JEPAの主催した電子出版セミナー「EPUB25セルフパブリッシング狂時代」には残念ながら参加できなかったが、「セルフ」についての関心が高まっていることは感じ取れた。しかしいまだ訳語に躊躇している様子が気になる。カナ文字を使うのは、日本語に存在しない異質な概念として扱っているかのようだ。異質か否か?ここではあまり語られていない側面から述べてみたい。これは、出版の原点を確認しつつ再定義するシステムでありサービスなのだ。 ... [続きを読む]
Web Business
出版マーケティング再考(2):流行と不易―モノからヒトへ
出版マーケティング再考(1):なぜいま?
オープン・パブリッシング・フォーラム(電子出版再構築研究会)第1期(7-9月)は、まずマーケティングからスタートする(7/25)。デジタル出版はコンテンツではなくマーケティングによって成立し、これを制するものが市場を制する。マーケティングは釣りやスポーツ、ゲームのようなものだ。「これを知る者はこれを好む者に如かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず。」(論語) とはいえ、食わず嫌いな人も多いので、まず知るところから始めよう。 ... [続きを読む]
Amazonとつき合う5ヵ条:(4) ブックビジネス
Amazonとつき合う5ヵ条:(3)最強のメディア
EBook2 Magazine (Vol.2, No.2, 9/29) +Review
9月の最終週はアマゾンの新製品発表で慌しかった。短時間に多くの情報を頭に詰め込むと疲れる。今回はiPadの発表時より疲れた。アマゾンの発表は、深く読み込まないと意味が分からない。すべての製品/サービスが、単独の事業ではなく、物販を含めたアマゾンの事業の中で位置づけないと理解不能だからだ。だから、タブレットでいえば、製造原価がビジネスモデルを知る手がかりとなり、クラウドが提供する機能がパフォーマンスを評価する手がかりとなる。 ... [続きを読む]
アマゾン・タブレットの足音が聞こえる
iPadが創造した世界とビジネス
アップルのアプリ審査指針が、アマゾンのようなE-Bookストアをも射程に入れているとすると、時々問題になる検閲どころではなく、形成途上のE-Bookのエコシステムに重大な影響を与える。iPhoneやiPadを中心とするiOSデバイスを利用するコンテンツ/サービス・ビジネスにとっての唯一の決済プラットフォームであることを宣言したことになるからだ。頭をアツくする前に、考えてみていただきたい。iPadとは何か? ... [続きを読む]
Kindleが、Nook…が、iPhone/iPadから消える?
iPadが、ただのガジェットでもコンピュータでもなく、サイバースペース上のApp Storeのためのメディア・デバイスであることは、意外と見落とされていた。人々に意識されないまま、短期間でE-Bookビジネスの主要なデバイスになったのだが、アップルは7月以降、その決済プラットフォーム(IAP)を介さないアプリを追放する方針を表明した。適用の方法と範囲によっては、サードパーティのオンラインブックストアはiOSデバイスから消え、日本でのコンテンツビジネスにも大きな波乱を呼ぶことになる。その可能性を含めて、3回に分けで考えてみたい。(1/3回) ... [続きを読む]
空前のiPadビジネスモデルは成功するか?
メディア業界はアマゾンを嫌ってアップルに走ったが、そこには巧妙な罠が仕掛けられていた。アプリを支配しアプリをめぐるインタラクションを支配するという意思を、アップルはもはや隠そうとしていない。たしかにそれだけの魅力があるプラットフォームでありインタフェースだ。信者も無数にいる。しかし、オープンなWebの世界と隔絶した帝国を築くなどということが、21世紀に可能であるとは思えない。しかし、どうあろうとこの最後の(?)挑戦は、あらゆる業界に大きな影響を与えることになるだろう。 ... [続きを読む]