2018年6月14日 第8巻39号 [通巻403号]|=会員記事(有料)|会員ログイン

JUNE 14, 2018—Vol.8 No.39, IN THIS ISSUE—

  • Kindle以後ノート(7):最後の次の真実

    本 (出版)が儲からない理由は、昔から関係者が頭を悩ませてきたことだが、理由があまりに多すぎて、これまで共通の課題として考えられてこなかったように思う。最近、アマゾンという「不思議な本屋」が現れて、常識を超えた方法(『K… [続きを読む]

    Kindle以後ノート(7):最後の次の真実
  • Kindle以後ノート(6):儲からない本の価値

    ヴァーマナは、ヴィシュヌ神の第5の化身だ。神々に敵対するアスラのバリ王のもとに乞食少年として現れ、布施として「3歩分の土地」を求め、約束を得る。宇宙大に巨大化した彼は3歩で天と地と地底を押さえつけ、王を服属させた。さて、… [続きを読む]

    Kindle以後ノート(6):儲からない本の価値
  • 声で気をとり戻すBook Expo America

    ニューヨークで先週末 Book Expo America + BookConが開催された。人気作家やコメディアンがトークショウを繰り広げるなど、ポップ・イベント色が強くなる中、基調講演ではB&Nのオーナー、レン・… [続きを読む]

    声で気をとり戻すBook Expo America
  • iBooksが引退、Apple Booksに交替

    アップルは6月4日、WWDCにおいて次期 E-Bookアプリに関して発表を行った。iOS 12のリリースと同時にブランドをApple Booksに改名、ライブラリ・ヴューを改訂するとともにオーディオブック・セクションを新… [続きを読む]

    iBooksが引退、Apple Booksに交替

ANALYSIS & COLUMN

Kindle以後ノート(9):版からバージョンへ

久しぶりで「本」を書いていて改めて発見したことは、第一に、まとまった長さの本を書くには読者を思い浮かべる必要があるが、それを知る手段はほとんどないこと、編集者がそのイメージを共有してアドバイスしてくれると有り難いのだが、たとえ出版社の有能な編集者でもふつうの「読者」にはなり得ない、ということだ。彼(女)には締切があり、著者にはつねに迷いがあるが、読者はこちらを知らない。 … [続きを読む...]

E-Bookにおける改訂とマーケティング(♥)

出版物の改訂・改版は、伝統的な「版」ベースの出版では例外的なものだったが、デジタル時代には本の付加価値とコンテンツ寿命を延長し、オーディエンスを維持し、売上を増加する効果的な手段である。それは紙の改訂サイクル(あるいはその有無)にも関連するが、紙の新刊本のコストとリスクを考えた場合は、現実的課題である。[全文=♥会員] … [続きを読む...]

チャットボットの課題:(2) 言語能力 (♥)

いくら未熟でも、AIは使わなければ実用に達することもない。疑似人格的AIの対話式インタフェースというのは、非人格的なレコメンデーション・エンジンの場合とは違った課題がありそうだ。例えば「不満」を得やすく、一度でも不信、不興を買うと無視されるといったことが考えられる。これは技術(精度)の問題よりも、UXに直結するインタフェース (UI)の問題だ。[全文=♥会員] … [続きを読む...]

NEWS & COMMENTS

スマート・スピーカ利用の読書ガイド

サイモン&シュスター社 (S&S)は、音声駆動スマート・スピーカー(VASS)を使った著者別読書ガイドを開始した。作家スティーブン・キングの傑作スリラー56篇のさわりが聴けるもので、アマゾンAlexaとGoogle Voiceが対象となる。S&Sのナレーター、ジェレミー・ボブが用意された質問を読み、ユーザーの答をもとに、読書リストを提示する。 … [続きを読む...]

チャットボットの課題:(1)「便利?」「うざい?」

AIを使った本のレコメンデーションは、10年以上の運用実績がある。対話式のチャットボットが米国の大出版社のサイトに登場したのは最近だが、運用についての情報がないのが気になっていた。Good eReader (06/10)のマイケル・コズロウスキ氏の記事は、その後の動向を追った貴重な情報となった。ボットは使えているのかいないのか? … [続きを読む...]

FOCAL POINT

Kindle以後ノート(9):版からバージョンへ

久しぶりで「本」を書いていて改めて発見したことは、第一に、まとまった長さの本を書くには読者を思い浮かべる必要があるが、それを知る手段はほとんどないこと、編集者がそのイメージを共有してアドバイスしてくれると有り難いのだが、たとえ出版社の有能な編集者でもふつうの「読者」にはなり得ない、ということだ。彼(女)には締切があり、著者にはつねに迷いがあるが、読者はこちらを知らない。 … [続きを読む...]

先週号 PICK UP —June 7, Vol.8 No.38—

Kindle以後ノート(8):出版における第三者

資源の希少性/非対称性は、新聞、放送、出版という伝統的なメディアビジネスの大前提だった。それがインターネットという無限空間に放り出されたことで起きる現象を、われわれは目にしている。ネットでは、見つけることと見つけられることが大きな問題になり、そうしたことから超越していたブランドが一転して苦闘を強いられていることは周知の通り。そしてアマゾンは新しい前提から新しいルールをつくった。 … [続きを読む...]

Kindle以後ノート(7):最後の次の真実

本 (出版)が儲からない理由は、昔から関係者が頭を悩ませてきたことだが、理由があまりに多すぎて、これまで共通の課題として考えられてこなかったように思う。最近、アマゾンという「不思議な本屋」が現れて、常識を超えた方法(『Kindleの十大発明』で書いた)で楼閣を築いてビジネスのやり方を変えつつある。アマゾンが何を見つけたのかを考えてみよう。 … [続きを読む...]

Kindle以後ノート(6):儲からない本の価値

ヴァーマナは、ヴィシュヌ神の第5の化身だ。神々に敵対するアスラのバリ王のもとに乞食少年として現れ、布施として「3歩分の土地」を求め、約束を得る。宇宙大に巨大化した彼は3歩で天と地と地底を押さえつけ、王を服属させた。さて、本屋として人々の前に現れたベゾスは「顧客第一」を約束し満足を得た。人々は買い物の際には、先にアマゾンのサイトを見ることにした。その後の展開はご存知の通り。 … [続きを読む...]

iBooksが引退、Apple Booksに交替

アップルは6月4日、WWDCにおいて次期 E-Bookアプリに関して発表を行った。iOS 12のリリースと同時にブランドをApple Booksに改名、ライブラリ・ヴューを改訂するとともにオーディオブック・セクションを新設としている。2010年以来の「クラシック」な iBooksに対して「クール」な印象だが、読みかけの本/ページをすぐに表示できるなど操作性も改善された。 … [続きを読む...]

声で気をとり戻すBook Expo America

ニューヨークで先週末 Book Expo America + BookConが開催された。人気作家やコメディアンがトークショウを繰り広げるなど、ポップ・イベント色が強くなる中、基調講演ではB&Nのオーナー、レン・リッジオ氏が意気軒高な姿を見せるなど、ともかく「健在」を確認するだけでも意義がある。日本ではブックフェアが再開できない苦しい状態が続いている。 … [続きを読む...]

コンテンツとガジェットを考える(♥)

Koboが5月29日、300 ppiの6型標準機のE-Reader、Kobo Clara HDを世界発売した。日本では13,800円(+税)で予約開始している。CPU (1GHZ Freescale Solo Lite)の増強、RAM=512MB、内蔵8GBと強化されたほか、明るさの自動調整やファームウェア更新によるUX改善など標準的な改良が進んだ。300 ppiクラスが標準化されたことで少し市場に変動がありそうだ。[全文=♥会員] … [続きを読む...]

CLIP BOARD

本誌で取り上げていないニュースや他メディアのE-Book情報を、毎週ご紹介しています。2017年 | 2016年 | 2015年 | 2014年
  • Apple、次期iOSでiBooksに代わるApple Booksをプレビュー -6/13 TechCrunch Japan
  • 「出版社との二人三脚、もう出来ない」 個人作家が生き残るには 漫画家・森田崇さんの場合 -6/13 IT Media
  • 出版梓会、京都3書店で第2回「読者謝恩ブックフェア」開催 -6/11 新文化オンライン
  • メディア業界動向:定着しつつあるサブスクリプションモデル -6/13 Internet Watch
  • 訪日外国人向け決済サービス タブレットを無償貸与、通訳機能付 兵庫・南あわじ市が企業と協定 -6/12 Sankei Biz
  • 電通が富士山マガジンサービスと合弁会社を設立 -5/31 文化通信

会員向け記事より

EPUB3 標準DRM実装ソリューション(♥)

E-Readerを含むソリューションを提供するフランスのスタートアップ Teaが、EPUB 3のDRM標準を利用してビジネスを拡大している。このプロジェクトは CARE (Content & Author Rig […]

アマゾン出版の「特権」とは何か (♥)

ビジョンを描けない産業からは、人材も資金も流出する。出版においてもっぱらアマゾンだけが投資する側となって以来、人材はアマゾンに集中する傾向が強まっている。アマゾンは名前より実力で選び、長く務めることが多いようだ。アマゾン […]

アマゾンが児童書に定額制Prime Book Box(♥)

アマゾンは5月1日、新たにプライム会員の子供向け定額読書サービス Prime Book Box (PBB)を立上げることを発表した。注目点はこれがハードカバー児童書セットの宅配であること、以前米国にあった「今月の1冊」ブ […]

アマゾン戦略は「中国」で通用するか (♥)

中国アマゾンは4月17日、同国のプライム会員を対象としたPrime Reading を開始すると発表した。500点以上のタイトルを読み放題とするもので、ベストセラーが数点と一部の人気雑誌が含まれている。これは「本」を基点 […]

Googleが本の探索に自然言語技術 (♥)

Google Researchは4月13日、自然言語研究の成果の公開デモとして、本に話しかけられる ‘Talk to Books’ 機能とテトリス型語彙連想ゲーム ‘Semantris’ の2つを公開した。前者は「本を探 […]

マクミラン社のポッド/オーディオ戦略 (♥)

Publishers Wekly (04/13)が、米国マクミラン社のオーディオブック事業の成功を報じている。科学ライター兼ポッドキャスターとして有名な、ネヴァダ大学のミニョン・フォガティ教授の QDT (Quick a […]

「オーディオこそ出版の未来」(♥)

昨年の英国のオーディオブック販売が金額で15%増、部数で12%それぞれ増加したことが Nielsen UK Books & Consumers 調査で明らかになった。商業出版物に占める割合は5%足らずだが、5年間 […]