「和本論」を下敷きにした Project Beyond G3 (Gravity of Gutenberg Galaxy)のコンセプトを、フランクフルト・ブックフェアとフランクフルト大学の共催による「デジタル出版創造的アイデア・コンテスト」に提案したところ、意外にも最優秀3件の中に選ばれた(→リリース)。とりあえず、10月10日の授賞式当日に使用したプレゼン資料を掲載する。 ... [続きを読む]
Papers
オープン・パブリッシング・フォーラム 2012の記録
MEDIVERSEとE-Book 2.0 Forumとの共同により発足した電子出版再構築研究会(オープン・パブリッシング・フォーラム)は、今月19日の総括ディスカッションによって、今年の活動を締めくくります。多彩なゲストをお迎えして、本質的な問題に対してかなり深い議論をすることができました。内容をまとめて近くレポートにする予定ですが、とりあえず以下の表をご覧ください。 ... [続きを読む]
電子出版2013年のトピックス予測(討論)
今年Ebook2.0 ForumとMEDIVERSEの共催で行ってきた「電子出版再構築研究会 ― オープン・パブリッシング・フォーラム」(一覧はこちら)にかかわってくださった方を中心に、 2012年の総括と2013年に重要と思われるトピックスについての自由討論を12月19日(水)16時から、以下の要領で開催します。ご多忙とは存じますが、なにかと中途半端で不消化なことの多かった今年1年のもやもやをスッキリさせ、明日に向かって課題についてのクリアな視点を得るため、奮ってご参加を。お申し込みはお早めに。 ... [続きを読む]
ドキュメント/(9) ヒューマンインタフェース
かつては特殊な一分野だったヒューマンインタフェースは、Webの発展とともに、「カネになる技術」として注目されるようになってきました。今日では、は様々なレベルのユーザープロファイルを集め、あるいはユーザー体験(UX)を最適化させる最重要な手段であると看做されています。NTT-HI研以来のHI研究の草分けである大野氏は、1980年代以降の研究・開発史を振り返りつつ、最近の日本の遅れを懸念しています。(編集部) ... [続きを読む]
ドキュメント/(8) 型・オントロジー・知識表現
ドキュメントは知識の容器であり、直接的な用途のほかに多様な可能性を秘めています。それを実現するために、様々なアプローチがなされてきました。技術は往々にして跛行的・間歇的に進化するものですが、ドキュメントはまさにその見本でしょう。大野氏は当初、Lispを使った人工知能研究を通じてインテリジェント・ドキュメントの研究開発に関わりましたが、市場的にはSGML系のXMLが普及したことで、その飽くなき拡張を通じて「意味」に迫るアプローチが主流を占めました。それらがほぼ暗礁に乗り上げた現在、型理論や人間の知識の本質に遡る必要性を説く大野氏の論考は、様々な立場から議論されるべきものでしょう。 (編集部) ... [続きを読む]
ドキュメントへのアプロ―チ/(7) 組織・文化・社会
ドキュメントは人間の知的コミュニケーション活動のすべてに関係しており、情報が「体験」としての意味を持つ形は、組織・社会・文化というコンテクストに規定されます。しかし、これまでの「技術」はそうしたテーマを避ける傾向がありました。大野氏は技術文化の比較から社会学的分析にまで進んでいますが、現在の日本の技術的(=社会的)停滞を、ドキュメントを通してクリアに捉えています。(編集部) ... [続きを読む]
ドキュメントへのアプロ―チ/(6) コンシューマー
モバイルPIMは、さらに職業大での「ネットワークコンシェルジュ」への応用研究に発展していきます。コンシューマー向けの情報機器、SNSにおける利用情報からのテキストマイニング、OWLを利用したユーザーモデルの構築への取組みは、先端分野と言えます。さらにその応用として厚労省が推進するジョブカードへの応用も試みられています。(編集部) ... [続きを読む]
ドキュメントへのアプロ―チ/(4) (5) モバイルPIM
モバイルユビキタス技術は、今日では多くの商用アプリケーションが登場し、PIMは重要なアイテムですが、大野氏はさらにエージェント技術を組込んだ実証システムを2001年に完成させ、またドキュメントへの応用にも取組みました。今回はモバイルユビキタスとPIMに関する仕事をまとめました。(編集部) ... [続きを読む]
ドキュメントへのアプロ―チ/(3) プログラミング
続いて、(3) XMLとプログラミング環境についてのまとめをお送りします。最初は「XMLとプログラム言語」というサブタイトルにしてたのですが、XMLデータベースやxfyの話題を扱うに当たり、プログラム言語では意味が狭すぎるのでプログラミング環境としました。 ... [続きを読む]
ドキュメントへのアプローチ/(2) 製品開発
技術動向に続き、製品開発紹介関係の論文をまとめました。最後に書いたのですが、総括として新技術をビジネスに結びつけることが非常に困難になっていることを感じます。ジャストシステムが実質的にR&Dから撤退したことも、この状況に関係していると思います。グーグルやアマゾンのようなマクロなグローバル戦略を持たない技術開発や研究の意義が問われているような気がします。 ... [続きを読む]