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	<title>EBook2.0 Forum&#187; 編集技術</title>
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		<title>編集2.0：(1)デジタル時代の編集と編集者</title>
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		<pubDate>Mon, 07 Mar 2011 06:56:00 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Editor</dc:creator>
				<category><![CDATA[Editors' Note]]></category>
		<category><![CDATA[Log Book]]></category>
		<category><![CDATA[スキル]]></category>
		<category><![CDATA[編集技術]]></category>

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		<description><![CDATA[これまで、E-Bookについては「電子」の部分にフォーカスされたことで、「文系」意識の強い編集者は疎外感を味わってきたと思う。しかし、出版において誰のために何を作るのかは、もっぱら編集にかかっており、編集者が本気で関わら [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img class="alignleft size-full wp-image-5156" style="margin-left: 0px; margin-right: 10px;" title="editing" src="http://www.ebook2forum.com/wp-content/uploads/editing.jpg" alt="" width="91" height="127" />これまで、E-Bookについては「電子」の部分にフォーカスされたことで、「文系」意識の強い編集者は疎外感を味わってきたと思う。しかし、出版において誰のために何を作るのかは、もっぱら編集にかかっており、編集者が本気で関わらない限り、電子化で生まれる価値は利便性でしかない。しかし、編集者の仕事とその価値はデジタル時代にこそ飛躍の機会を得る。またデジタル技術によって均衡が壊れた出版の経済性、社会性、文化性を再建しなければ、多くのものが失われる。デジタル時代の編集を再定義・再構築するのは、この歴史的過渡期における編集者の使命であると思う。<span id="more-5149"></span></p>
<p><a title="E-Book2.0研究講座セミナー" href="http://www.ebook2forum.com/study-2-0/upcoming-events/" target="_blank">「EBook2.0研究講座」セミナーの第2期は、「編集2.0」からスタートする</a>。これはテクノロジーやマーケティングよりは難しいテーマだ。ePUBや価格モデルとは次元が違う。「編集2.0」では編集とデジタルに関わる様々な課題を整理することから始めたいと思うが、まず企画趣旨を述べさせていただこうと思う。</p>
<p><span style="color: #339966;">編集2.0</span>を、ここではとりあえず、<span style="color: #cc0000;">Webを使い、動的・対話的でソーシャルなコミュニケーションを実現する出版コンテンツのデザイン・実装・運用およびそのプロセス</span>と定義しておこう。ではWebコンテンツとどこが違うか。違わない、としてしまっても差支えないとも思う。しかし、新聞社のニュースサイトは「場」に固定されていて、新聞のように持ち歩くわけにはいかない。またアクセスは許しても必ずしも複製物として「配布」されているわけではない。コンテンツとしての独立と配布ということは、出版物の性質としてかなり重要な（しかし必ずしも不可欠ではない）ものだと思う。</p>
<h3>編集者は知識コミュニケーションのアーキテクト</h3>
<p><img class="alignright size-medium wp-image-5157" title="Job-Skills-1024x602" src="http://www.ebook2forum.com/wp-content/uploads/Job-Skills-1024x602-300x176.png" alt="" width="300" height="176" />出版社関係者はWebを嫌う人が多い。Web関係者は「出版」を古臭いと敬遠する人が多い。しかし、有料であろうと無料であろうと、ともに「出版」に違いはない。コンテンツを商品として小売するかどうかというビジネスモデルが違うだけだ。編集者は、<span style="color: #cc0000;">印刷物からWebやイベントまで、コンテクストに応じて融通無碍に形を変えられるコミュニケーションの核となるコンテンツをつくる</span>のだ、と考えていただいてよいと思う。まったく広告・告知をしない出版が成り立たなかったように、これからはWebなしで商業出版は成り立たない。そこで商品としてのコンテンツに関してどのようなコミュニケーションを発行以前と発行時点、それ以後に行うかは、出版のライフサイクルにおいてかなり本質的な問題で、これはもはや編集と切り離すことは出来ないと思う。出版社はWebというメディアを、コストを気にせず自由に使える。</p>
<p>編集の仕事はデジタルによってどう変わるだろうか。じつは本プロジェクトを始めた最大の動機もそこにある。しかし昨年はこの問題を取り上げなかった。それは編集が何であるかを決定するものは主として（技術ではなく）環境要因だと考えたからだ。デジタル（＝ハイパードキュメント）編集技術については20年近く前に一通り考えたことがあり、Web時代に合わせた修正が必要とはいえ、知識そのものは時代遅れになっていない。このテーマに手をつけたい気持ちは人一倍強かった。しかし、コミュニケーション技術は、それが特別な時代性、社会性を持たない限り、普及することがない、ということを嫌というほど感じてきたので、このテーマは神棚に上げておいた。1年たって、その時が来たように思う。</p>
<p><img class="alignleft size-full wp-image-5158" style="margin-left: 0px; margin-right: 10px;" title="copyedit" src="http://www.ebook2forum.com/wp-content/uploads/copyedit.jpg" alt="" width="148" height="183" />筆者もそれなりに編集者である。種々雑多な出版物の編集に関わったが、一番多かったのは自分が発行人となったものだった。名編集者の仕事を目の当たりにしたり、大編集人の謦咳に接する機会もあった。だから、<span style="color: #cc0000;">出版物の価値は編集による</span>と信じてもいる。その筆者が一番気になるのは、出版物の価値（とくに商品価値）の低下だ。価値が（つまり創造性と品質において出版物たる社会的価値を持たないという意味で）ないものが氾濫するのは仕方がないことだが、価値のあるものが正当な評価を受けず、商業的に成功する見込みもないので、ますます出版されない傾向にあることが問題だと思う。出版の価値と市場原理はもともと折り合いの良くないものだが、外から見る限り、ますますひどくなっている印象がある。この関係をなんとかしないと出版ビジネスとともに出版そのものが衰退し、社会も衰退する。</p>
<p>過去40年間の活字情報の価格低下は著しい。とくに印刷物の制作コストの低下に完全に歩調を合わせて、文字原稿や写真、イラストなどを含む原稿料、デザイン料も平均的に下がっているのが問題だ。誰もが活字を使える時代になってデフレが進むということは、<span style="color: #cc0000;">これまでコンテンツの価格はもっぱら制作の手間やコストで評価されてきたと</span>いうことになる。そんなに頼りないコンテンツが、微妙なマチエールを結晶化する精緻なブックデザイン、印刷・製本という確かな実体を離れて、果たして生きていけるのか、と多くの人が心配するのはまったく無理からぬものがある。また出版を目ざす人が減っているかどうかは知らないが、職業としての将来性に疑問が生じていることも確かだ。</p>
<h3>デジタル時代の編集：「ポスト非対称」のプロフェッショナリズム</h3>
<p>しかし、デジタルで実現できない価値もあれば、デジタルでないと実現できない価値もある。またデジタルはアナログを模倣するものであるので、その表現の可能性は年々高まっていく。後者の方が少なくとも経済的に大きな価値を持つことは米国で実証された。不可避的に進むデジタル化をどう出版のルネッサンスに結びつけるかが問われている。その鍵は電子化されたファイルではないし、配信プラットフォームでもデバイスでもない。<span style="color: #339966;">デジタルの可能性を拡大する本づくり＝編集</span>にある。<span style="color: #cc0000;">創造性、機能性、品質を高め、過去の優れた出版が実現してきた、情報の消費を超えた「ユーザー体験」を実現する編集の仕事を再構築することで、出版を文化的、社会的、経済的に魅力あるビジネスとすることが出来る</span>はずだ。</p>
<p>編集という仕事の本質はなんら変わらない。情報の価値を発見し、それを実証することだ。それにはもちろん、情報の取捨選択、構成、配置、関連づけ、調整といったことが含まれる。これらは著者も、編集者も、読者も行う。著者が手書きの原稿を生産し、読者が活字引接物として受け取る、非対称の世界の仲介者という役割で価値を訴求できる可能性は縮小している。また「情報の価値」もまた、社会に発信する価値ある情報であった活字の担い手と、社会的情報発信手段を持たない読者という非対称世界は、すでに消失している。編集者が自信を喪失するのは理解できる。いや、編集者に限らず、写真家、写植オペレーター、製版技術者など、デジタル化によって仕事を奪われた人は、すでに膨大な数にのぼる。「情報化」によっていちばん影響を受けたのは、情報に携わる人たちだった。編集(者)の仕事は、情報に関するあらゆるクリエイター、エンジニア、職人、芸術家とのコミュニケーションでもあったから、ついに身辺にまで淘汰が及んできたというところだろう。</p>
<p>現状は悲惨だが、筆者は将来を楽観したいと思う。文字文化を継承してきたのは編集者（あるいは編集者としてのクリエイター）であり、彼らの偉大な仕事（思想と技術）が継承されたなかったなら、デジタル化はなにも（ましなものを）生まない可能性もある。それは編集者自身が考えることを止め、過去に引き籠った場合だろう。</p>
<p>編集の技術（アート）には明確に定義できるものとできないもの、特定の技術（テクノロジー）に依存したものがあり、これまで解説されてきたものは、後者に偏っていた。いわば真髄のようなところは「悟り」の世界であると考えられてきたと思う。デジタル時代の編集技術には、活字組版をDTPや電子書籍フォーマットに置き換えるということも含まれるが、それはほんの一部でしかない。作業はすぐに自動化され、やがて無料化されていくからだ。<span style="color: #cc0000;">編集において最も重要なのは、主にデジタルな読書環境、情報デザイン、そして人々への動機づけ、という、システムと人間、情報と知識の間の領域だ。それは狭いようで際限がない。変化しているからである。</span></p>
<p>編集とは何か？　筆者は、出版を成功させるために必要な仕事をアレンジし、実行すること以外ではないと思う。本は知識とともにある。知識は社会とともにある。過去を将来へと繋ぐ上で、デジタル出版の主宰者としての編集者の役割は大きい。自分がどこまでできるかは大いに怪しいが、出版とデジタルの両方を齧った筆者として、1センチでも答に近づきたいと考えている。</p>
<p>「述べて作らず」の編集者を自任した哲人孔子は、危機に瀕してこう言ったと伝えられる。「文王既に没したれども、文茲（ここ）に在らずや。天の将に斯の文を喪ぼさんとするや、後死の者、斯の文に与かることを得ざるなり。天の未だ斯の文を喪ぼさざるや、匡人其れ予を如何。」（論語・子罕第九の五）</p>
<p>※本記事は<a href="http://www.ebook2forum.com/study-2-0/upcoming-events/" target="_self">3/23に開催されるEBook2.0研究講座</a>の見どころ解説です。</p>
<hr />
<h4>E-Book 2.0研究講座のご案内</h4>
<ul>
<li><a href="http://www.ebook2forum.com/2011/03/ebook20-project-enters-2nd-stage/" target="_self">「EBook2.0プロジェクト第2期スタートにあたって」</a></li>
<li><a href="http://www.ebook2forum.com/study-2-0/upcoming-events/" target="_blank">E-Book 2.0研究講座セミナー (第7回)　「“編集2.0”のプロフェッショナリズム─ E-Bookプロジェクトの主役としての編集者のスキルと道具箱」</a> 2011年3月23日(水) 13:30-17:00<a href="http://www.ebook2forum.com/study-2-0/ticket/"><img class="alignright" src="http://www.ebook2forum.com/wp-content/uploads/button-register-13.jpg" alt="" width="110" height="43" /></a></li>
</ul>
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		<title>E-Bookの拡張：値段か中身か？</title>
		<link>http://www.ebook2forum.com/2010/01/expantion-of-ebooks/</link>
		<comments>http://www.ebook2forum.com/2010/01/expantion-of-ebooks/#comments</comments>
		<pubDate>Thu, 21 Jan 2010 06:12:44 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Editor</dc:creator>
				<category><![CDATA[Book Industries]]></category>
		<category><![CDATA[Content Business]]></category>
		<category><![CDATA[E-Book]]></category>
		<category><![CDATA[ビジネスモデル]]></category>
		<category><![CDATA[目次と索引]]></category>
		<category><![CDATA[編集技術]]></category>

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		<description><![CDATA[老舗マクミラン出版社が Enhanced E-Book (拡張電子書籍) と称するものを2010年の1Qに発売すると発表したのは12月16日。ハードカバー(定価$25前後)より若干高いというのだが、どんな付加価値があるの [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>老舗マクミラン出版社が Enhanced E-Book (拡張電子書籍) と称するものを2010年の1Qに発売すると発表したのは12月16日。ハードカバー(定価$25前後)より若干高いというのだが、どんな付加価値があるのか気になっていた。そしてハーパーコリンズなど大手6社もアップルと「拡張」について交渉中らしい。<span id="more-1246"></span></p>
<h4>記事リンク</h4>
<p style="padding-left: 30px;"><a href="http://booksquare.com/what-are-enhanced-ebooks/?utm_source=feedburner&amp;utm_medium=feed&amp;utm_campaign=Feed%3A+booksquare+%28Booksquare%29" target="_blank">What Are Enhanced Ebooks?</a>, by Kassia Krozser, Booksquare, 1/19/2010</p>
<p style="padding-left: 30px;"><a href="http://online.wsj.com/article/SB10001424052748704398304574598152759224302.html" target="_blank">Macmillan to Sell Enhanced E-Books</a>, by Jeffrey Trachtenberg, Wall Street journal, 12/19/2009</p>
<p style="padding-left: 30px;"><a href="http://online.wsj.com/article/SB10001424052748704398304574598152759224302.html" target="_blank">Publisher in Talks With Apple Over Tablet</a>, by Jeffrey Trachtenberg, Wall Street journal, 01/21/2010</p>
<p style="padding-left: 30px;">
<h3>本の基本は目次と索引</h3>
<p style="padding-left: 30px;"><a href="http://booksquare.com/" target="_blank">Boo</a><a href="http://www.ebook2forum.com/wp-content/uploads/KKrozser.jpg"><img class="alignleft size-full wp-image-1248" style="margin-left: 8px; margin-right: 8px;" title="KKrozser" src="http://www.ebook2forum.com/wp-content/uploads/KKrozser.jpg" alt="" width="96" height="134" /></a>ksquareのカシア・クロージャー (Kassia Klozser)女史は、E-Bookのご意見番的な人物で、文章も辛辣だが温かみがあり、ユーモアと機知に富んでいる。最新の記事「<a href="http://booksquare.com/what-are-enhanced-ebooks/?utm_source=feedburner&amp;utm_medium=feed&amp;utm_campaign=Feed%3A+booksquare+%28Booksquare%29" target="_blank">Enhanced E-Booksって何？</a>」では、デジタルということをほとんど理解していない<a href="http://international.macmillan.com/" target="_blank">マクミラン</a>を痛快にこき下ろしている。</p>
<p style="padding-left: 30px;">彼女は現在の電子書籍が、まだ這い歩きの状態で、少しづつ品質を高め、機能を模索している段階とみている。しかし多くの出版社は「ハードカバー＞ペーパーバック＞E-Book」という序列で考え、たんなる電子レプリカを安価に製造すればよいと考えている。E-Bookを編集するには、紙の本と同じように、読みやすくするための目立たない工夫が必要でそれこそが読者にとっての付加価値なのに。彼女が「基本」と考えるのは、読者にとってのガイドである<span style="color: #cc0000;"><a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9B%AE%E6%AC%A1" target="_blank">目次</a>と<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%A2%E5%BC%95" target="_blank">索引</a>を改良＝拡張</span>することだ。目次と索引は、本が「印刷された活字」から離れて、本として自立する上で最も重要なモメントだった。基本中の基本だ。目次は著者が考えた本の論理的設計（構成と遷移）を明示し、索引は、検索語やタグとして機能する。この設計には、必ず下敷きとなる参照著作があり、検索語ともども社会的な広がりを持っている。</p>
<p style="padding-left: 30px;">残念ながら、現実の本の編集では、索引は最終段階の作業なので、これに時間をかけることはあまりない。カート・ヴォネガット Jr.の『猫のゆりかご』の登場人物によると、索引は著者自身がつくるものではない（性格がもろに出てしまう）とされているようだ。やはり編集者がいいと思うが、欧米ではインデクサーが独立した専門職となっている。索引作りを支援する工学的方法論（手法、プロセス、ツール、辞書など）があれば、E-Bookの品質は格段に上がり、作業も楽になるだろう。E-Bookでは、編集者の仕事は原稿の催促と校正だけでは終わらない。そこから始まると考えた方がいいと思う。</p>
<p style="padding-left: 30px;">マクミランが$9.99の恐怖から、デジタルによる付加価値を考え始めたのはよいことだが、その内容が「著者インタビュー」「読書ガイド」というのを知ってクロージャー女史は「悪魔のように哄笑した」と書いている。「がっかり。それってプロモーションじゃないの。そんなものが欲しくて読者が高い本に飛びつくとでも思ってるの？」というわけだ。まあ熱心なファンが欲しがることはあるかもしれないから、そう馬鹿にしたものではないと思うが、基本的にはそうなる。</p>
<p style="padding-left: 30px;">
<h3>アップル・タブレットのビジネスモデルの説得力</h3>
<p style="padding-left: 30px;">ハーパーコリンズ社 (HarperCollins)はアップルのタブレット iSlate へのコンテンツ提供で提携交渉中と伝えられていたが、1月18日の Wall St. Journal紙の記事で、同社のブライアン・マレー (Brian Murray) CEOの語った言葉が引用されている。これもマクミランのように、著者インタビュー、ビデオ、SNSなどを付けて現在のE-Bookより高い価格で売れるようにしたいと言う。クロージャー女史が指摘するまでもなく、全部Webの中でタダで提供されているものだ。それにしても出版社の当面の関心は「価格」に集中していることがよくわかる。</p>
<p style="padding-left: 30px;"><a href="http://www.publishersmarketplace.com/lunch/free/" target="_blank">Publishers Lunch</a> という米国出版界のWebニュースによると、アップルが現在大手6社と交渉してるのは、アマゾンと異なる「エージェンシーモデル」で、<span style="color: #cc0000;">出版社に価格設定権を認め</span>、アップルは販売手数料を取るというもののようだ。合理的だが、これでは既存の流通に与える影響はほとんどないとクロージャー女史は言う。Barnes &amp; Noble や Kobo のようなオンライン書店はマルチプラットフォームを採用しており、アップルがよほどのユーザー体験 (UX)を提供できなければ成功しない。</p>
<p style="padding-left: 30px;">女史が言うように、すでに本を「拡張」するテクノロジーは存在しており、出版社がそれを使わないだけだ。ハイパーテキストはすでに1960年代末には生まれており、それを最初に商品化したアップルのオーサリングツールで<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%88%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%BD%E3%83%B3" target="_blank">ビル・アトキンソン</a>の傑作、<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/HyperCard" target="_blank">ハイパーカード</a>も1987年に開発されている。<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%AD%E3%82%B9%E3%83%88" target="_blank">ハイパーテキスト</a>の開発者の一人、ブラウン大学の<a href="http://en.wikipedia.org/wiki/Andries_van_dam" target="_blank">アンドリーズ・ヴァン・ダム</a>教授が筆者に「普及するのにこんなに時間がかかるとは思わなかった」と語ってからも15年以上たっている。こうした本質的な技術は出版界の注目を浴びることはなく、技術系ドキュメントの世界で実用されてきたにすぎない。90年代前半はCD-ROMで「マルチメディア出版」の空騒ぎがあったが、本というものの拡張からはほど遠かった。ちなみに、想像力の貧困に絶望した筆者が「電子出版」にいったん見切りをつけてITの世界に向かったのはそのためだ。</p>
<p style="padding-left: 30px;">時はめぐって、とりあえず中身をデジタル化すれば売れる、という最低限の土台が出来つつある。あとは「本」の本義に立ち戻って、使えるテクノロジーを編集者の道具箱に入れていく仕事が待っている。（鎌田、01/21/2010)</p>
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