Google eBooksは、書店との協力を謳い、2010年末から米国書店協会(ABA)とのパートナーシップによる独立系書店向けプログラムIndieCommerceを推進してきたが、4月6日これを2013年1月31日で終了することを表明した。販売促進につながらなかったので、Google Playストアに集中することを理由としているが、そもそも同社の姿勢に問題があったとする見方が強い。アマゾンの対抗馬として出版業界が期待して始まったサービスがなぜ消えるのか。Googleは本来何をすべきだったのかを考えてみたい。 [全文=♥会員] [ 続きを読む ]
オンライン市場の推定シェア65%のアマゾン、同15%のB&N、ひと桁台のKoboが、それぞれ年に一度の商戦の戦果を発表した。いずれも記録的な販売であったことだけは確かだろう。しかし、アマゾンが「利益なき拡大」路線をひた走っているだけに、他社は息継ぎの暇もなく体力勝負に付き合わざるを得ない。Nook事業の「分離」の可能性を示唆したB&Nの苦境は、この市場の難しさを示している。Webビジネスでは珍しくないことだが、グローバル・プラットフォームをめぐるバトルは、急成長下での業界再編という局面に予想外に早く移行する可能性が強い。 [全文=♥会員]
Googleは3月24日、シリーズ初のタブレットOS Android 3.0の著作権を留保し、ソースコードの公刊を当面(数ヵ月)遅らせると発表した(Ars Technica, 03/25)。スマートフォン用OSをオープンソースとしてきた同社が、ついに衣の下の鎧を見せた。3.0は2.xをタブレット用に最適化したものとされるが、評価が高かっただけにIT業界に失望が広がっている。「Googleよお前もか」ということだが、当否は措くとして、影響は非常に大きい。Googleがアップルと似たスタンスをとり始めたことで、サイバースペースのもう一人の巨人であるアマゾンの存在が大きくなってくるからだ。[全文=♥会員] [ 続きを読む ]
Googleの英国・アイルランド支社が初の企業出版となる季刊雑誌 Think Quarterlyを創刊した。上質な解説記事がセンスよくデザインされた高級PR誌のような内容だが、ロンドンのクリエイティブ・エージェンシーThe Church of London (TCOLondon)がデザインと製作を担当し、HTML5の機能を駆使して、これまでのアプリ雑誌にない軽さを実現している。通常のWebブラウザ(PCおよびモバイル)で読むことが出来るが、重すぎて不評のタブレット雑誌に対して、一つの解答になるかもしれない。(写真は印刷版) [ 続きを読む ]
ニューヨーク南地区連邦地方裁判所(デニー・チン判事)は3月22日、「Google Books和解修正案 (ASA)」をめぐって作家協会(Authors Guild)が起こしていた集団訴訟に関して、和解を棄却する判決を下した。Googleのブックビジネスの象徴でもあったGoogle Books問題は、出版社(AAP)との和解、作家協会の提訴、修正案を経て、じつに5年以上を経て最初の司法的決着をみたことになる。この敗訴は、Googleやその和解の相手であった出版社にとっては、織り込み済みであったように思われる。すでにGoogleのビジネスは「スキャン」とは別に動き出しており、出版社も新刊の電子化に力を入れている。 [ 続きを読む ]
TechCrunch (3/1)によれば、Googleは現在ベータテスト中のAndroid向けのWebベース決済アプリを5月にリリースする。このシステムは同社が昨年8月に7,000万ドルで買収したジャンブール(Jambool)社のSocial Goldという決済サービスを組込んだもの(すでにアプリ内決済を行っているAndroid Marketとは無関係)。Googleにとっては、Facebook Creditsのソーシャル決済サービスに対する対抗サービスとなる。 [ 続きを読む ]
2月15日、アップルは雑誌出版社が切望していたApp Storeでの定期購読サービスを正式導入することを発表した。かなり制約は大きいが、iOSデバイスの全盛をみれば出版社にとって「甘受」できる内容、とも思われたが、翌日に行われたGoogleのシュミットCEOのスピーチで状況が一変した。なんとGoogleは出版社の要求を(おそらくそのまま)受け容れた上に手数料10%を打ち出したのだ。E-Bookで定着したかに見えた「30%」という水準はあっさり否定された。「肉を切らせて骨を…」という、息を呑むヘビー級の打撃戦が始まった。(絵は1世紀前の世紀の一戦の対戦者、ジョンソン vs. ジェフリーズ) [ 続きを読む ]