アマゾンが再構築する「本の秩序」(♥)

アマゾンがKindleの10年目となる今年に独自のチャートを導入したことの意味は重い。いずれのフォーマットでも市場の過半を占めるこの会社以外に有意な「ベストセラー」を発表することが困難になった時点で、新しい市場評価、新しい読書のための指標を提起したということにある。出版市場を再定義したのである。[全文=♥会員] … [Read more...]

アマゾンAlexaプラットフォームとEcho製品戦略(♥)

アマゾンはEchoにタッチ・スクリーンを装備したEcho Show を発表し、6月28日から米国で発売する。価格は229ドルで、ビデオ・フォンかラジオ時計のようにも見える。中身もルックスも斬新さはなく、一見してインパクトはないが、この会社のユーザーはあまりその辺を期待していない。機能するかどうかが問題なのだ。[全文=♥会員] … [Read more...]

デジタル・ルネッサンスの予感

グッゲンハイム美術館を運営するニューヨークのグッゲンハイム財団は、2012年以来、美術書、図録の電子化を進めているが、このほど200点以上をパブリック・ドメインとして無償公開した。全世界に通用する新しい著作権放棄ルールであるCC0 (zero)を利用したもので、NPOなどでのデジタル出版に利用が拡大しそうだ。 … [Read more...]

「ベストセラー」を使ったマーケティング

米国の新聞は、書評とともに週間ベストセラー・ランキングを提供し、販売に大きな影響力を持っていた。なかでも“New York Times Bestseller”は閲覧される機会も多く、最も権威を持っているはずなのだが、それは街の書店がランキング書籍を展示し、自動的にメディア機能を果たしていた時代までであったようだ。[全文=♥会員] … [Read more...]

ニュースにプラットフォームは必要か(♥)

英国の日刊紙The Guardian は、アップルのApple Newsと Facebook Instant Articles (IA)への記事提供を打切ると発表した。メディアとプラットフォームとの提携関係は立上げ時からのもので、打切りはビジネスモデルの実験が不調に終わったことを示していると見られる。これはメディアのビジネスモデルという本質的な問題だ。[全文=♥会員] … [Read more...]

「分散コンテンツ」とは何か

先週号で、すでに動き始めた「分散コンテンツ」のビジネスと市場についてご紹介したが、じつはこの言葉は、登場以来10年以上も説明困難な状態のままである。なぜかを考えつつ、筆者なりの暫定的な説明をしておきたい。これこそが21世紀のコンテンツ/メディア・ビジネスの最大のキーワードとなると思われるからだ。 … [Read more...]

サブスクリプション・モデルの復活 (♥)

アマゾンSWAは、モノやコンテンツ、サービスの販売におけるサブスクリプション・モデルを様々なビジネスに広く開放する契機となると思われる。デジタル時代に復活を遂げたこの商法が、販売を超えるものとなるかどうかまでは不明だが、出版業界として真剣に考える必要は十分にあるだろう。[全文=♥会員] … [Read more...]

アマゾン・ジャパン「直取引」拡大の意味

アマゾン・ジャパンは、出版社との直接取引を段階的に拡大してきたが、出版社へ直接集荷・宅配するサービスを今秋までに始めることを日経新聞(3/22)が報じた。日本の書籍流通の根幹であり「鉄壁」とも考えられてきた取次-書店チャネルが、あっさりと回避できるとすれば、E-Bookへの心理的抵抗などは容易に解消に向かうだろう。 … [Read more...]

自主出版はどこまで行くのか (♥)

アマゾンが育てた自主出版は、大方の予想を裏切って、E-Bookでの有力なビジネスモデルとして成長した。AERは今回、KUが自主出版にとって新しい成長機会を提供し、さらにこのモデルがグローバル展開でも他より有効であることが確認されたとしている。つまり、デジタルにおいて最適なモデルということになる。[全文=♥会員] … [Read more...]

出版デジタル機構とは何だったのか

産業革新機構(INCJ)傘下の「公的企業」であったはずの(株)出版デジタル機構(2012年4月設立)が、民間企業のビットウェイを買収した時(2013年7月)には、「民業圧迫」でルール違反という声も上がった。その「機構」の持株(70.52%)が逆に民業の大手のメディアドゥに「譲渡」されることになったが、これは何と言えばよいのか。 … [Read more...]

「世界最大の書店」は何に負けたのか (♥)

現状で転換期の米国出版市場に関する最も包括的で客観的な俯瞰情報を提供しているAuthorEarningsのレポートが明らかにしたことは、「紙かE-Bookか」という問題設定がいかに業界をミスリードしてきたかということだった。Kindle登場以来10年も続いた幻想を終わらせるのは容易ではないが、B&Nの没落は最も分かりやすい事例だろう。[全文=♥会員] … [Read more...]

出版エコシステムの近未来:(2)単純と複雑(♥)

デジタルによって出版のサプライチェーンをシンプルにして機会を拡大することが、アマゾンの戦略の基本であると思われるが、それは一面であって、出版概念そのものが拡大していることを忘れてはならない。デザイン的には、シンプルさは複雑なものを持続可能な形で発展させるためにこそ意味を持つ。アマゾンはその原則に忠実だ。[全文=♥会員] … [Read more...]

出版エコシステムの近未来:(1)アマゾンの戦略

先週の記事で紹介したアマゾン KDP Printは、キンドル出版者のためのオプションとして「簡易印刷本」を加えたものだが、紙とデジタルの両方を同時に選択肢とする、統合された出版プロセスという方向性を示した。そこでその関係がKindle/Amazonにおいてどう扱われるのかに関心が集まっている。 … [Read more...]

KDP Print=紙とE-Bookの統合:(2) 価格/品質革命(♥)

「紙 vs. デジタル」が無意味であること、どちらもオンラインに吸引されていることは米国市場の実態が示している。アマゾンは、フォーマットの選択を読者に近づけることでさらに多くの出版者を惹きつけようとしている。価格を下げれば市場はより大きくなる。それは消費者を喜ばせ、出版者は新しい現実に適応するだろう。それは「1かゼロか」ではない。[全文=♥会員] … [Read more...]

出版とWebの融合を考える

IDPFとW3Cの合併がようやく発効したが、デジタル出版の標準化とWebでの出版の標準化の活動が統合されただけで、そう喜んでいるわけにはいかない。在来の出版ビジネスのデジタル転換は停滞しており、何よりも商業出版社に戦略がなく、方向性を見失っている。何がしたいのか、するべきなのかを知っていないと、EPUBは使えないし進化もしない。 … [Read more...]