仏出版業界が「電子著作権」反対声明

フランスの出版業界は日本同様、定価販売の信奉者だが、当然のごとく、Odyssey Editionsで業界にショックを与えた版権エージェント、アンドリュー・ワイリー氏には強く反撥している。フランス出版協会(Syndicat National de L'Edition)は今週、50名の出版人が連名で公開状を出し、電子著作権を印刷から分離すべく「出版社と直接競合する立場に身を置こうとする一部エージェントによる企て」に「警告」を発した。

すでに同氏のフランスでの取引の半分を占めるガリマール社を含む4社がワイリー氏との取引を停止しており、その動きはさらに広がっているという。SNE会長のアントワーヌ・ガリマール氏(=写真)は、「E-Bookは電子著作権を印刷物のそれから分離することを正当化できるだけの実在性(presence)を備えていない」と述べた。ワイリー氏は今週のフランクフルト・ブックフェアに参加し、フランスの出版人と会談する予定で、その言動が注目されている。

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