ケンブリッジ大学出版が中国検閲を拒否

英国のケンブリッジ大学出版(CUP)は、8月18日に中国政府の要請を受けて行われた中国関係の論文315点(いずれもThe China Quarterly誌所載)へのアクセス禁止措置を撤回し、原状を回復したことを発表した。ジュネーヴの国際出版連合(IPA)はCUPの決定を支持する声明を発表。昨日開催された北京ブックフェアが政治化することは避けられなくなった。 … [Read more...]

デジタルに光明を見たHC/ニューズ社(♥)

ハーパーコリンズ社(HC)が2017会計年 (7-6月)の業績を発表したが、売上はほぼ横ばいの16.4億ドルながら税引前利益(EBITDA)が7.5%増の1億9,900万ドルとなった。前年のような強力なベストセラーを欠きながらの結果としてはまずまず印象だが、様々な要因が絡んでの結果だけに、内容的な検討が必要だ。[全文=♥会員] … [Read more...]

プロジェクト・ワークフローとチーミング (4)

出版の工程を一般的に規定することは、本と出版というものが千差万別である以上適当ではない。前述したように、出版プロジェクトのマネジャー(プロデューサー)はまず、プロジェクトに適切なプロセスを考えることになるし、そこでは資源配分の問題として、重点(優先)項目とそうでないものを区別するだろう。[全文=♥会員] … [Read more...]

在来出版社の停滞示す1-3月期

米国出版社協会(AAP)は、StatShot に基づく2017年第1四半期の販売統計を発表したが、商業出版社1,200社のQ1は前年同期比で0.9%増と横ばいの結果だった。E-Bookはー5.3%と低迷が続き、A-Bookだけが+28.8%と高成長を続けている。この状況は在来出版社にとっても、市場全体にとっても良くない。 … [Read more...]

年2千タイトルを刊行した「分担校正」プロジェクト

日本の「青空文庫」にあたる Project Gutenberg (PG)は、デジタルが出版にとって何であるかを最初に示した事業だが、無数のボランティア校正者によって支えられている。最大の校正者グループ Distributed Proofreaders (DP)は7月1日に3万4,000点目の作業を完了したことを発表した。ボランティアの一人がDPの仕事についてブログ (08/01)で述べている。 … [Read more...]

アマゾンの書籍ビジネスはなお高成長

アマゾンは先月末に最新 (2Q)の四半期決算を発表したが、その中に出版関連の業績数字が含まれていて目を惹く。印刷本とE-Bookを合わせた売上は前年同期比で16%の上昇、各種メディアコンテンツの定額制サービスの売上は52%増の21.6億ドル。これはAWSの42%増、41億ドルと並ぶほどのものだ。 … [Read more...]

マンガ+写真集を除いた「電子書籍」の実力

インプレス総合研究所は7月31日、2016年度の電子書籍ビジネス市場の動向をまとめた『電子書籍ビジネス調査報告書2017』を発売した。市場は前年比24.7%増の1,976億円に拡大、電子雑誌(302億円)を合わせた規模は2,238億円に達したとしている。伸び率は20%台を維持しており、安定してはいるが波動が感じられない。 … [Read more...]

出版のプロジェクト・ワークフローとチーミング (1)

出版プロジェクトの成否はチームワークで決まる、ということは多くの人が実感することだ。しかし、これは安定した構造を前提としたもので、現代はヒトも場所も編成も技術もポリシーも一定しない環境で「結果」を出すことがふつうに要求される時代だ。そのコンセプトを「チーミング」と呼ぶが、自主出版の課題はまさにこれだろう。 … [Read more...]

著者のマーケティング能力評価 (♥)

自然淘汰としての「絶版」がなくなり、出版者が既刊本の山と格闘するデジタル時代にあって、米国では著者のマーケティング能力が出版プロジェクトの採否/成否を決める重要な要素となっている。著者には執筆能力のほかに、オーディエンス(読者)と「対話」する能力と実績が問われており、実際に出版社の判断の根拠にされているようだ。[全文=♥会員] … [Read more...]

クォークとDTPの伝説 (♥)

かつてはDTPを代表し、日本でもよく知られていた米国の Quark Software(デンヴァー)が、7月13日Parallax Capital Partners (PCP)という投資ファンドに買収された。1980-90年代を通じて出版のデジタル化に最も影響力を持っていたクォークは、2011年にPlatinum Equityファンドに買収されており、今回は初の「転売」となる。[全文=♥会員] … [Read more...]

グラフで見る世界の出版の現況と予想

英語編集サービスを提供している Global English Editing (GEE)は、グローバルな出版市場の現況から各国別文学地図のようなものまでをユニークなインフォグラフィックで提供している。2016年時点で調査会社が発表した公開情報を組合わせてバランスよくまとめたもので、デジタル化の進展と読書習慣の変化などについて考える手がかりにはなる。 … [Read more...]

独ベルテルスマンがPRHの75%確保へ

世界最大の商業出版社ペンギン・ランダムハウス(PRH)の53%を保有するドイツの複合メディア企業ベルテルスマン社は、共同保有者である英国ピアソン社から22%を新たに取得すると発表した。これにより保有分は75%となり、英語圏市場で最大のPRHは、名実ともにドイツ資本傘下に入ることになる。 … [Read more...]

米国で広がる「教科書負担ゼロで学位」

米国では教科書コスト負担が問題となっており、単位取得に高額の教科書が必要とされるカレッジ以上では学生の進路や進学を制約する要因となっている。州や大学、財団による無償教材の提供は拡大しているが、カリフォルニア州のコミュニティ・カレッジ(公立短大)では教科書負担ゼロの学位プログラムを提供するところが現れた。 … [Read more...]

学術出版の「デジタル」問題 (♥)

学術出版が直面する問題は、複雑すぎて筆者の手には余るが、英国ABFのレポートはとても刺激的で、出版全体の問題として考えるための共通の土台を提供している。問題は主として経済的なものだが、出版・研究・教育にまたがって存在する学術出版の経済的問題は、社会的に解決するほかはない。[全文=♥会員] … [Read more...]

学術出版はどこへ行くか:英国ABF報告書

英国のAcademic Book of the Future (ABF)プロジェクトから2つのレポートが6月20日に公表されたが、学術出版が直面する深刻な問題に対して、国内外のすべての関係主体が協力するしか解決の糸口はない、というのが結論なようだ。ケンブリッジ大学出版のアラステア・ホーン氏がPublishingPerspectives (07/05)で要約している。 … [Read more...]