Koboは、特定のコンテンツについて、著者が作品中にノートを書き残したり(Author Notes)、読者が著者に質問を送ることができるサービス(Author Chat)を開始したことを明らかにした。Reading Life™の拡張機能として昨年9月に登場したKobo Pulseというソーシャル・リーディング機能は、Facebookと連動しており、E-BookをSNS環境と統合することが出来る。ただし、現在のところ対応するのはiPhone/iPadのKoboアプリのみで、Kobo Pulseを搭載しているkobo Voxではまだ対応していない。iOSのほうが機能的に容易だったためとみられる。 [ 続きを読む ]
ソーシャル・リーディング・プラットフォームを提供するCopiaは2月8日、本の中で、読者の質問に著者が答えるというプロモーションを始めた。ローリング・ストーン誌やNYTなどの記事で知られる音楽評論家ウィル・ハーミーズの著書“Love Goes to Buildings on Fire”(Faber & Faber, 2011)の本の余白に読者が書き込んだ質問に答えるもので、2月21日までの期間限定。 [ 続きを読む ]
アマゾンが最近Kindleサポートサイトにソーシャルネットワーキング機能を追加したことが明らかになった。ユーザーはプロファイル・ページを作成し、他のユーザーをフォローしたり読書生活の一部を共有したりすることが出来る。これまで、ハイライトとノートを共有する仕組みはあったものの、Koboのようなソーシャルリーディング(SR)環境としての本格的SNSは有していなかった。アマゾンはこれを「ニュース」とはしていないが、こうしたことはこの会社ではめずらしくない。 [ 続きを読む ]
J.K.ローリング女史が『ハリー・ポッター』シリーズE-Book版の販売を専用サイトPottermoreを通じて行う、と発表したことは大きな波紋を引き起こした。億単位の潜在読者を持つ超人気作家による直販は、デジタル化によって進行してきた「中抜き」の究極の姿を示したわけだが、それは何よりも過去3年間、アマゾンを中心に築かれてきたE-Bookビジネスに大きな影響を与える。その影響は、100万人に対する先行配信が開始される7月末には確認できるだろう。アマゾンKindleの最大のライバルは、いまやアップルでもB&Nでもなく、一人の作家、そして将来的には作家たちである。[全文=♥会員] [ 続きを読む ]
アマゾンは6月23日、若い読者層を拡大するため、ヤングアダルト(青少年=14-21歳)とその両親のために推薦図書を設定し、特別価格で販促を行うEssentials in Young Adult Booksというプログラムをスタートさせた。本は潜在市場(識字層)に比べて、アクティブな消費者(購買層)は人口比でみて非常に小さい(10%台)。結局、大人になるまでの期間に、どれだけ本と親しみ、読書を習慣化させられるか鍵と言われている。欧米では様々な調査によって、とくに児童書と一般向け書籍の間をつなぐYA (14~21歳)の期間が、読書習慣の形成において最も重要と考えられている。 [ 続きを読む ]
マスとしてのE-Book市場の成立とともに、好ましからざるものが現れる。一般的には海賊版だが、これは騒がれる割に確認可能なデータが乏しく、E-Bookとは無関係に昔から存在した。現実に大問題となってきたのは、剽窃、粗悪、改竄などのコンテンツを総称した「スパム」と呼ばれるものだ。スパムはもはやメールだけではない。この3ヵ月の間に、チェックの甘いアマゾンの自主出版支援プログラムDigital Text Platform (DTP)で急速に増殖してきた。DTPでは著者の取り分が70%にもなるので、廉価な犯罪的コンテンツで荒稼ぎして消えるには便利な侵入口になる。(写真はスパム入門キットの一つ) [全文=♥会員] [ 続きを読む ]
バーンズ&ノーブル(B&N)は4月25日、読書用タブレットNOOK Colorのファームウェアを拡張し(v1.2)、タブレット機能を強化するとともに、ユーザー間の貸借仲介を含むソーシャルリーディング環境を追加、ブラウザでのFlashビデオのサポートなどを加えたことを発表した。iPad/iBookstoreが、必ずしもコンテンツ市場をリードする存在になっていない中で、3ヵ月で300万台を売ったNOOK Colorは、読書タブレット/読書アプリでの足場を固め、さらにガジェット・ファンの支持を得ることで、メディア・タブレットで独走するiPadを追走するナンバー2としての地歩を固めようとしている。 [ 続きを読む ]
E-Bookは紙の書籍のデジタル化と「コンテンツ」の配信として始まった。そしてデジタルとなったことで動的な「アプリ」としての第2の展開が始まっている。しかし、アプリ化にはまだコストとリスクが伴う。アマゾンがKindleソフトウェアの更新として提供を開始するソーシャルリーディング(SR)機能は、一見なんの変哲もないように見えながら、じつはデジタル出版革命の第3の展開とも言うべき画期的な意味を持っている(前号記事参照)。そしてこれはアマゾンの最強の武器となるかもしれない。というのは、質問や補足説明を含む、本に関するコミュニケーションを本文(原文)とともに提供すれば、それは目が離せない「別バージョン」となる可能性が高いからだ。ソーシャルリーディングはE-Bookに新しい次元をもたらそうとしている。[全文=♥会員] [ 続きを読む ]
カナダに本社を置く多国籍企業Kobo(本社トロント)は2月1日、iPhone用ソーシャルリーディング・プラットフォームKobo Reading Lifeの提供を開始した。読書活動を記録したノート/日誌のようなものだが、友人と共有することもできる。このプラットフォームは昨年9月に発表され、iPad版を12月にリリースしたが、すでに多くのユーザーがあり、とくにユニークなアイデアを盛り込んだ教育的アプリとして専門メディアからの評価も高いが、問題はKoboのサービスの基本がクロス・プラットフォームのオンライン書店であることで、iPhone/iPadを閉じたプラットフォームとして再編を開始したアップルのアプリ許可指針の影響を免れないだろう。 [ 続きを読む ]