サイモン&シュスター社(S&S)は、量販ペーパーバックのPocket StarをE-Book専門ブランドとして立ち上げることを発表した(PW, 5/7)。1939年創始のPocketBooksの伝統を継ぎ、話題性のある大衆向けの小説、恋愛物、スリラー、ミステリ、都会風ファンタジーなどのジャンルをカバーするが、新旧タイトルの両方を扱い、大部分をオリジナルとすると発表している。デジタルの浸透に伴うフォーマットの再編成が進んでいる。ポケットのルイーズ・バーク副社長は、デジタルのメリットを活かし、E-Bookがこれまでの量販本と同じ役割を、より効果的に担うことを期待していると述べている。 [全文=♥会員] [ 続きを読む ]
米国の出版社F+W Mediaは3月29日、シリーズとして企画されたE-Book購読サイトの第1号となるArtist’s Network eBooks Book Clubを美術愛好家のコミュニティ向けに立ち上げた(→リリース)。100点以上のフルカラーの実技指導書が、PC、iOS、およびAndroidデバイス向けに、独自フォーマットで提供される。同社のデイヴィッド・ナスバウムCEOによれば、図版中心の出版物では、可用性(availability)と見つけられやすさ(discoverability)という、2つの大きな課題に対して、このサイトはソリューションになるという。 [全文=♥会員] [ 続きを読む ]
メディアとジャーナリズムに関する米国のシンクタンク、ピュー・センター(Pew Research Center) [»関連]が行った詳細な調査研究で、ニュースメディアはいまだにデジタルメディアから十分な収入を上げられていない現状が明らかになった。1ドルのWeb広告を得るたびに、7ドルの印刷広告が失われている。消滅を待つだけの経営者も少なくない。しかし、企業によってバラつきがあり、一部はデジタル広告モデルを軌道に乗せている。問題は長期安定が続いた業界の「惰性」だけのようにも見える。[全文=♥会員] [ 続きを読む ]
米国の調査会社コーデックス・グループは、Kindleに注目したE-Book最新市場調査の結果を発表し、デバイスとメディア・コンテンツ消費の間をつなぐKindle乗数効果を裏付けた。廉価なデバイスを提供することでコンテンツの購入を促すアマゾンの戦略の合理性が定量的に明らかにされたのは初めてと思われる。とくにKindle Fireは早くもアマゾンにとっての最重要デバイスとして浮上している。(Publishers Weekly, 2/13) [全文=♥会員] [ 続きを読む ]
2月5日の英紙The Guardianは、「ホラーやロマンスなどジャンル・フィクションと総称される新しいカテゴリーがE-Bookを牽引している」ことを伝える記事を掲載した。個性的なベストセラー作家が主役の重量級フィクションではない、消費型の類型的大衆娯楽小説だ。「数撃ちゃ当たる」玉石混淆を嫌う出版社は多いが、コストが劇的に下がった以上、ともかく出版し、駄作でも儲かる仕組みを開拓し活用するのは必然だろう。しかし、コストが低いだけに競争も激しく、参入にはマーケティングの壁を乗り越える必要がある。 [全文=♥会員] [ 続きを読む ]
アップルがニューヨークのグッゲンハイム美術館を借りて行った教育市場戦略の発表から2週間ほど経過した。iBooks Author (iBA)でメディアの度肝を抜いたものの、同時に提示されたエコシステムの窮屈さに、出版、教育、Webの関係者の反応は、失望と怒りがほとんどで、「教科書を発明し直す」という意気込みは空振りに終わったように見える。ジョブズのオーラが失われたいま、世界一リッチな企業となったアップルには賞賛よりも「強欲」への非難が目立つようになった。最悪だったのはEPUB3を骨抜きにしたことだ。 [全文=♥会員] [ 続きを読む ]
アマゾンはQ411の決算を発表し、純売上が前年比35%増の174.3億ドルとなったことを明らかにした。アナリストの事前予想よりは10億ドルほど少ない。同社によると、この成長はKindle Fireの投入を含むKindleビジネスの拡大によるもので、年末までの9週間、デバイスとコンテンツの売上は177%増を記録した。例によって、デバイスの販売数は公表されていないが、シリーズ全体で「3倍近い」という。市場ではKindle FireがQ4全体で600万台に達したとする推定も有力視されている。 [ 続きを読む ]