有料記事 Digest

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アマゾンの読者書評は案外正しい (♥)

ハーバード大学経営大学院のルーカ助教授、ドブレスク教授らの研究グループは4月26日、アマゾンの読者書評を客観的に評価した研究結果(→ワーキングペーパー)を発表し、この集合的評価がプロの評者による書評と比べても遜色なく、むしろ広い社会の声を客観的に伝えるという独自の価値を持つと結論づけた。アマゾン書評は、消費者の購買行動に大きな影響を与えている一方で、様々な批判がなされてきたが、専門的調査によって客観的に評価され、アマゾンの読者参加型プロセスの妥当性が検証されたのは初めて。マーケティングの手段としてのクラウド書評でも、運用によってはかなり真っ当なものとなり得ることが証明されたことになる。[2012年5月17日、2,041字]


スタンフォード大出版がデジタル専門ブランド (♥)

米国のスタンフォード大学出版(SUP)は5月11日、Stanford Briefsというデジタル・ショート・コンテンツ専門のブランドを立ち上げることを発表した(Publishers Weekly, 5/11)。当面は、メイン・カタログの補完的位置づけで、多様な学術的テーマに関するオリジナルなショート・コンテンツを10ドルあまりでリリースしていく。5月15日には、シリーズ最初のタイトル“The Physics of Business Growth” (by Edward D. Hess and Jeanne Liedtka, 144p)が8ドルで発売され、同サイトのほか、主要プラットフォームで提供されている。イノベーションをモットーにする同大学だが、伝統ある出版局のE-Bookへの取組みはかなり慎重だ。[2012年5月17日、1,457字]


量販ペーパーバックからE-Bookへの移行 (♥)

サイモン&シュスター社(S&S)は、量販ペーパーバックのPocket StarをE-Book専門ブランドとして立ち上げることを発表した(PW, 5/7)。1939年創始のPocketBooksの伝統を継ぎ、話題性のある大衆向けの小説、恋愛物、スリラー、ミステリ、都会風ファンタジーなどのジャンルをカバーするが、新旧タイトルの両方を扱い、大部分をオリジナルとすると発表している。デジタルの浸透に伴うフォーマットの再編成が進んでいる。ポケットのルイーズ・バーク副社長は、デジタルのメリットを活かし、E-Bookがこれまでの量販本と同じ役割を、より効果的に担うことを期待していると述べている。[2012年5月10日、1,979字]


MSプレスが近刊のWindows 8本で新方式の販促 (♥)

マイクロソフト・プレスは、Windows開発者のバイブルとされる『プログラミングWindows』の著者、チャールズ・ペゾルド氏のWindows 8プログラミング本について、新しいスタイルのマーケティング・キャンペーンを始めた(→ブログ)。執筆中のProgramming Windows第6版のプレビュー版をわずか10ドルで購入すると、現行のE-Bookとともに、その後のバージョンと最終版のE-Book ($50)も貰えるというもの。[2012年4月26日、1,493字]


アマゾンが教育市場中心にインド進出を本格化(♥)

アマゾンは、Kindle App Storeのための教育コンテンツ/アプリとの提供に関してインドの教育IT企業 EdServ Softsystemst(タミル・ナードゥ州、チェンナイ)と提携した(→リリース)。EdServ 2tionPlusアプリがAndroidタブレットで利用可能となるほか、EdServの教育コンテンツすべてがアマゾンのストアから販売されるという。インド市場はE-Bookの世界市場で最大の成長市場と考えられており、アマゾンは戦略的なパートナーと考えていると見られる。[2012年4月26日、1,055字]


アマゾンAudible.comのボーナス印税は歴史の必然か (♥)

アマゾンは毎週のように新しいマーケティング手法を繰り出してくる。今度は傘下のオーディオブック・ストアAudible.comが、ソーシャルネットワーク・サービスであるAudible Author Services (AAS)に同意した作家に対し、一点あたり(通常の印税に上乗せして)1ドルを支払うというプランを発表した。しかし、出版社の頭越しに著者に「ボーナス印税」を払うというものだけに、当然にも物議を醸さずにはおかなかった。信頼関係は文化の問題だが、下部構造が変化した以上、やはり文化も変わらざるを得ない。[2012年4月19日、1,263字]


Googleはなぜ書店との提携を止めたか? (♥)

Google eBooksは、書店との協力を謳い、2010年末から米国書店協会(ABA)とのパートナーシップによる独立系書店向けプログラムIndieCommerceを推進してきたが、4月6日これを2013年1月31日で終了することを表明した。販売促進につながらなかったので、Google Playストアに集中することを理由としているが、そもそも同社の姿勢に問題があったとする見方が強い。アマゾンの対抗馬として出版業界が期待して始まったサービスがなぜ消えるのか。Googleは本来何をすべきだったのかを考えてみたい。[2012年4月12日、1,838字]


実用書出版の新しいビジネスモデル:E-Bookクラブ (♥)

米国の出版社F+W Mediaは3月29日、シリーズとして企画されたE-Book購読サイトの第1号となるArtist’s Network eBooks Book Clubを美術愛好家のコミュニティ向けに立ち上げた(→リリース)。100点以上のフルカラーの実技指導書が、PC、iOS、およびAndroidデバイス向けに、独自フォーマットで提供される。同社のデイヴィッド・ナスバウムCEOによれば、図版中心の出版物では、可用性(availability)と見つけられやすさ(discoverability)という、2つの大きな課題に対して、このサイトはソリューションになるという。[2012年4月5日、1,328字]


電子雑誌市場の確立へ媒体データ整備が進展 (♥)

雑誌出版大手のハースト社は4月2日、コンデ・ナスト社に続き、iPad版の有償購読データの公表に踏み切ることを表明した。これとは別に、ハーストのマイケル・クリントン氏が会長を勤める雑誌メディア協会(Association of Magazine Media, MPA)も同日、デジタル媒体データの指針を発表した。今夏にはABCで採用され、来年夏までには義務化される予定。iPadが登場して2年、電子雑誌の販売サイトが整備されて1年あまりで、広告市場で活用される媒体データが提供されることになる。電子雑誌はWeb版と一部であり、雑誌とWebの融合が進展すると見られる。[2012年4月5日、1,004字]


最大の自主出版『ハリー・ポッター』電子版発刊(♥)

『ハリー・ポッター』シリーズE-Book版が3月27日、Pottermoreから刊行・発売された。Kindleの購入ボタンは一時停止し、ファンが殺到していることをうかがわせている。前例を破り、アマゾンとB&NなどのストアはPottermoreサイトで購入手続きを行うよう導いた。手数料などの契約の詳細は明らかではないが著者側が管理するのは画期的。そのほかにもPottermoreは多くのことを成し遂げた。DRMフリー版(EPUB)のダウンロードを可能にし、図書館には5年のライセンスを発行している。これが作家と出版社のデジタル版権をめぐる交渉に影響を与えることは必至だ。[2012年3月29日、1,402字]


欧米大手出版「独禁法提訴」のゆくえ―2/2(♥)

Wall Street Journal紙は3月27日、米国司法省の独禁行政責任者で退任を前にしているシャリス・ポーゼン局長とのインタビューを掲載した。局長は名指しを避けながら、アップルと出版5社の談合問題に強い姿勢をとることを強調「競争者が参加できない形で価格に関する取り決めを行うことは止めさせる」と述べた。エージェンシー価格制と卸販売制、定額販売と自由価格は両立し難いもので、たとえ当局が妥協案を認めたとしても、高額な定価で市場をコントロールすることは(大手にとっても)困難となる。市場への影響を検討してみよう。[2012年3月29日、1,948字]


欧米大手出版「独禁法提訴」のゆくえ―1/2 (♥)

EUに続いてE-Bookの価格をめぐる談合問題の独禁法調査に入っていた米国司法省は、一足早く結論に達したようで、アップルおよび欧米の出版大手5社に対して提訴を予告した。逆を向くことが多いEU当局も米国と協調して行動しているという。つまり法廷での正式な審理を必要としない「和解」を勧告したわけだ。出版社も和解を望むと思われるが、和解内容や複数の関係者での調整など、予断を許さない。ここでは、とりあえず司法省の通告の読み方、出版界への影響について考えてみたい。[2012年3月22日、2,701字]


専用E-Reader衰退論の虚実ーもう一つの「カニバリ」 (♥)

活発な市場では市場調査も活発に行われる。しかし、リーディング・デバイスとなると、PCの出荷データのような客観性に乏しく、数字はすべて推定なので、過去の数字も明日の数字も、仮定と仮説に左右されて大きく揺れる。それは基本的にタブレットとE-Readerの関係をどう見るか、というところから来ている。当初、多くの人がiPad(カラー汎用機)はKindle(白黒専用機)を食うと考えた。事実はそれに反したが、Kindle Fireの登場によって、E-Reader衰退論が復活してきた。[2012年3月15日、1,816字]


ショートで築くアマゾン流出版エコシステム (♥)

アマゾンは昨年1月からショート・コンテンツKindle Singlesを配信しているが、このほどダウンロード数が200万に達したことを、PaidContent (05/13/2012) が独占記事として伝えた。これまで165点を刊行し、毎週3点ほどを追加している。まだ数百万ドルの市場と侮れないのは、この市場を開拓しているのがアマゾンで、自主出版と本格出版をつなぐリンクとして重視しているからだ。出版社の評価が、どれだけ価値ある新人・新作を世に出したかで問われるとすれば、アマゾンはじつに正攻法なアプローチをしていることになる。 [2012年3月15日、2,046字]


「デジタル広告モデル」を待望する米国新聞業界(♥)

メディアとジャーナリズムに関する米国のシンクタンク、ピュー・センター(Pew Research Center)が行った詳細な調査研究で、ニュースメディアはいまだにデジタルメディアから十分な収入を上げられていない現状が明らかになった。1ドルのWeb広告を得るたびに、7ドルの印刷広告が失われている。消滅を待つだけの経営者も少なくない。しかし、企業によってバラつきがあり、一部はデジタル広告モデルを軌道に乗せている。問題は、長期安定が続いた業界の「惰性」だけのようにも見える。[2012年3月8日、1,781字]


オープン化で終戦へ動くか「アマゾン出版」紛争 (♥)

アマゾンが「Kindle独占」として出版するタイトルの印刷版を、B&NやBaMなどの大手や多くの独立系書店がボイコットしている問題で、新しい展開が見えてきた。アマゾン出版が新規にオープン・シリーズとして“Amazon Lives”を全フォーマットで提供する意向を表明したためだ。NY支社の出版活動が本格的に立ち上がる今秋を前に、アマゾンは環境整備に動いていると見られる。そもそもこれは宣伝戦・心理戦と考えたほうがいい。もともと書店がアマゾンのE-Bookを販売したいと、本気で考えていたわけではないからだ。[2012年3月8日、1,119字]


取次との交渉決裂でアマゾンが5000点を販売停止 (♥)

アマゾンが2月23日、米国Independent Publishers Group (IPG)との契約更新交渉の決裂を受け、約5,000点あまりのIPG書籍のKindle版から購入ボタンを外す措置を取ったことが明らかになった。印刷本は対象となっておらず、E-BookもKindleストア以外では販売されている。かつて委託販売制をめぐって2010年に、マクミラン社に対して同様の措置を取ったものの、1週間で撤回したことを想起させるが、この先は不透明。他方で出版社の間にもアマゾン・ボイコットが起きている。この紛争は今年最大の焦点に浮上した。[2012年3月1日、1,653字]


タブレット導入で進むオフィスの“ペーパーレス” (♥)

Apple Insiderが伝えるところによると、モルガン・スタンレー銀行は2月15日、投資家向けのBlue Paperで、ビジネスへのタブレット(iPad)の普及で印刷量が大幅に落ち込み、前年比16%減と、1年前の予測(8-15%)を上回ったことを明らかにした。タブレットを使用している700社の調査では、46%がプリントを減らしたと回答。41%は印刷の減少をタブレットの大きな利点と考えている。日本のプリンタ・メーカーに大きな影響を与えそうだ。[2012年2月23日, 1,663字]


B&Nが業績発表:強まるアマゾンの重圧 (♥)

Barnes&Nobleは、1月28日までの13週の四半期業績を発表し、同時にNookタブレットの廉価版と値下げを発売した。四半期決算では、実店舗の収益回復とともにNook事業の拡大および赤字という2つの傾向が浮かび上がっており、昨年末に同事業の分離を示唆した背景を示すものとなった。総売上は、5%増の24.4億ドル、利益は5,200万ドルで、前年同期の6,060万ドルから減少した。[2012年2月23日]


IDPFがEPUB3普及促進へReadium参照実装を公開 (♥)

EPUB標準を策定しているIDPFは2月13日、EPUB3普及のためのオープンソースWebKit参照実装を提供する、リーディアム(Readium)プロジェクトを発表し、Chrome用リーダを公開した。EPUB3はかなり規模の大きな標準で、実装は簡単ではないが、これが実例として提供されることにより、開発者の仕様への理解が深まり、負担が大幅に軽減されて標準の普及促進が期待される。アップルの「離反」によって立場が微妙になっていたIDPFの「反撃」と言える。HTML5をベースとするIDPF、アップル、アマゾンの仕様の競争から目が離せなくなってきた。[2012年2月16日]


Kindle“乗数効果”は予想以上:低価格の有効性裏付け (♥)

米国の調査会社コーデックス・グループは、Kindleに注目したE-Book最新市場調査の結果を発表し、デバイスとメディア・コンテンツ消費の間をつなぐKindle乗数効果を裏付けた。廉価なデバイスを提供することでコンテンツの購入を促すアマゾンの戦略の合理性が定量的に明らかにされたのは初めてと思われる。とくにKindle Fireは早くもアマゾンにとっての最重要デバイスとして浮上している。(Publishers Weekly, 2/13) [2012年2月16日]


書店のボイコットとアマゾン“リアルストア”(♥)

米国に約200店舗を擁する第2の書店チェーンBooks a Million (BaM)は、B&Nに続いてアマゾン出版の印刷書籍を店舗で扱わないことを明らかにした(通販で扱うかどうかは不明)。また、カナダ最大手でKoboを楽天に売却したことでも知られるインディゴ社も、この動きに参加することを表明した。アマゾン出版へのボイコットは合計で北米約1,000店舗あまりが「参加」する異常事態だ。ところが、それはオンラインの巨人が地上の小売店舗に進出することで無効化されそうだ。それはどのようなものか。[2012年2月9日]


E-Bookで広がるジャンル・フィクション出版 (♥)

2月5日の英紙The Guardianは、「ホラーやロマンスなどジャンル・フィクションと総称される新しいカテゴリーがE-Bookを牽引している」ことを伝える記事を掲載した。個性的なベストセラー作家が主役の重量級フィクションではない、消費型の類型的大衆娯楽小説だ。「数撃ちゃ当たる」玉石混淆を嫌う出版社は多いが、コストが劇的に下がった以上、ともかく出版し、駄作でも儲かる仕組みを開拓し活用するのは必然だろう。しかし、コストが低いだけに競争も激しく、参入にはマーケティングの壁を乗り越える必要がある。[2012年2月9日]


B&Nは(どうすれば)生き残ることができるか (♥)

B&Nのウィリアム・リンチCEOがNook事業の分離の可能性を語ったことで、この会社の周囲に暗雲がたちこめている。好調と思われていた成長事業が、じつは企業規模に比べて大きな赤字を継続的に生む熱すぎるビジネスであることが判明したためである。同じ問題はKoboも抱えているが、B&Nのほうがはるかに深刻だ。世界最大規模の書店であり、同時にアマゾンに次ぐシェアを保ち、急成長を続けるNookを持つB&Nの帰趨は、出版業界に大きな影響を与える。出版関係者からの前向きな提案が目立ち始めたので、いくつか紹介してみたい。[2012年2月2日]


EPUB3を軽視したアップル教育戦略の失着 (♥)

アップルがニューヨークのグッゲンハイム美術館を借りて行った教育市場戦略の発表から2週間ほど経過した。iBooks Author (iBA)でメディアの度肝を抜いたものの、同時に提示されたエコシステムの窮屈さに、出版、教育、Webの関係者の反応は、失望と怒りがほとんどで、「教科書を発明し直す」という意気込みは空振りに終わったように見える。ジョブズのオーラが失われたいま、世界一リッチな企業となったアップルには賞賛よりも「強欲」への非難が目立つようになった。最悪だったのはEPUB3を骨抜きにしたことだ。[2012年2月2日]


Kindle Fireの収支モデル:136ドル純益の読み方 (♥)

アマゾンKindle Fireの$199という値付けについては謎が多い。製造コストだけで販売価格を数ドルオーバーするという推定がある一方、それはあり得ないと考える専門家も少なくない。もちろん問題はその先で、具体的にどんな収益モデルが描かれているかということだ。カナダの投資銀行RBC Capitalのアナリストは、最近それが予想以上に大きいという推測を含むレポートを発表した(以下記事はAll Things D, 01/19の紹介にもとづく)。[2012年1月26日]


アマゾン出版の経験から見えたリアル書店の重み (♥)

アマゾンは1月24日、米国ボストンの名門出版社ホートン・ミフリン・ハーコート(HMH)との間に新たな提携関係を樹立し、出版界のベテランであるラリー・カーシュバウム副社長が率いるアマゾン出版の東海岸グループが刊行する出版物をHMHが新設するニュー・ハーベスト・ブランドで販売することで合意したと発表した。これによりアマゾン出版は、Amazon.com以外で紙の本を販売出来るようになる。新しいシリーズは今秋からスタートする。一見たいした意味はないようだが、昨年のアマゾン出版のパフォーマンスからはデジタル出版エコシステムの意外な一面が見えてくる。[2012年1月26日]


第2弾の点火へ、転機に立つ米国市場 (♥)

本誌では、米国における2009-2011年のE-Bookの爆発的成長は、本というものが印刷本と従来型出版の重力圏から離脱するための推進力を与えたと考えている。出版の重力はとてつもなく大きかったが、アマゾンのプラットフォームはついに離脱に成功し、他のサービスもそれに続いた。その次に来るものは、安定成長だろうか、それとも別の惑星への自由な飛行だろうか。最新の調査は、米国の出版関係者が、これまでのような直線的な成長が終わりつつあると感じていることを示している。[2012年1月19日]


アマゾン貸出プログラムが好調な立ち上がり (♥)

アマゾンは1月12日、Kindle貸出ライブラリの実績を発表した。とくにアマゾンが一定期間独占権を持つKindle Selectコンテンツの12月の貸出は29万5,000点で、このプログラムを利用する著者は、1回の貸出で$1.70の収入を得た(計約50万ドル)。興味深いことに、貸出によって販売も伸びており、ライブラリにコンテンツを提供している著者の収入は、全体平均を26%上回った。[2012年1月19日]


児童書のデジタル化の可能性と課題 (♥)

米国はNYにある非営利団体、J.G.クーニー・センターが、昨年夏から秋にかけて、3-6歳児を持つ24の家族を対象に行った調査によれば、ほとんどの子供がE-Bookを好み、理解内容に差はない、という結果が出た。拡張E-Bookと在来型E-Bookとの比較もされているが、対話型のコンテンツの詳細を覚えていた者は、在来型で読む場合より少なかった (Digital Book World, 01/09)。 大きな潜在性を持ちながら、未開拓ともいえるこの分野の課題を考えてみた。[2012年1月12日]


アマゾンの「利益なき拡大」と体力勝負の行方 (♥)

オンライン市場の推定シェア65%のアマゾン、同15%のB&N、ひと桁台のKoboが、それぞれ年に一度の商戦の戦果を発表した。いずれも記録的な販売であったことだけは確かだろう。しかし、アマゾンが「利益なき拡大」路線をひた走っているだけに、他社は息継ぎの暇もなく体力勝負に付き合わざるを得ない。Nook事業の「分離」の可能性を示唆したB&Nの苦境は、この市場の難しさを示している。Webビジネスでは珍しくないことだが、グローバル・プラットフォームをめぐるバトルは、急成長下での業界再編という局面に予想外に早く移行する可能性が強い。[2012年1月12日]


2012年を読み解く10のキー・トレンド (後=♥)

米国の出版界で始まり、いくらかの時間差を挟みながら他の大陸でも進行していることは、出版という最古の知識産業における産業革命と理解すべきものである。それは他産業におけるIT化に遅れる形で始まったが、逆にそれだけに変化は急速で徹底的だ。最大の市場である米国でデジタル化50%を前にした2012年は、最初のピークを迎えることになる。前編に続き、テクノロジー、マーケット、ビジネス、社会の4つのフェーズで今年の底流となるトレンドをまとめてみたい。[2012年1月5日]


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