米国のE-Book論争:(3) 論点と課題の整理

1月 16, 2010 by Editor · 0 件のコメント 

最後に、米国での価値ある論争をもとに、論点と課題を整理してみたい。論争を通じて、出版という全体としての創造行為における出版社の役割の再確認と再定義が必要なことが浮かび上がってきたと思われる。数百万点にもおよぶ既刊本は、ネットビジネスにとってだけでなく、出版社にとって巨大な金鉱だ。それを社会的に最も妥当な方法で商品化することが問われている。 Read more

米国のE-Book論争:(2) 紛争回避への模索

1月 16, 2010 by Editor · 0 件のコメント 

米国での既刊本の電子化権をめぐる論争を紹介した本連載は、すでに多くの人に読まれており、日本でも関心が高いことがうかがえる。著者と出版社の間で、契約すら交わされずに出版が行われることもあったほど「相互信頼」が常識化されていた日本では、いったん紛争化すると米国より厄介かもしれない。重要なことは「未来志向」で出版の「社会的・経済的な価値」を高めるために、協力関係を再構築することだ。出版社の仕事も変わらなければならない。 Read more

米国のE-Book論争: (1)「道義」的問題

1月 15, 2010 by Editor · 0 件のコメント 

ベストセラー著者の既刊本の版権問題 (12/16の記事参照)は、これからもしばらく後を引く問題となる。法的な問題のほうは、どうみても著者(と契約した電子出版社)側の勝利で確定しそうだが、(相互信頼に基づく)慣習は、道徳的感情とも絡んで単純ではない。価値ある出版が多くの関係者の創造的協力によって生まれるものであるとすれば、法律と市場に任せておいていい問題ではない。たとえアメリカでも、それは変わらない。 Read more