「自主出版」から「チーム出版」へ (♥)

Digital Book World (06/16)でコンサルタントのべス・ベーコン氏が 'self publishing author'(自主出版著述家)という呼称が意味をなさなくなったと書いた。著者が出版社の手を借りずに出版をするのはごく一般的なこととなり、そうする著作者をとくに他と区別、限定することは無用ではないか、という尤もな主張である。[全文=♥会員] … [Read more...]

米国在来出版社の「失われた4年間」

米国出版社協会(AAP)は6月15日、会員企業1,200社の2016年の販売統計を発表した。全体として前年並み、A-Bookは25.8%増、E-Bookは15.6%のダウンという内容は、ほぼ既知のもので、もはやこの統計は市場の半分も代表してはいないが、年間(1-12月)の確定数値なのでコメントしておきたい。 … [Read more...]

J.ワイリーはデジタル転換を推進しつつ業績維持

創業200年超の世界的出版社ジョン・ワイリー社は17年4月期の年次決算を発表したが、印刷本の不振をデジタルが補うことで売上17.2億ドルと前年水準を確保した。STM出版を主体とする同社にとって、紙からデジタル/サービスへ移行はもちろん想定内で、時間的制約の中での転換の速度と効率が要求されている。 … [Read more...]

アマゾン「インド・フォン」で考えること

2014年にアマゾンがスマートフォン市場で失敗したことはまだ記憶に新しいが、また新しい噂が聞こえてきた。それも、ごく普通のAndroid、米国ではなくインドでというのである。常識ではなく、ビジネスモデルとアルゴリズムを信じるこの企業には、実書店の件でも大いに驚かされたが、今回はかなり信憑性が高いと筆者は考えている。 … [Read more...]

独自の発展を開始したオーディオブック(♥)

米国のオーディオブック出版社協会 (Audio Publishers Association=APA)は、最近の消費者調査の結果を発表し、急速な拡大を続ける市場の輪郭を更新した。2016年の市場規模は、2015年比で18.2%増の21億ドルとなり、3年連続で20%近い成長。販売点数は33.9%で、1冊以上完読した「普及率」は24%で6,700万人で、こちらも22%の上昇。[全文=♥会員] … [Read more...]

アマゾン・チャートで輝く自社ブランド本

アマゾンがベストセラー・リストAmazon Charts (AC-20)を発表して1週間が経過し、Publishers Weekly (PW, 05/25)が、このユニークなチャートの分析・評価を試みている。それによると、アマゾン出版本が他のリストより高く表示される傾向が目立った。これはアマゾン・チャートの動機の一つだったと見られている。 … [Read more...]

「決められない」タイム社の漂流 (♥)

M&Aの可能性が噂されていた米国雑誌出版大手タイム社のリッチ・バティスタCEOは、いくつかの雑誌と非中核的資産を売却することを株主に対して表明した。また、デジタル戦略を推進するために他社との合弁や特定事業のためのファンドとの提携にも意欲を見せた。売却対象のブランドは明らかにされていない。[全文=♥会員] … [Read more...]

スペインDD社の出版ビジネスモデル論

スペインの出版シンクタンクDosdoce.comは、ロンドン・ブックフェアを前に、『デジタル時代の新しいビジネスモデル』と題した英文のレポート(約70ページ)を公表した。読書は(水や電気のような)ユーティリティとなった、という時代認識に立脚したユニーク切り口で15のビジネスモデルを検討した内容は予想以上に重い。 … [Read more...]

デジタル・ルネッサンスの予感

グッゲンハイム美術館を運営するニューヨークのグッゲンハイム財団は、2012年以来、美術書、図録の電子化を進めているが、このほど200点以上をパブリック・ドメインとして無償公開した。全世界に通用する新しい著作権放棄ルールであるCC0 (zero)を利用したもので、NPOなどでのデジタル出版に利用が拡大しそうだ。 … [Read more...]

米国における「紙の復活」と書店ビジネスの衰退

米国のメディア市場調査会社 NPD Groupは、米国の消費者行動からみた書籍市場に関するBookScanレポートを発表し、2016年のE-Book市場が数量ベースで14.7%減少した一方、全書籍販売に占めるオンライン・ストアの数量シェアが漸増して40%に達し、実書店のシェア(4ポイント減の33%)を上回ったとしている。 … [Read more...]

データを制する者がメディアを制する (1)

B2BメディアのNAPCOが出版業界向けに提供しているPublishing Executive (04/20)は、すべてのメディアに共通するテクノロジー・トレンドを総括した記事を掲載した。パーソナライゼーション、AIによるデータ利用、戦略的テクノロジー統合、コンテンツの高品質化、という相互に関連する4つの視点でまとめられている。紹介してコメントしておきたい。 … [Read more...]

オトバンク「第7回オーディオブックアワード」開催

オトバンクは4月13日、オーディオブックの表彰式典「第7回オーディオブックアワード」を開催した。配信サービスのFeBeの会員投票をもとに、2016年に配信した作品の中から5部門でトップを表彰している。大賞(オーディオブック・オブ・ザ・イヤー)は住野よる原作のベストセラー青春小説『君の膵臓をたべたい』(双葉社、2015)。 … [Read more...]

出版にとって「オーディオ」とは(♥)

米国のオーディオ出版協会(APA)の統計によると、市場は2015年で17.7億ドル、翌2016年以降も20%台の成長を続けている。略称の同じ印刷本出版社の団体は、2016年11月までの出版社のA-Bookの売上が前年同期比で29.2%増えたと発表した。E-Bookが16.4%減だったのと対照的だ。「オーディオ」の意味を考え直さなければならなくなってきた。[全文=♥会員] … [Read more...]

英国の小出版社がKickstarter で9,500万円調達

英国の社員共有出版社 New Internationalist Publishing (NIP)は4月17日、先月からKickstarter で行っていた35日間の資金調達が成功し、61万ドルの募集目標額を超過達成したことを明らかにした。個々の出版プロジェクトではなく、出版社じたいのステークを対象とするのはめずらしいが、これが成功したのはなぜだろうか。 … [Read more...]

言語メディアとしての「声」の復活(♥)

新興メディア企業RBmediaがフォーカスしている「スポークン・ワード」というキーワードは、大きな起爆力を秘めたコンテンツとなるように思われる。もともと文字よりインパクトがあり、言語文化における正統性もあり、社会的な偏りがなく、そしてインターネットという表現・発信手段を獲得したからだ。[全文=♥会員] … [Read more...]