インディーズの快進撃は終わったのか?

Author Earningsは10月12日、今年3回目となる四半期レポートを発表した。これまで2年半にわたって一貫してシェアを高めてきたインディーズ出版本が、初めて7ポイントあまり下落したことが最大のポイントで、AERは様々な角度から原因を推定している。複数の可能性の中から絞り込めてはいないが、アマゾン出版が4ポイント上昇している。 … [Read more...]

米国E-Book価格戦争の意外な決着(♥)

2015-6年に、アマゾンの印刷本売上は米国で15%以上と急伸し、市場のほぼ50%を占めたようだ。筆者は、まず紙+デジタル(総出版市場)の5割、次に紙の5割というラインをアマゾンの市場制覇の指標として考えてきたが、後者は意外と早くやってきた。それが出版社によるE-Bookの大幅値上げの結果であったとは、皮肉と言うしかない。[全文=♥会員] … [Read more...]

大出版社・大書店時代の終わり

ビッグ・ファイブの戦略的失敗が露呈したことで、出版ビジネスの大変動を予想する声が大きくなってきた。名実ともにインディーズ出版のリーダーである作家のヒュー・ハウィ氏は、早くも50年あまり続いた大出版社・大書店時代の終わりを語っている(09/06)。ディスラプションの時代にはイナーシャはあっけなく消える。2016年は転換点となる可能性がある。 … [Read more...]

デジタルから振り落とされた大出版社

米国大手出版社のE-Book売上減少が止まらない。シェアは危険な状態にあり、デジタルによる増収・増益とともに「デジタル比率」を誇示していた2013年までの状況が嘘のように、この市場の「需要の減退」を語り、そしてデジタル比率の数字を隠し始めた。何かが壊れはじめている兆候だ。※無料/公開記事です. … [Read more...]

米国出版ビジネスの転換点(♥)

米国出版社協会(AAP)は2015年12月の月次統計をまとめ、2015年の通年統計を発表した。E-Bookは2012年に30%台の上昇を記録して以降、2年間は同じ水準を維持してきたが、9.5%と約1割下落して14億ドルとなった。ペーパーバックが近年では「異常」な上昇(16.2%)を見せて25億ドルと、2011年の水準を回復して、紙への回帰(?)を示した形。[全文=♥会員] … [Read more...]

ビッグ・ファイブの最大の誤算(♥)

商業出版市場の覇権を維持してきたビッグ・ファイブは、アマゾンを「敵」としてE-Bookの価格決定権の奪還に成功し、すぐにアマゾンが市場の3分の2を握るE-Book市場に「攻勢」を仕掛けて、価格を大幅に引上げた。E-Bookの価格引上げが売上(部数→金額)の減少に結びつくことは、「想定内」だった。しかし、影響はそんなに単純なものではなかった。[全文=♥会員] … [Read more...]

大手出版社はデジタル戦線で後退 (3)紙と音

先週号では、AERレポートの前半(E-Book)を要約・コメント付で紹介した。後半は印刷本とA-Bookに踏み込んだもので、それによって得られる情報はさらに複合的なものになっている。自主出版の拡大が意味することは、ほとんどの関係者の予想を超えていた。この5年間、大手出版社が結果的に見当違いをやってきたことが数字で示されたことに驚いている。 … [Read more...]

大手出版社はデジタル戦線で後退 (2)

AERは、アマゾンのベストセラーランキングと、クラウドソースの著者別販売部数データ(数十名分)との関係から販売部数と販売金額を推定するという手法を用いている。出版社刊行本、ISBN登録本にはAAPやニールセンの統計があるが、ISBNを取得しない本がかなりの数になる自主出版は統計では捕捉できないからだ。 … [Read more...]

大手出版社はデジタル戦線で後退 (1)

自主出版を含むE-Book市場推計で知られるAuthor Earningsは、2014年2月以来2年(8回)目となるE-Bookの著者実収レポート (AER16-02)を発表し、チャネル別シェアにおけるインディーズの拡大とビッグファイブ(B5)の凋落を鮮明にした。8回目となるレポートは、とくにB5による価格引上げ以降の1年間の変化を知ることが出来るが、B5のダメージは深刻である。 … [Read more...]

US版「出版革命2016」予想(1)

1/7号で、大手出版社の側から見たトム・チャーマーズ氏の「2016年10大予測」を紹介し、批判的にレビューした。分裂した世界の別の一方の当事者であるローリー・マクリーン氏が、別の予想を発表しているので、これも2回に分けて紹介しておきたい。ここでは「紙の復活」という見方が幻想であると語られている。 … [Read more...]

「2016年予測」レビュー:(2)出版の危機の本質

同じ本でも、印刷本を正統と認めてしまうと、E-Bookは疎ましい存在になるようだ。しかし、旧出版の外では境界を越えたグローバルな展開が始まっている。チャーマーズ氏の10大予測には、ちゃんと中国出版社によるM&Aや海外版権取引の拡大などが捉えられているのだが、これらはデジタルによって動いているのだ。旧出版の危機は深いと見た。[特別公開中=1月21日まで] … [Read more...]

「2016年予測」レビュー:(1)既成出版社から見た世界

年末年始の米国は「10大予測」などが出る季節だが、最近はめっきり減った印象だ。それだけ市場が読みにくくなっており、出版におけるデジタル、あるいは出版そのものをそもそもどう考えるかで見方が分かれているためと思われる。筆者は広い意味で「デジタル派」ではあるが、可能な限りバランスの取れた見方を心がけようと思う。 … [Read more...]

倒産危機を迎えた「世界最大の書店」 (♥)

久しく米国書店業界に君臨してきたバーンズ&ノーブル(B&N)の衰退が顕著になってきた。最近の決算について、CNNは「アマゾンに潰された」とまで言った。これは普通ではない。本誌はもっぱらデジタル部門のNookを中心に見てきたのだが、どうやら本質的な問題はNookよりむしろ本体(書店チェーン)のほうにあったようだ。[全文=♥会員] … [Read more...]

直販の論理:(2)ビッグファイブの場合(♥)

直販が中小出版社や自主出版者だけの動きなら、多くの人は「想定内」と受け取るだろう。書店は中小出版社にきめ細かい対応をする余裕をなくしている。しかし、大手についてはどうだろう。じつは大手こそ、直販を本気で考えていると考えられる。情報=紙というフィクションはとうに信じてはいないし、「アマゾン以後」を準備しつつある。[全文=♥会員] … [Read more...]

二極化する出版:(2)エコシステムの再生 (♥)

コンテンツと読者の関係を変えるメディアの革命は、「ふつうの出版」を脅かす段階に入った。しかし、その本質はあまり理解されているとは言えない。それは「デジタル vs. アナログ」の二分で世界を見てしまうためだ。現実に進行しているのはB5とアマゾンが競い合って、出版の風景を変えていく姿であり、紙と印刷が頑張っているかどうかなどは些末なことだ。[全文=♥会員] … [Read more...]