在来出版社の停滞示す1-3月期

米国出版社協会(AAP)は、StatShot に基づく2017年第1四半期の販売統計を発表したが、商業出版社1,200社のQ1は前年同期比で0.9%増と横ばいの結果だった。E-Bookはー5.3%と低迷が続き、A-Bookだけが+28.8%と高成長を続けている。この状況は在来出版社にとっても、市場全体にとっても良くない。 … [Read more...]

アマゾンの書籍ビジネスはなお高成長

アマゾンは先月末に最新 (2Q)の四半期決算を発表したが、その中に出版関連の業績数字が含まれていて目を惹く。印刷本とE-Bookを合わせた売上は前年同期比で16%の上昇、各種メディアコンテンツの定額制サービスの売上は52%増の21.6億ドル。これはAWSの42%増、41億ドルと並ぶほどのものだ。 … [Read more...]

マンガ+写真集を除いた「電子書籍」の実力

インプレス総合研究所は7月31日、2016年度の電子書籍ビジネス市場の動向をまとめた『電子書籍ビジネス調査報告書2017』を発売した。市場は前年比24.7%増の1,976億円に拡大、電子雑誌(302億円)を合わせた規模は2,238億円に達したとしている。伸び率は20%台を維持しており、安定してはいるが波動が感じられない。 … [Read more...]

ポッドキャストの成長とメディア・リンクの形成

米国ではポッドキャストへの注目が高まるばかりだが、最近の調査で、このオンラインメディアが印刷媒体も含む他の媒体の利用と関係が深いことが明らかになった。コンテンツを介したメディアの複合は、これまでの調査で見落とされていたことと思われるが、マーケティングにおいて重要な新発見となる可能性が強い。 … [Read more...]

グラフで見る世界の出版の現況と予想

英語編集サービスを提供している Global English Editing (GEE)は、グローバルな出版市場の現況から各国別文学地図のようなものまでをユニークなインフォグラフィックで提供している。2016年時点で調査会社が発表した公開情報を組合わせてバランスよくまとめたもので、デジタル化の進展と読書習慣の変化などについて考える手がかりにはなる。 … [Read more...]

聴くメディアはまだ限界が見えない

米国のメディア調査機関、ピュー・リサーチ・センター(PRC)は6月16日、音声メディアとポッドキャストについてのファクトシートを発表した。地上波ラジオ(FM/AM)は100%近い普及率で微動もしていない一方、オンライン・ラジオが初めて50%の大台を超えて53%に達した。メディアとしての音声はなお成長を止めていない。 … [Read more...]

米国在来出版社の「失われた4年間」

米国出版社協会(AAP)は6月15日、会員企業1,200社の2016年の販売統計を発表した。全体として前年並み、A-Bookは25.8%増、E-Bookは15.6%のダウンという内容は、ほぼ既知のもので、もはやこの統計は市場の半分も代表してはいないが、年間(1-12月)の確定数値なのでコメントしておきたい。 … [Read more...]

アマゾンがKindleの書込みツールを一新 (♥)

アマゾンは、Kindleコンテンツにユーザーが残す Notes and Highlights(栞・強調・書込み)機能の改訂を行い、Kindle.Amazon.comのWebサイトを通じてユーザーが管理・更新・共有を行う環境を提供した。とくにスマートフォン環境で使いやすくしたのが特徴だが、数ある書込み管理ツールの中で決定版というものとなるかが注目される。[全文=♥会員] … [Read more...]

アマゾン・チャートで輝く自社ブランド本

アマゾンがベストセラー・リストAmazon Charts (AC-20)を発表して1週間が経過し、Publishers Weekly (PW, 05/25)が、このユニークなチャートの分析・評価を試みている。それによると、アマゾン出版本が他のリストより高く表示される傾向が目立った。これはアマゾン・チャートの動機の一つだったと見られている。 … [Read more...]

米国における「紙の復活」と書店ビジネスの衰退

米国のメディア市場調査会社 NPD Groupは、米国の消費者行動からみた書籍市場に関するBookScanレポートを発表し、2016年のE-Book市場が数量ベースで14.7%減少した一方、全書籍販売に占めるオンライン・ストアの数量シェアが漸増して40%に達し、実書店のシェア(4ポイント減の33%)を上回ったとしている。 … [Read more...]

Kindle Unlimitedを透視する(♥)

Written Word Media (WWM)という独立系オンラインメディア調査会社が4月13日、独自の推定に基いてアマゾンKindle Unlimited (KU)の運用実態を調査したレポートを発表した。著者、読者から得られた情報と公式発表データなどをもとに、この複雑なサービスの実相に迫ろうとしている。[全文=♥会員] … [Read more...]

Kindle ”Unlimited”はどのくらい?

Author Earnings Report (AER)は、変化の大きい市場について毎回新しいパースペクティブを提供している。今回は、グローバル(英語圏)な視点と、マルチベンダーという視点が入ったことで、新しい出版市場についての最もデータ・リソースとしての地位を確立したといえるだろう。とくに注目したいのはKindle Unlimitedの規模だ。 … [Read more...]

AEが解明した米国商業出版の全体像:(4)非在来出版

米国では、出版社が出版する在来出版の世界のほかに、インディーズによる自主出版が台頭し、オンライン世界で優勢になった結果、在来統計で捕捉できない市場が生まれた。AEは、その「見えない市場」を定量的に可視化することで初めて「全体像」を提示した。非在来出版の規模は2億9,700万冊、12.5億ドルで、在来出版と同じ桁数に達している。 … [Read more...]

AEが解明した米国商業出版の全体像:(3)デジタルの実相 (♥)

データ・ガイが構築した出版市場計測システムとそのデータは、ハッブル望遠鏡が天体観測にもたらした以上の衝撃をもたらした。出版社が本をつくり、書店が売るという紙を中心とした出版がこの数年でどう変わっていたのか。それを知るには在来の市場統計の限界を知る必要がある。2016年は、その点で重要な転換点だった。[全文=♥会員] … [Read more...]

AEが解明した米国商業出版の全体像:(2)見えない市場

本誌は2014年以来、Author Earnings (AE)の四半期レポートを欠かさず取上げてきたが、それは変則的ながら、オンライン世界で起きていることを知る唯一の方法であり、しかもプロフェッショナルで一貫しているからだ。2014-15年に起きた米国市場の変動によって、データの価値は実証されたのだが、まずは経緯を振り返ってみたい。 … [Read more...]