交渉が難航しているのが理由という。現状では十分な日本語タイトルを揃えられず、来年春が次のターゲットとなるようだが、“原理的対立”があるとすれば、決着はさらに延びる可能性もある。出版社にとって、時間が無限にあるわけではない。相手のほうが選択肢が多いからだ。[続きを読む]

NEWS & COMMENTS

米国のデジタル比率は推定20%台。来年は40+も

米国出版社協会(AAP)は12月23日、2011年10月度の出版統計を発表したが、印刷本は全般的に不振で、E-Bookも前年比81%増に止まったことを明らかにした。この結果、商業出版全体では7.8%の減少を記録した。しかし、1-10月のトータルでは、E-Bookは131.1%増と、なお勢いを維持している。商業出版全体では4.46%の減少。このデータは80社の数字を集計したもので、E-Bookは17社分しか含まれていない。しかしトレンドは示しているものと考えられる。[続きを読む]


英国女王のクリスマス・メッセージをKindleで出版

BBCニュース(12/22)は、アマゾンが英国女王のクリスマス・スピーチをKindle向けに無償提供することを申し出、受理されたことを報じた。BBCによれば、英国出版業界関係者はこれを素直に「快挙」と評価しながらも、Koboや英国のオンライン企業もこれに倣うことを期待している。戴冠した1952年以来のスピーチも収録されことになるが、王室の報道官は、内容の改変をしないことを条件に、他の企業や組織が様々なプラットフォーム向けに変換して提供することを歓迎している。[続きを読む]


2012年E-Book出版の最大の課題は「品質」

出版社などに対して文書データの変換サービスを提供しているニューヨークのDCL社(Data Conversion Laboratory, Inc.)は12月27日、米国の出版業界関係者を対象として行った調査の結果を発表し、411人の回答者の70%が、E-Bookの出版において「品質」を最重要な課題と考えていることを明らかにした。また、2012年にE-Bookの出版を計画しているのは63%であった。[続きを読む]


モバイル・ショッピングが牽引する米国のXマス

コンテンツやデバイスの販売に注目が集まる中で、AP通信は12月26日、今年の米国のクリスマス商戦でオンラインセールスが全体として前年比16.4%増と好調だったことを報じた。IBMがアマゾンを除く500のeコマースサイトを調べたもので、モバイル・デバイスからの購入が急増していることを示している。まだ数字はないが、アマゾンKindle Fireが、まさにカタログデバイスだったことがよくわかる。[続きを読む]


英訳俳句集がE-Bookアプリに新境地を拓く

拡張E-Bookコンテンツを開発・出版する、米国ロサンゼルスのハニービー・ラボ(Honeybee Labs, Inc)は12月15日、150の英訳俳句と詩情溢れる絵とサウンドトラックを組合せた対話型句集 “Chasing Fireflies”(蛍を追いかけて)をiTunesにリリースした($3.99)。拡張E-Bookの市場は、まだ絵本など児童向けコンテンツが圧倒的だが、文学、科学、社会に関する分野でも先駆的な“作品”が登場しつつある。Publishers Weekly (12/22)が注目するハニービーもその一つだ。エリオットの『荒地』に続く話題作となることに期待。[続きを読む]


iPadの単走で寂しい3Q11の国内タブレット市場

IDCジャパンは12月27日、2011年第3四半期(7~9月)の国内モバイルデバイス市場動向を発表した。スマートフォン出荷台数は前年同期比243%増の530万台。タブレット市場はiPad 2が市場を牽引し、前年同期比133%増の42万台となった。しかし、iPad以外にヒットがないために、市場では供給過多が続いている。GALAPAGOSの失敗もあり、見通しは明るくない。[続きを読む]

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