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ネットで印刷本は死なず、むしろ増える!

E-Bookは印刷本を喰うこともあるが、その逆に助けることもあるはずだ、というのは証明不十分の仮説だが、バウカー社の年次レポートは、後者のトレンドをかなりよく描き出している。2010年のE-Bookの爆発的成長にもかかわらず、在来の印刷本の出版点数も5%の成長を見せた。新刊は09年の30万2,410点から31万6,480点となったが、前年の4%と連続して伸びたことになる。とくに小規模出版社や自主出版の活躍が目立っており、出版活動が活性化していることを示した(同社リリース)。 [ 続きを読む ]

NEWS & COMMENTS, 出版・製作
読書教育支援アプリ:myON reader

児童教育図書が専門の米国のキャップストーン社 (Capstone)のデジタル部門であるキャップストーン・デジタル(以下CD)は最近、個別/協調型読書教育環境myON readerや、低学年向けデータベースのPebbleGoシリーズを発表して教育界で注目されている。たんなる出版社の専用リーダではなく、客観的指数(レクサイル指数)に基づく読書指導、個別学習と協調学習という21世紀教育のコンセプトを組込んでいるのが特徴。人が本を読むのは教育による、という古い社会通念はデジタル時代でも正しい、ということは最近の各種調査でも確認されているが、CD社はコンテンツとサービスを体系化したサービスを展開している。 [ 続きを読む ]

ANALYSIS & COLUMN, Eリーダー/タブレット, テクノロジー, 教育, 流通・書店・図書館, 関連産業
デジタル駆動の米国出版 (後):出版社の変貌 (♥)

AAPが発表するE-Bookの売上額の数字(会員提出による卸販売額=印刷本84社、電子本16社の合計)が注目されるようになったのは、そう古いことではない。それも印刷本との比較ではなく、もっぱら「自己新」を更新し続ける速度が注目されてきた。シェアが3.3%となった2009年になってから、はじめて印刷本との比較が話題となったが、2015年までに20%というのが、最も「楽観的」な見方だった。2011年に20%台となれば、50%にいくのも時間の問題だろう。コンテンツを供給しているのが出版社である以上、この加速の原因を、デバイスを手にした消費者だけに帰すわけにはいかない。明らかに出版社がデジタル化を加速させたのだ。それはなぜだろうか? デジタルの脅威を最も強く受けていると思われていた出版社だが、狐のように老獪に立ちまわり、第2幕の主役になった。  [全文=会員] [ 続きを読む ]

ANALYSIS & COLUMN, コンテンツビジネス, 出版・製作, 出版・製作
Inklingにマグロウヒル、ピアソンが出資

iPadのeテキストにフォーカスした米国シリコンバレーのスタートアップ企業Inklingは3月23日、増資による資金調達を行ったことを発表した。今回新たにマグロウヒル社とピアソン社が参加したが、Inklingは両社とコンテンツの共同開発を行い、2011年の経営、医学および学部レベルの大学教科書の開発に着手することを明らかにしている。拡張E-Bookアプリの開発は出版社にとって大きな負担だが、テクノロジー企業とのコラボレーションは一つの答になりそうだ。 [ 続きを読む ]

NEWS & COMMENTS, 出版・製作
ミズーリ州の高校が紙の教科書全廃

米国ミズーリ州ジェファーソン郡グランドビュー教育委員会は、電子教科書の導入実験の結果に基づき、同高校の生徒約360名と教員約40名の全員にタブレットを提供し、カリキュラムの開発を進めることを決定した。予算として10万ドル(約800万円)が計上されており、デバイスに6~65,000ドル、残りは行内のLAN環境の整備に充てられるという。eテキストは無料ないし低価格のものを使い、SMART Boardのような教室用ソリューションを使用することで最終的な経費節減を目ざす。 [ 続きを読む ]

NEWS & COMMENTS, 書籍端末
図書館貸出制限問題で強まるDRM反対運動

図書館でのE-Book利用制限導入問題などによって、米国では図書館関係者を中心としたユーザーの権利主張が活発になっている。E-Bookユーザーの権利章典(Bill of Rights)についてはEBook2.0 Forumでもご紹介したが、DRM反対運動もそうした動きにほぼ連動している。ReadersBillofRights.info というサイトを主宰するニーナ・ペイリーというアーチストは、読者、著者、図書館のためにDRM反対の3種類のシンボルマークをデザインした(Readers/Authors/Librarians Against DRM)。 [ 続きを読む ]

NEWS & COMMENTS, 著作権市場・知財問題
E-Bookへの傾斜強める米国の1月度統計

米国出版協会(AAP)は3月17日、2011年1月の出版統計を発表した。E-Bookの売上は、前年同月比で115.8%増の6,990万ドル(数字はすべて大手14社の国内卸販売額。以下同)。空前の売上を記録した12月の4,950万ドルと比べても、さらに41.2%伸びたことになる。ダウンロード可能なオーディオブックも8.8%増の650万ドル。印刷本も含めた総額は8億570万ドルで、1.9%減とわずかに減少した。一般向けの印刷本が二桁の減少で、これが全体を押し下げている。デジタル化はますます加速している。 [ 続きを読む ]

NEWS & COMMENTS, 出版・製作
HCが火を点けた図書館のE-Book貸出制限 (♥)

ハーパーコリンズ社が図書館でのE-Bookの貸出回数を26回に制限する方針を明らかにしたことについてはEBook2.0 Forumでお伝えしたが、早くもボイコット運動が起きて同社へのプレッシャーを強めようとしている。Twitterでの議論も活発だ(#hcod)。こうした反響に対して、同社は反論しているが、そもそも図書館へのE-Bookの提供を渋っている出版社、新刊を図書館に提供しない出版社もいて、問題の解決には当事者がテーブルについてともに合意点を探す必要がある。この際双方の論点を整理してみたい。[全文=会員] [ 続きを読む ]

ANALYSIS & COLUMN, コンテンツビジネス, 出版・製作, 流通・書店・図書館
B&N PubIt!が大成功。店内イベントも開催

B&Nの自主出版サービスPubIt!は、10月のスタートから4ヵ月あまりで、11,000の独立小出版社と著者の支持を得て、すでに65,000ものE-Bookを発行した。この成功によって同社はマーケティングを強化しており、新たにベストセラー・リストを整備したほか、Nookユーザーのための店内E-Book立ち読みサービス(Read In Store)への登録も可能にした。そして実際の書店でPubIt!の著者を招いて使い方をコーチするイベント・シリーズも開始した。(同社のリリース[ 続きを読む ]

NEWS & COMMENTS, 流通・書店・図書館
出版を目ざす著者たち(1):著者の独立宣言

米国で有名著者による自主出版が続いている。ビジネス本のセス・ゴディン氏はアマゾンと協力して構築中のDomino Projectから新著(Poke the Box)のリリースを計画。ミステリー本のアリサ・ヴァルデス氏(写真右)も新著を単独で出版すると発表した。100万部を売った実績がある著者とロングセラー本の存在は、伝統的に大手出版社のビジネスモデルの前提となってきたが、ここでも「終りの始まり」が見られる。Domino Projectは、ゴディン氏のアイディアを具現化したもので、著者と読者を近づけた新しい出版プラットフォームを志向している。ビジネスモデルの再構築に必要な時間はあまりない。 [ 続きを読む ]

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