米国E-Book市場で中小出版社躍進の謎 (♥)

AER最新版の新しいデータばかり取上げてきたが、定期情報にも特筆すべき変化があった。それは米国の出版タイプ別売上金額シェアで、ビッグ・ファイブ(B5)が初めてトップの座から転落したことだが、逆転されたのはインディーズではなく、中堅・中小出版社(S/M)だったのだ。アマゾン全体での年間成長率は4%あまりと推定されている。[全文=♥会員] … [Read more...]

グローバルに展開する「インディーズ」

AuthorEarnings (AE)が3月7日、米国だけでなくその外側にある英語圏市場を対象に含めた新しいレポートを発表し、米国以外でもインディーズの進出が顕著になっていることが明らかになった。英国については2015年10月以来となるもの。相対比では米国市場の4分の1の規模となる他の3ヵ国は重要な自主出版市場となりつつある。 … [Read more...]

AEが解明した米国商業出版の全体像:(1)構図

今年のDigital Book World (DBW)では、AuthorEarnings.com (AE)のデータ・ガイが基調講演で登場し、2016年の米国商業出版を定量的、マクロ的に分析した講演を行った。こうした役割は、これまでニールセンやBISGなどの専門統計機関のトップアナリストが果たしてきたものであり、DGがこれを語ることに感慨を禁じ得ない。 … [Read more...]

Author EarningsのQ2レポートは情報満載

Author Earnings (AE)は、今年2回目となる四半期レポート(AER-0216)を発表した。今回は、価格と売上の関係を多角的に分析しているのが特徴だが、とくに著者のタイプによって価格がどのように売上げ(著者実収)に反映されるかを解明しようとしている。これはデータ・ガイがDBW2016で述べた仮説を敷衍するものだ … [Read more...]

米国E-Book市場の真実は霧の中

先週米国シカゴで開催されていたBookExpo America (BEA2016)のパネルで、ニールセン社のケントン・ムーニー氏は、同社のBookscan の数字として、2015年の米国E-Book市場が、2014年比で13%減少したことを明らかにした(部数ベース)。出版社協会(AAP)の数字とほぼ一致している。したがってデジタルと紙の現状は依然として霧の中だ。 … [Read more...]

データ・ガイとのQ&A (2)

データ・ガイが最も出版関係者に共有してほしいことは、マーケティングにおけるリアルタイム・データの利用だろう。出版プロジェクトの成否は時期的な要因に左右されることが多いが、これまではデータを得て利用する方法がなかったからである。AERは、詳細に分析することで発行計画など重要な判断に使うことが出来る。 … [Read more...]

データ・ガイとのQ&A (1)

DBW2016 (3/7-9)に登場したデータ・ガイ(DG) の講演要旨については本誌でもご紹介したが、TeleRead (3/27)はDGへのインタビューを行い、一問一答形式で記事にしたのでご紹介したい。16項目にわたって講演を補足する内容となっており、アマゾンを除けば最もE-Book市場の実態に通じた人物の話を聞くことが出来る。 … [Read more...]

DBW2016に登場したデータ・ガイ

Author Earningsのデータ・ガイは、SF作家というよりは、ビッグデータの蜘蛛を自在に操る本物のデータ専門家だった。これは新鮮な驚きをもたらし、DBW 2016を建設的なものとしたようだ。分裂した業界が共通の課題を確認し、融和するには客観的なデータが必要だったが、見えない市場を可視化し、啓蒙するAEの役割は大きい。 … [Read more...]

著者の独立はいかにして可能になったか (3) ♥

「データ・ガイ」インタビューの最終回。大出版社の没落と自主出版の台頭という伝統的出版人が見たくなかった事実がようやく認知されようとしている。しかし、彼はそれ以上に重要なことに目を向けさせようとしている。市場のかたちは読者が決めていく。これがグーテンベルク以来の革命の意味である。[全文=♥会員] … [Read more...]

著者の独立はいかにして可能になったか (2)

2014-15年は米国の出版界がE-Bookをめぐって分裂を始め、それとともに著者と出版社との矛盾、著者の格差拡大が決定的となった時期に当たる。AEのレポートは最も弱い著者の判断を支援するものとなった。しかし、AEはそれと同時に、出版社にとっても中期的に重要な仮説を実証しているように思われる。 … [Read more...]

著者の独立はいかにして可能になったか (1) (♥)

Author Earningsのデータを作成している匿名の人物が初めてインタビューを受け、公開のイベント (DBW2016)にも登場することが発表された。2年間の活動で転換期の米国出版市場の様相をユニークな方法で分析し、とくに出版社と作家たちに大きな衝撃を与えてきた人物は、新進SF作家にしてデータ解析の専門家だった。(全文=♥会員) … [Read more...]

大手出版社はデジタル戦線で後退 (3)紙と音

先週号では、AERレポートの前半(E-Book)を要約・コメント付で紹介した。後半は印刷本とA-Bookに踏み込んだもので、それによって得られる情報はさらに複合的なものになっている。自主出版の拡大が意味することは、ほとんどの関係者の予想を超えていた。この5年間、大手出版社が結果的に見当違いをやってきたことが数字で示されたことに驚いている。 … [Read more...]

大手出版社はデジタル戦線で後退 (2)

AERは、アマゾンのベストセラーランキングと、クラウドソースの著者別販売部数データ(数十名分)との関係から販売部数と販売金額を推定するという手法を用いている。出版社刊行本、ISBN登録本にはAAPやニールセンの統計があるが、ISBNを取得しない本がかなりの数になる自主出版は統計では捕捉できないからだ。 … [Read more...]

大手出版社はデジタル戦線で後退 (1)

自主出版を含むE-Book市場推計で知られるAuthor Earningsは、2014年2月以来2年(8回)目となるE-Bookの著者実収レポート (AER16-02)を発表し、チャネル別シェアにおけるインディーズの拡大とビッグファイブ(B5)の凋落を鮮明にした。8回目となるレポートは、とくにB5による価格引上げ以降の1年間の変化を知ることが出来るが、B5のダメージは深刻である。 … [Read more...]

AER英国版で見えてきたこと(2):グローバル化の虚像/実像♥

AER英国版は、2割以上のタイトルを共有する米国市場と対照させることで、これまで見えてこなかったE-Book市場の底流での動きを照射している。それには常識とは真逆のことも含まれる。確認されれば、出版界はデジタルの新しい可能性を知るだろう。ビッグファイブはグローバルではなく、インディーズはローカルではなかったということだ。[全文=♥会員] … [Read more...]