
前回の記事からだいぶ経ったが、連載をスタートする。出版産業終焉論を、筆者は出版再構築論として読んだ。希少性は時代によって異なるが、出版に関する希少性は、活字と紙とインク、生産・配送手段のような物理的資源ばかりではない。それらがネットによって情報化されても、出版による価値実現のためのプロセスと技術には希少性はあるはずで、それに対応したスキルの再定義が適切に行われれば産業として消滅することはない。 … [Read more...]
Framework of Electronic Publishing

前回の記事からだいぶ経ったが、連載をスタートする。出版産業終焉論を、筆者は出版再構築論として読んだ。希少性は時代によって異なるが、出版に関する希少性は、活字と紙とインク、生産・配送手段のような物理的資源ばかりではない。それらがネットによって情報化されても、出版による価値実現のためのプロセスと技術には希少性はあるはずで、それに対応したスキルの再定義が適切に行われれば産業として消滅することはない。 … [Read more...]

先日、小宮山量平さんが大往生されたが、20世紀の出版人がこの世を後にし、出版の技術的・経済的基盤が転換する中で、職業としての出版について考えてみたいと思いついた。直接のきっかけは「出版は進化せず、消え去るのみ」というクレイ・シャーキイ氏の発言だ。とりあえずは、出版がどうなるかではなく、出版で何をしたいのか、何をすべきなのかが問題なのだと思う。 … [Read more...]

「いい値」で売れるのであれば、世の中には売り手ばかりになる。市場を重視する社会ではそれはない。だがいくつかの世界で「いいね」が通用する。税金、保険料、公共料金…公権力の絡む世界だ。そして出版、新聞、NHK。これらは情報を遍く行き渡らせるという「民主主義に不可欠な」役割の公共性が評価され、「チェックすべき」相手の公権力から「いいね」特権が認められている(??)。しかし、出版物は公共料金とは違う。需要の減少には勝てないのだ。 … [Read more...]

サプライチェーン・カンパニーとしてのアマゾンとそのビジネス/テクノロジーについて、あえて出版から離れたマクロな観点で解説してきた。ではこの会社が変えた21世紀(つまりデジタル中心)のブックビジネスはどのようなものか。人生の大半を20世紀に過ごしてきた筆者だが、それはすでに遠い過去であることを認めないわけにはいかない。21世紀の現実はユーザーのサービス指向とビジネスのサービス主導ということだ。サービスとは情報を意味する。モノづくり原理主義はこの国を救わない。 … [Read more...]

前回でご説明したように、アマゾンのアプローチは戦略的、長期的で、すべての事業は精密に設計され、連携している。ネットで販売可能なすべての商品を扱うが、すべては本から始まっていることに注目すべきだろう。当時は誰もが不思議がったが、これまでこの会社について書かれたものでも「なぜ本だったのか」は十分に解明されていないと思う。アマゾンの武器は何かを考えた筆者の結論。本こそがその最強の武器であり、本の販売を通じてメディア企業としての磐石の地位を獲得した。Kindleとデジタルコンテンツはその仕上げである。 … [Read more...]

敵を知り己を知れば…、ということで、まずアマゾンとは何であるかを考えてみたい。筆者もこの数年頭を絞って考えてきたのだが、この会社が何をやっているかは誰もが知っていても、どういった存在であるかということは知られていないと思う。この会社はサプライチェーンのすべてにフォーカスし、それを組み直すことを価値の源泉としているのだが、それを「消費者の視点」でやることにユニークさがある。だからつねに「破壊的イノベーション」を志向することになる。立場によっては、良くも悪くも、ということだが。 … [Read more...]

いよいよKindleの日本サービス開始が間近に迫っているようですが、3月28日、東京・渋谷でMEDIVERSEと共催させていただく形で「緊急セミナー:出版を最先端ビジネスにしたAmazon」を開催することになりました。筆者はそこで「Amazonと付き合うための5ヵ条 - 基本と応用」をお話しする予定ですが、その中身を固める傍ら、このForumを使い、シリーズで概要をご紹介し、ご批判を仰ぎたいと考えました。当日に皆さんと議論できることを楽しみにしています。(鎌田敬白) … [Read more...]

かつて情報社会とか消費社会という言葉があった。その中身は大きく変わっているのだが、何が変わったのかは検証されておらず、漠然と同時の教科書的知識が陳腐化されて生きている。新しい現実と仮想的バリュー・チェーンを発見した企業は「常識」を破壊しつつ成長を続け、そうでない企業は漂流している。それぞれの仕方で消費者/顧客を再発見し、コンタクトできないと、勝負にならない。 … [Read more...]

前回は、自主出版が拡大する根拠を、主に既存の出版流通システムから説明し、そもそも書籍出版には不向きであったと述べた。既存システムの欠陥は、ことごとくアマゾンの標的となり、その成長の原動力となっている。デジタルを警戒し、システムを守ろうとする姿勢は、さらに出版社を自縄自縛の状態に置いている。もはやE-Bookだけを問題にすることは無意味。紙とデジタル、新刊、既刊、古書を含めた本の流通の再設計を考えるべき時だ。 … [Read more...]

アマゾンはKindleの日本開店を延期(EB2 Magazine, No. 2-15)したようだが、難航する交渉の背景には、出版社の抜きがたい警戒心がある。デジタル時代をひた走り、すでに比率が20%を超えたと思われる米国でも、最大の書店アマゾンに対する警戒、あるいは憎しみは高まっている。アマゾンは出版社にとって何なのか。これまで大手関係者の声ばかりが伝えられてきたが、そればかりを聞いていては認識を誤るだろう。 … [Read more...]
Copyright © 2013 · Object Technology Institute, Inc. · 本サイトについては管理者にお問合せ下さい。