出版社はアマゾンを怖れる必要はない

今週もアマゾンのニュースは途切れることがない。米国の高級食品スーパー Whole Foodsを137億ドルで買収。プライム会員の米国世帯普及率が64%に達し、Kindle Paperwhite 3にKindle Unlimited 6ヵ月無料試読のセット販売を開始。Amazon Booksは8番目の店舗を開店。「アマゾン恐怖銘柄指数」は急落した。 … [Read more...]

アマゾンが再構築する「本の秩序」(♥)

アマゾンがKindleの10年目となる今年に独自のチャートを導入したことの意味は重い。いずれのフォーマットでも市場の過半を占めるこの会社以外に有意な「ベストセラー」を発表することが困難になった時点で、新しい市場評価、新しい読書のための指標を提起したということにある。出版市場を再定義したのである。[全文=♥会員] … [Read more...]

デジタル・ルネッサンスの予感

グッゲンハイム美術館を運営するニューヨークのグッゲンハイム財団は、2012年以来、美術書、図録の電子化を進めているが、このほど200点以上をパブリック・ドメインとして無償公開した。全世界に通用する新しい著作権放棄ルールであるCC0 (zero)を利用したもので、NPOなどでのデジタル出版に利用が拡大しそうだ。 … [Read more...]

アマゾン・ジャパン「直取引」拡大の意味

アマゾン・ジャパンは、出版社との直接取引を段階的に拡大してきたが、出版社へ直接集荷・宅配するサービスを今秋までに始めることを日経新聞(3/22)が報じた。日本の書籍流通の根幹であり「鉄壁」とも考えられてきた取次-書店チャネルが、あっさりと回避できるとすれば、E-Bookへの心理的抵抗などは容易に解消に向かうだろう。 … [Read more...]

『EPUB戦記』を読む:パネルの感想

9月9日に「本当の『EPUB戦記』」と題したパネルがJEPAの主催で開催され、不肖ながら筆者がモデレーターを仰せつかったが、非常にハイレベルで有意義な内容だった。簡単に感想をまとめておきたい。 … [Read more...]

『EPUB戦記』を読む

待望の『EPUB戦記』(小林龍生著、慶應義塾大学出版会)が刊行された。約四半世紀にわたる、著者自身の電子出版との格闘を綴った貴重な記録であり、DTPからインターネット時代に至る、出版技術とそれをめぐる関連現場のインサイドストーリーとして出色の読み物となった。内容は実に多いが、筆者なりの感想を簡単に記しておきたい。 … [Read more...]

出版を豊かにする人文系デジタル技術(2) ♥

コンテンツそのものの可能性を拡張するテキストマイニングは、従来の電子出版系技術とは性格を異にし、本を読み込むことから出発する。しかしアカデミックなものでもない。ターゲットはコストの最小化ではなく、リターンの最大化にある。出版をビジネスとして考える人には必要なものだ。[全文=♥会員] … [Read more...]

「Web版」は本か否か(♥)

Web(W3C、HT++)とE-Book(IDPF、EPUB)の融合は、出版の将来にとって歴史的な一歩となることは間違いない。これは20年前から予定されてきたことであり、筆者もそのことを考え続けているわけだが、答は問題の数ほどもありそうで、飽きることがないが、ラノベのWebエディションの問題は入口になりそうだ。[全文=♥会員] … [Read more...]

SWRPとクラウド編集の可能性(♥)

本号でご紹介したInkitt のサービスにおいて、キーワードは「編集」と「データ駆動」である。後者は最近のブーム(あるいはデフォルト)だが、前者については少し考えてみる必要がある。クラウド編集とは何を指すのか、それが著者にどんな価値をもたらすのだろうか。[全文=♥会員] … [Read more...]

ビッグ・ファイブの最大の誤算(♥)

商業出版市場の覇権を維持してきたビッグ・ファイブは、アマゾンを「敵」としてE-Bookの価格決定権の奪還に成功し、すぐにアマゾンが市場の3分の2を握るE-Book市場に「攻勢」を仕掛けて、価格を大幅に引上げた。E-Bookの価格引上げが売上(部数→金額)の減少に結びつくことは、「想定内」だった。しかし、影響はそんなに単純なものではなかった。[全文=♥会員] … [Read more...]

企業コミュニケーションの現代化(♥)

Inklingの企業向けソリューションは、拡張E-Bookあるいはマルチメディア・ドキュメントの歴史において転換点となる可能性が十分にある。それはWebに対して開かれており、伝統的なオフィス系、DTP系アプリケーションを背景としたPDF文書のように閉鎖的ではない。これは圧倒的な優位でここに注目したビジネス/モデルが生まれそうだ。[全文=♥会員] … [Read more...]

「2016年予測」レビュー:(1)既成出版社から見た世界

年末年始の米国は「10大予測」などが出る季節だが、最近はめっきり減った印象だ。それだけ市場が読みにくくなっており、出版におけるデジタル、あるいは出版そのものをそもそもどう考えるかで見方が分かれているためと思われる。筆者は広い意味で「デジタル派」ではあるが、可能な限りバランスの取れた見方を心がけようと思う。 … [Read more...]

クレヨンからARへ:UXの旅 (♥)

ディズニー・リサーチは、Coloring Books(ぬり絵帳)に対話型AR(Augmented Reality=拡張現実)技術を適用した3Dアプリケーションのデモを公開した。ぬり絵をデジタル化するクレヨラ社のColor Aliveに対話技術を持ちこんだもの。製品化にはまだ早いが、ARの可能性および本質を示すものとして注目すべきだろう。[全文=♥会員] … [Read more...]

米国E-Book「市場絶滅」論争(1)

米国におけるE-Bookの「没落」問題の議論がにわかに活発化してきたことは先週号でもお伝えした。米国出版社協会(AAP)加盟の1200社の1-5月のE-Book売上(予想値)が前年同期比10%減という大幅なものとなり、またアマゾンのライバルたちが一つづつ姿を消しているからだ。 … [Read more...]

米国E-Book「市場絶滅」論争(2) ♥

自らE-Bookの市場を潰そうという世界の大出版社を称える人もいるかもしれないが、これはどう考えても無茶だ。だいいち、E-Bookとデジタル読書は、もう企業がどうこうできるものではなくなっている。時間は暫く止めることは出来ても、戻すことなどできないのだから。[全文=♥会員] … [Read more...]