経済産業省の「コンテンツ緊急電子化事業」(緊デジ事業)の本申請が5月9日から開始された。実務を担当する出版デジタル機構が8日に行った説明会の内容がITmediaのeBook Userに紹介されているので、同記事およびUstreamの動画放送録画をもとに、今回明らかにされたデジ機構のビジネスモデルについてコメントしていきたい。これでEPUB排除(ガラパゴス救済)という本事業の性格が明らかになった。最初は「制作コスト」タダで、3年間20%という驚異のビジネスモデルも。 [ 続きを読む ]
オライリー(O’Reilly)はWeb/出版技術に強いIT系出版社だが、同社のE-Bookの利用者に対して最近行った調査で、デバイスはPC、フォーマットはPDFが最もポピュラーだったことが明らかになった。46%はもっぱらPCで読んでおり、非PC系ではiPadが25%で2位。半数あまりはリフロー系ではなく、PDFで読んでおり、EPUBは31%でMobiは17%。PCで日常的に作業し、AcrobatでPDFドキュメントを読む機会が多い技術者は、自然とこの組合せになる。(O’Reilly Radar, 03/22による) [ 続きを読む ]
アマゾンが「Kindle独占」として出版するタイトルの印刷版を、B&NやBaMなどの大手や多くの独立系書店がボイコットしている問題で、アマゾン出版が新規にオープン・シリーズとして“Amazon Lives”を全フォーマットで提供する意向を表明したことで新しい展開が見えてきた。NY支社の出版活動が本格的に立ち上がる今秋を前に、アマゾンは環境整備に動いていると見られる。そもそもこれは宣伝戦・心理戦と考えたほうがいい。もともと書店がアマゾンのE-Bookを販売したいと本気で考えていたわけではないからだ。 [全文=♥会員] [ 続きを読む ]
iBooks Authorを中心としたアップルのiBooks 2戦略は、2つの面を持っている。今日の教育に不可欠なマルチメディア・コンテンツを作り、出版する武器を万人に開放するという啓蒙的側面と、出版はiBookstoreを通じなければならない(iPadを使え)という専制的側面だ。「啓蒙的専制君主」としての故スティーブ・ジョブズの面目躍如とした遺産なのだが、これを受け容れるかどうか、われわれも選択を迫られている。ここでは問題を7つにまとめ、筆者の答を示す。 [ 続きを読む ]
アップルは1月19日(日本時間20日午前)に記者発表を行う(本誌では内容が分かりしだい、紹介、解説する)が、予想通り、iBooksのための自主出版プラットフォームとオーサリング・ツールになることが確実視されている。EPUBオーサリングを容易にする、使いやすく、安価なツールは、出版社、著作者、個人から幅広く求められており、新しい1ページを開くことが期待されている。 [ 続きを読む ]
1月11日、アマゾンはKindle Fireに最適化したコンテンツ作成のための新しいツール(KindkeGenおよびPreviewer)とKindle Format 8 (KF8)の入稿仕様(Guideline)を発表した。ツールはWindows版(XP/Vista/7)とMac版(OSX 10.5+)に対応する。ソース・フォーマットはHTML、XHTML、EPUBをサポートし、KF8とMobiフォーマットの両方に対応するファイルを生成する。 [ 続きを読む ]
デジタルの動きは日本で鈍く、欧米ではさらに加速度がついている。米国では、1年前「5年以内に20%」と言われていたが、今は「1~5年以内に50%」という認識で出版業界が動いている。遠くない先に、その先まで考えるような事態になってもまったく驚きではない。それは印刷本の売れ行きしだいということだ。そして日本がどれだけ遅くても、いずれは同期することになる。一次生産者(著作者)と消費者がそれを必要と感じるならば、出版社がサボタージュを続けることはできない。 [ 続きを読む ]