2018年12月13日 第9巻13号 [通巻429号]|=会員記事(有料)|会員ログイン

DECEMBER 13, 2018—Vol.9 No.13, IN THIS ISSUE—

  • カナダで著者収入が「危機的水準」に?

    日本では「作家の収入」が話題になることはほとんどない。カイシャである出版社の収入は問題になっても、「業界」を持たず、「巨額」にならない個人の収入(あるいは印税総額)などはどうでもいい、というのが慣習なのだろう。しかし、出… [続きを読む]

    カナダで著者収入が「危機的水準」に?
  • AR版ピーターラビットは何を目ざすか (♥)

    作品への集中を支援するAR/VR出版アプリを提供するインセプション (Inception)は11月7日、 ペンギン・ランダムハウス社からライセンスを得て、ピーターラビット(『ベアトリクス・ポター・シリーズ』)を含む最初の… [続きを読む]

    AR版ピーターラビットは何を目ざすか (♥)
  • 「出版社」は復活するか

    出版は秋冬に活性化する産業のはずだが、米国出版界は日本に続いていよいよ萎縮症状が顕著になってきた。週間データ(NPD BookScan)でみる印刷本の発売部数は、前年同期比で5.3%減。大家の作品が並ぶリストを見る限り、… [続きを読む]

    「出版社」は復活するか
  • Kindle以後ノート(21):E-Reader問題 (後)

    Kindleの初代 (2007)はミニ・キーボードを、Nookの初代(2009)は、コントロール用のカラー・パネルを付けていた。どちらも今日見られないものだ。コストの割に実用性が低かったためと思われる。定着したのは最もシ… [続きを読む]

    Kindle以後ノート(21):E-Reader問題 (後)
  • 出版ブロックチェーンの可能性 (♥)

    米国の出版シンクタンク BISGは11月8日、「ブロックチェーン技術の出版への適用」と題するパネル・ディスカッションをニューヨークで開催した。定義にも、応用にも但し書きが付く、「重い」テーマだ。スタートとしては、とても分… [続きを読む]

    出版ブロックチェーンの可能性 (♥)

ANALYSIS & COLUMN

2016-18年米国「新旧メディア内戦」の結果 (♥)

米国人のメディア行動の変化を観測しているメディア・シンクタンク、ピュー・センター(PRC)は12月10日、人々のニュース情報源の変化を示す年次レポートを発表した。ソーシャルメディアが20%で新聞印刷版の16%を初めてリードし、最下位となったテレビは49%で下げ止まり、Webニュースは33%で足場を固めた。[全文=♥会員] … [続きを読む...]

「出版」はいかにして復興するか:ロシア (♥)

ロシアでは、大規模書店チェーン(ネットワーク)の合併で、流通主導の市場拡大が進行している。これまではオンラインが成長の鍵を握るという見方が強かったが、これまでインフラの整備が遅れていた書店=印刷本市場が成長機会を与えられたことが理由のようだ。伝統的な「読書大国」の成長は、ビジネスを超えた本の力を示している。 … [続きを読む...]

NEWS & COMMENTS

米国で書店卸2社が合併を模索

日本でも「取次制度の崩壊」(あるいは「独禁法の適用除外」的現実の終焉)が現実的問題として語られるようになってきたが、そうしたものがない米国でも、流通再編の動きが始まったようだ。二大卸企業のイングラム社は先月、ベーカー&テイラー社(B&T)の卸部門買収の可否について公正取引委員会 (FTC)に要請(「軽い予備的検討の依頼」)を行った。 … [続きを読む...]

「どや」デザインのAudibleヘッドフォン

米国アマゾンは、Kindle Paperwhite 4 にAudibleの3ヵ月定額と特製「ポップ」ヘッドフォンをバンドルして139ドルで販売するセールを始めた。オーディオブック機能は米国などの新世代に搭載されたもので、Bluetoothに対応し、Audibleアプリが使える。このキャンペーンの目玉は、ヘッドフォンだろう。 … [続きを読む...]

Monthly Review

マーケット・トレンド [11月]

Review: 11月のマーケット・トレンド [EB2 Magazineマンスリー]November2
各国の出版市場は、最も重要な冬のハイシーズンに入っているが、今年は例年になく静かだ。今年のベスト・ブック、ベストセラーなどの情報に目を惹かれはするが、売る側の「じんき」という点で、売り手の「気配」がいまいち感じられないのだ。久しく活気を見せたことがない日本の気に感染したせいか。
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イベント: 古典籍展観大入札会 [時評11月]

reading-jananeseReview: 11月のイベント [EB2 Magazineマンスリー]
東京古典会が毎年開催する「古典籍展観大入札会」に出かけてきた。こうした時代を超えた希少品の市 (fair)では、複製とももはやいえない特別な「もの」と、それを見にきた人の間で生まれる雰囲気を感じる。3日間のうち、2日間に展観と入札、最終日に開札が行われるが、近年は漢籍をもとめる中国人も増え、取引金額も高騰している由。本を売りたい人と買いたい人が出会う場、というのもそうあるものではない。
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10月のトレンド:Web時代の出版の三角形 (♥)

Review: 10月のマーケット・トレンド [EB2 Magazineマンスリー]

10月は出版界の進んでいる方向が示される節目の月だ。とはいってもこの数年間は、「無風」状態と思われていた。それはE-Bookという「脅威」から逃れられた安堵感のようなものが在来出版の関係者を支配していたためで、日本の場合は20年あまり続いた「出版不況」よりも、欧米では「インターネット」よりも、E-Bookが脅威だと見られていた。[全文=♥会員]
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出版の三角形の「仮想化」

double-triangle業界の人々は、「印刷本」と「書店」が健在であれば、「出版」は安泰であると考える習慣を持っている。しかし「黄金の三角形」は、よく見ると変質している。出版・制作・流通の各プロセスやパーツがそれぞれデジタルに置替えられつつあり、また伝統的に三角形の外側にいた「著者」「読者」と「アマゾン」が新しい三角形を形成しながら、旧三角形に依存しない新しいエコシステムを構築してきたからだ。在来出版の売上は停滞しながら持ち堪えているように見えるが、それはアマゾンが販売および配送を担当しているからだ。大出版社はオーディオブックという新しい市場への進出に成功したが、お膳立てをしたのはアマゾンで、出版社のアマゾンへの依存は増えている。[続きを読む]

10月の人気記事:紙が燃える時 (♥)

10月の人気記事とレビュー [EB2 Magazineマンスリー]

今月から月間レビューとして、流れを振り返ってみることにした。Webは、続けるうえで印刷のようなコストはかからないが、紙媒体と違って大きな区切りになるものが多くはない。重要な変化を見落とさないためにも、レビューをまとめておくことは継続的に考えるテーマに適していると思われる。[全文=♥会員]
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売れる「炎上」に「休刊」なし

気がつけば「デジタル/出版」についての定期刊行物は、Webを含めてほとんどなくなったが、本誌は10年目に入った。もともと広告媒体としての価値は長くはもたないから、読者が続いて(増えて)くれることを期待して続けたものだ。続いた理由は、技術でも市場でもなく、転換の中での出版にフォーカスしてきたからだと思う。それによって時間の流れの中での「歴史」性が、それなりに生まれたと言える。

「新潮45+」事件に刺激を受けて先月末に書いた「『炎上』するWebと『燃え落ちる』紙」が、今月で最も読まれた記事となった。紙(雑誌)とWebという、新旧メディアの関係に注目したのだが、旧メディアの側では、「言論」への圧力という視点から論じる人もあり、やれやれというところ。[続きを読む]

前号 / 前々号 — V9N12, V9N11

メディア「読書欄」の変容と復活 (2) (♥)

ニュース系出版社が、本との関係を変えるきっかけとなったのは、マスメディアの地位が低下し、Webの影響力が上昇したことだ。しかしWebにおいても、持続的に影響力を増しているノードが「本」である。出版社は読者と彼らの活動をつなぐのは、自分でも信じられない「ニュース」ではなく共通のノードであることを知った。[全文=♥会員] … [続きを読む...]

メディア「読書欄」の変容と復活 (1)

米国の主要メディアが競って「読書欄」を拡張している。本の市場が急に活性化したわけではない。それどころか、景気も出版も停滞し、余暇の読書は減少し、フィクションは売れない。暗い気分が広がっているのだが、これはどう考えたらよいのだろうか。コロムビア大学の評論誌CJR (12/03)では、ライターのサム・アイクナー氏が考察している。 … [続きを読む...]

出版ブロックチェーンの可能性 (♥)

米国の出版シンクタンク BISGは11月8日、「ブロックチェーン技術の出版への適用」と題するパネル・ディスカッションをニューヨークで開催した。定義にも、応用にも但し書きが付く、「重い」テーマだ。スタートとしては、とても分かりやすい問題提起なので、紹介しておきたい。[全文=♥会員] … [続きを読む...]

「出版社」は復活するか

出版は秋冬に活性化する産業のはずだが、米国出版界は日本に続いていよいよ萎縮症状が顕著になってきた。週間データ(NPD BookScan)でみる印刷本の発売部数は、前年同期比で5.3%減。大家の作品が並ぶリストを見る限り、衰退を感じさせるものはないのだが、読書家によると「表紙を付け替えただけの旧作が多く、新鮮さがない」という。 … [続きを読む...]

E-Inkが新しい手書き入力JustWrite

E-Inkは11月30日、独自の電子インク技術を使った新しい手描き入力技術 JustWriteを発表した。東京で開催された、デジタルインク+文具のイベント Connected Ink 2018で公開されたもので、商品化の方法は未定だが、電子ペーパーとスタイラスを用いる方式より自然な体験を提供するもので、さまざまな可能性がある。 … [続きを読む...]

AR版ピーターラビットは何を目ざすか (♥)

作品への集中を支援するAR/VR出版アプリを提供するインセプション (Inception)は11月7日、 ペンギン・ランダムハウス社からライセンスを得て、ピーターラビット(『ベアトリクス・ポター・シリーズ』)を含む最初のARアプリ6点を発売した。PRHのリストの中からアプリを開発する Penguin Ventures がアレンジしたもの。[全文=♥会員] … [続きを読む...]

カナダで著者収入が「危機的水準」に?

日本では「作家の収入」が話題になることはほとんどない。カイシャである出版社の収入は問題になっても、「業界」を持たず、「巨額」にならない個人の収入(あるいは印税総額)などはどうでもいい、というのが慣習なのだろう。しかし、出版の伝統がある国ではそう考えられていない。著者は出版を支える重要な存在で、文化行政の関心事でもある。 … [続きを読む...]

「退屈な話」は終り、出版は新しいラウンドへ

Bookstatが新しい市場データ・プラットフォームとしての土台を固めつつある中で、米国出版社協会AAPの統計データが異変を示している。読書シーズンの秋に「小説が売れない」のだ。いくら「小説より奇」なノン・フィクション(トランプ本!)が売れすぎたにせよ、これは世紀の椿事で理由がなくてはすまない。 … [続きを読む...]

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