著者はなぜ出版社を訴えたのか

5月19日、サイモン&シュスター社(S&S)を相手取って、E-Book版権料の支払を求める集団訴訟が著者の一人 (Sheldon Blau, MD)によってニューヨーク州で提起された(pdf)。これは「ライセンス(料率50%)に対し、販売に対する料率(25%)が定例的、慣行的に適用されていたというもので、過去6年あまりにわたる差額の支払を求めている。 … [Read more...]

10月のKU、インドが入って大丈夫?

アマゾンは、Kindle Unlimited (KU)の印税の算定方法(基準単価)が10月分から改訂されることを関係者に通知していたが、その額がページ当たり 0.4809セントであることが明らかになった。8-9月の0.51セントと比べて0.03セント(約5.8%)下がったが、基準となる7月から比べると17.2%の下落となる。この数字から何が読めるだろうか。 … [Read more...]

アマゾンKUが再び版権料支払方式の改訂予告

今年6月にKindle Unlimited (KU)の印税支払方式の変更を行い、関係者を一時的な混乱に陥れたアマゾンが10月30日、再び方式の変更を予告した。11月1日から適用され、具体的内容は不明だが、今回の変更はKUの世界展開(とくにインドなどへの拡大)に伴う市場要因の差の算入に関連したものとされる。版権者の実収への影響が注目される。 … [Read more...]

アマゾンKDP Select清算方式の損得(♥)

6月17日号の記事でご紹介したように、アマゾンはKDP Select著者への支払方式を読了ページ数によるものに変更。7月1日から実施した。著者の受取額にどのような影響があるかはまだ分かっていないが、「ページあたり0.5セント」という試算が出た。およそ100ページ0.5ドル。個々の著者にとって妥当かどうかはともかく、これが持続可能な方法なのだろう。[全文=♥会員] … [Read more...]

Kindle Unlimitedが最初の実績発表

アマゾンが定額サービスの Kindle Unlimited をリリースしたのは7月のことで、約2ヵ月が経過した。60万点あまりのタイトルで、85%あまりがKDPからの自動編入による自主出版ものなので、市場への影響も即効的なものではないが、最大の注目点は、これが著者の収入構造にどんな意味を持つかということだった。その最初の実績情報が伝わり始めた。 … [Read more...]

「著者の没落」の真相と著作権の妥当性(♥)

一般的に言って、物書きという職業が成り立ちにくくなっていることを実感されている方は多いと思うが、著作権者の経済活動についての調査を行っている英国の団体が、“著者の窮乏化”を裏づけるデータを発表した。コンテンツビジネスの繁栄と著者の没落は事実なのか。そこに不公正は存在するのか。仮にそうならば、著作権制度は(どう)変えるべきか。これはかなり息の長い議論の出発点かも知れない。[全文=♥会員(期間限定公開)] … [Read more...]

出版界の地殻変動を示す5枚のチャート (3)

前号では、出版がデジタル転換を乗り切ったという英国の大手出版関係者のコメントを紹介した。そこで出版社の強気の根拠となっている数字を紹介しておきたい。制作と流通コストを圧縮できるE-Bookは、それだけでコストが安いのだが、じつは版権料も安くて済んだのだ。これまで出版社は印刷本の採算性の壁に苦しんできたが、いまや状況は一変した。 … [Read more...]

E-Book再販売あるいは中古コンテンツ

'used' といっても、書き込みはもちろん、蔵書印や手垢がついているわけでもない。データが欠けたり増えたりするわけではない。出版社はコンテンツが中古市場に流れて再販売されることを、ある意味では海賊版以上に怖れた。だからKindleのサービス開始にあたって、DRMで鍵をかけ、販売するのは利用権だけで、購入者に限定されることを条件とした。この販売方法は、5年を経たいま転機に立っている。今年中には中古市場が解禁されるという見方もある。日本のわれわれも現実的な問題として考えたほうがいい。 … [Read more...]

アマゾン出版が著者印税の支払サイトを短縮 (♥)

アマゾン出版は3月18日、著者エージェントへのメールにおいて、著者版権料の支払いを3月以降、3ヵ月毎から毎月に改定することを伝えた。「このデジタル時代に、支払いまで半年も待たなければならない理由はありません」とジェフ・ベル副社長は述べている。毎月の版権料は、当該月から60日以内に、毎月支払われる(1月分は3月31日まで)。自主出版者向けKDPプログラムの著者にはすでに月次の支払いを行っており、アマゾン出版もこれに合わせたものだ。この措置は出版社に対するプレッシャーを意味するだろう。紙の時代の慣習や常識はもはや通用しない。  [全文=会員] … [Read more...]