印刷業と“電子書籍元年”(2):付加価値の可能性

7月 30, 2010 by Editor · 0 件のコメント 

近代的な出版は「版」に関する技術から生まれた。それはE-Bookについても同じである。印刷本における品質と機能を移行させた上で、本のコンテンツ価値を最大化するというロードマップを考えた場合、現状はまだ入口付近にいるにすぎず、機能・個性・品質が揃わないとE-Bookが独立した価値を主張できない。そこで付加価値の可能性を考えてみたい。 Read more

印刷業と“電子書籍元年”(1):問題提起

7月 26, 2010 by Editor · 0 件のコメント 

8月10日に開催する第5回研究講座「「“電子書籍元年”の中間総括-印刷業界の視点」への解題。電子出版では生産・流通・販売のいずれでも日本的特殊性が問題となるが、筆者は出版物の生産に印刷業が大きな役割を果たしていることが、長期的にみて最も重要な要因だと考えている。そこでまず、印刷業がE-Book出版の成長性と付加価値にどのように関わるかを考えてみたい。 Read more

ユーザー指向の読書環境を目ざして

7月 24, 2010 by Editor · 0 件のコメント 

iPadやKindleのメガストアに「コンテンツ」を提供することが電子出版はではない。電子データとなったコンテンツを可能な限り個性化・個別化することによって、読者にとっての価値を最大化することこそ、電子化の意味がある。デバイスの価格が、数10冊の印刷本ではなく、たかだか数冊の印刷本の価格になれば、質的な変化が生まれる。本の生産・流通・小売のそれぞれにおいて、アップルでもアマゾンでもない道が拓けてくる。 Read more

E-Bookの価格問題 (1) 価格戦略の基本

7月 22, 2010 by Editor · 0 件のコメント 

E-Bookは紙の本と無関係に売れている。紙よりも潜在市場が大きいことは、すでにアマゾンが証明した。ならばその価格は、絶対に「紙に影響を与えない」レベルといった超消極的、退嬰的姿勢ではなく、コンテンツの価値を最大化するという戦略的観点から決定すべき時期に来ている。 Read more

E-Bookベンチャー(2):出版の新三位一体

7月 12, 2010 by Editor · 0 件のコメント 

E-Bookビジネスとは、電子的なコンテンツをつくり、iPadやKindleで提供することではない。それだけのことならば誰でもできる。誰でもできることで食っていけるほど、この世界は甘くないだろう。オンライン上で展開される「生産・流通・販売」のバリューチェーンにおける「出版」の位置は確定していないからだ。E-Bookビジネスは、コンテンツを介した著者と読者のコミュニケーションから「新しい付加価値」を創造するものである。(図はキリスト教会の三位一体概念を図にした三位一体の楯。) Read more

E-Bookベンチャー(1):序

6月 28, 2010 by Editor · 0 件のコメント 

中国やインドを含む多くの国で、E-Bookに関するベンチャーが起業しつつある。また多くのWebサービスが、E-Bookベンチャーを容易にしている。製作と流通における敷居が圧倒的に低いE-Bookビジネスは、“TBTF”(大きすぎて潰せない)ではなく“TSTF”(小さすぎて失敗しようがない)ということが、このビジネスを魅力的なものにしている。規模の大小に関係なく、コンテンツの価値を最大化する方法を見つけさえすればいいのだ。それはたんに自主出版についてだけ言えるわけではない。ここでは可能性の一端をシリーズでご紹介していくことにしたい。まずはイントロから。 Read more

EB2ノート(13):出版社の挑戦

6月 4, 2010 by Editor · 0 件のコメント 

E-Bookが儲かることは、すでに米国で証明された。このトレンドに乗ることはさして難しくないだろう。しかし、メガ・プラットフォームが提供する環境に対してせっせとコンテンツを提供しているだけでは、出版社の地位(社会的機能)は保証されていない。E-Bookは本とは違って完全な商品ではなく、環境の中での部品、素材に過ぎない。印刷会社や取次とは違って、メガ・プラットフォームは出版社を尊重してくれない。出版社が独立性を主張できるためには、読者とのコンテクストを形成し、管理する主体となる必要がある。 Read more

シリーズ「LAトーク」(2):パンドラの箱は開いた

6月 1, 2010 by Editor · 0 件のコメント 

鎌田からの昨日の発信に対して、立入さん(写真)から早くも長文の返信をいただいた。昨年と比べると、E-Bookをめぐる日本の状況は一変し、iPadについては、大手出版社の間にも「ブームに乗り遅れまい」という姿勢も見られる。ただ、アップル、アマゾンの二強が提供するプラットフォームには、いずれも囲い込みの柵が設けられている。立入さんは、電子出版者としての自身の経験を通して、それが出版社にとってどんな問題であるのかを語り、日本としての対応の必要性を提起している。 Read more

シリーズ「LAトーク」(1):iPadの読み方

5月 31, 2010 by Editor · 0 件のコメント 

米国LAでE-Bookに取組んでいる立入勝義さんLMDPおよびeBook 2.0を主宰)と新しい「対論」シリーズを始めることにした。立入さんは在米歴12年の起業家でE-Bookに強い関心を持ち、ユニークなビジネスモデルを構想しているほか、初の著書も執筆中。このサイトの最も早い読者でもあり、自身のブログやSNSで米国発の情報を発信している。このシリーズでは、日本から見たアメリカ、アメリカから見た日本、という複眼的な考察が期待される(立入さんのプロフィール)。 Read more

デジタル自主出版を考える (1):出版の小宇宙

5月 23, 2010 by Editor · 0 件のコメント 

自主出版は、知識情報を社会と共有するコミュニケーションとしての出版の本質に即したものであり、印刷本の時代から無視できない市場となっていた米国で、デジタルコンテンツビジネスの一つの焦点として注目されたことは当然だろう。われわれが注意すべきことは、これがもはや「自費」出版ではないことだ。自主出版こそ出版に関するすべての要素が含まれている小宇宙であり、逆にデジタル時代における出版とは何かを明らかにしてくれると思われる。以後7回ほどのシリーズでこの問題を考えていきたい。 Read more

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