米国における「紙の復活」と書店ビジネスの衰退

米国のメディア市場調査会社 NPD Groupは、米国の消費者行動からみた書籍市場に関するBookScanレポートを発表し、2016年のE-Book市場が数量ベースで14.7%減少した一方、全書籍販売に占めるオンライン・ストアの数量シェアが漸増して40%に達し、実書店のシェア(4ポイント減の33%)を上回ったとしている。 … [Read more...]

Kindle Unlimitedを透視する(♥)

Written Word Media (WWM)という独立系オンラインメディア調査会社が4月13日、独自の推定に基いてアマゾンKindle Unlimited (KU)の運用実態を調査したレポートを発表した。著者、読者から得られた情報と公式発表データなどをもとに、この複雑なサービスの実相に迫ろうとしている。[全文=♥会員] … [Read more...]

Kindle ”Unlimited”はどのくらい?

Author Earnings Report (AER)は、変化の大きい市場について毎回新しいパースペクティブを提供している。今回は、グローバル(英語圏)な視点と、マルチベンダーという視点が入ったことで、新しい出版市場についての最もデータ・リソースとしての地位を確立したといえるだろう。とくに注目したいのはKindle Unlimitedの規模だ。 … [Read more...]

AEが解明した米国商業出版の全体像:(4)非在来出版

米国では、出版社が出版する在来出版の世界のほかに、インディーズによる自主出版が台頭し、オンライン世界で優勢になった結果、在来統計で捕捉できない市場が生まれた。AEは、その「見えない市場」を定量的に可視化することで初めて「全体像」を提示した。非在来出版の規模は2億9,700万冊、12.5億ドルで、在来出版と同じ桁数に達している。 … [Read more...]

AEが解明した米国商業出版の全体像:(3)デジタルの実相 (♥)

データ・ガイが構築した出版市場計測システムとそのデータは、ハッブル望遠鏡が天体観測にもたらした以上の衝撃をもたらした。出版社が本をつくり、書店が売るという紙を中心とした出版がこの数年でどう変わっていたのか。それを知るには在来の市場統計の限界を知る必要がある。2016年は、その点で重要な転換点だった。[全文=♥会員] … [Read more...]

AEが解明した米国商業出版の全体像:(2)見えない市場

本誌は2014年以来、Author Earnings (AE)の四半期レポートを欠かさず取上げてきたが、それは変則的ながら、オンライン世界で起きていることを知る唯一の方法であり、しかもプロフェッショナルで一貫しているからだ。2014-15年に起きた米国市場の変動によって、データの価値は実証されたのだが、まずは経緯を振り返ってみたい。 … [Read more...]

AEが解明した米国商業出版の全体像:(1)構図

今年のDigital Book World (DBW)では、AuthorEarnings.com (AE)のデータ・ガイが基調講演で登場し、2016年の米国商業出版を定量的、マクロ的に分析した講演を行った。こうした役割は、これまでニールセンやBISGなどの専門統計機関のトップアナリストが果たしてきたものであり、DGがこれを語ることに感慨を禁じ得ない。 … [Read more...]

ニールセンは「出版データ」を捨てたか

市場調査会社のニールセン社が、米国の書籍産業サービス部門を単独で、中堅の産業調査会社 NPDグループに売却したことが明らかになった (The Bookseller)。こうした産業インフラの再編がどこに向かっているかは不明だが、すくなくとも米国において伝統的な統計システムが崩壊しかけており、何かが進んでいることは明らかだ。 … [Read more...]

拡大が続くインターネット広告

PwC USの調べによれば、米国の2016年3Qのデジタル広告市場が、前年同期比20%増の176億ドルと記録的レベルに達したことが IAB Internet Advertising Revenue Reportで発表された。Q2との比較では4.3%増。モバイル、DVその他の革新的フォーマットがますます多くの広告主を惹きつけている、としている。 … [Read more...]

米国人の読書習慣に「異状なし」

米国ギャラップ社は先週、米国人の読書習慣について12月に行った調査の結果を発表したが、結果は驚くべきものだった。つまり、デジタルメディアの増加の影響はみられず、14年前の2002年とほとんど変わっていなかったのだ。とはいえ、この種の調査は、人を安心させてはくれるが、ミスリードするものであることに注意しなくてはならない。 … [Read more...]

欧州出版界の「無風状態」とその裏側

欧州出版社連盟(FEP)は11月24日、EUおよび欧州経済圏の28ヵ国からの集計をもとにした2015年の市場規模を223億ドルと発表した(PDF)。前(2014)年比では1%台のプラス。E-Bookの市場は、既刊本のデジタル化、PoDの利用増加、自主出版の増加で拡大しているとしていて、タイトルは400万点、売上額の市場シェアは5-6%と推定されている。 … [Read more...]

反デジタルが生んだ「衰退と安定」

米国出版社協会(AAP)は11月16日、今年上半期(1H)の売上を発表し、全体として前年同期比で3.4%ダウンしたことを明らかにした。一般書は、1Qに6.7%落ち込んだ後の2Qで4.6%増の回復を見せたが、1Hでは1.1%減に終わった。E-Bookはじつに20%の減少で、昨年に始まる「脱デジタル」と「大手の衰退」傾向はまだ止まらない。 … [Read more...]

聴く読書は視る読書に劣るか?

インターネット・ベースの市場調査メディアYouGovが、英国でのオーディオブックのユーザー調査を発表し、英国人の55%はこの「聴く」メディアを「目で読む読書」より劣ったものと考えていると結論づけた。それで普及が遅いのだそうだ。活字冊子本を読書の絶対的基準とする発想は根強い。 … [Read more...]

インディーズの快進撃は終わったのか?

Author Earningsは10月12日、今年3回目となる四半期レポートを発表した。これまで2年半にわたって一貫してシェアを高めてきたインディーズ出版本が、初めて7ポイントあまり下落したことが最大のポイントで、AERは様々な角度から原因を推定している。複数の可能性の中から絞り込めてはいないが、アマゾン出版が4ポイント上昇している。 … [Read more...]

出版社の戦略的失敗の証明

米国出版社協会(AAP)は、出版統計サービスStatShotの3月分および2016年第1四半期の数字を発表した。ともに-3.0%、-2.7%と低迷しており、大出版社の年央までの業績と重なっている。四半期では、商業出版が7%、E-Bookは21.8%の減少となった。本誌の仮説が正しければ、これは出版ではなく、大出版社の凋落を意味する。 … [Read more...]