台湾のアスース(Asus)は、LinuxベースのE-Reader、Eee Note EA800を2011年第1四半期に米国で発売することを明らかにした(Linux Devices, 11/29)。8型XGA (1024x768)のワコム製白黒64階調LCDタッチスクリーン式ディスプレイで高精度の手書きペン入力をサポート。4GBフラッシュ・メモリとWi-Fi、USBを装備し価格は230ドル。もともとEee Tabletと称して10月に発売する予定だったものをリネームしたようだ。
アスースはDR-900という9型電子ペーパー製品を台湾で販売しているが、価格は$391とやや高め。あえて白黒LCDを使った理由は、もちろんコスト。LCDにすれば同社の強いノートPCと共通した部品を使用できるメリットがある。しかしバッテリー駆動時間は13.5時間と、DR-900の2週間と比べかなり短い。同社はAndroidベースの7型カラー・タッチスクリーン式タブレットEP101TC "Eee Pad"を3月にリリースする予定(予価$400)もある。NetronixやFoxconnなどの成功を見ながら、E-Reader、タブレットに力を入れ始めたことがうかがえる。白黒LCD製品は主流ではないものの、途上国を中心に需要があるので、ラインナップを整備し、ローカルなオンライン・コンテンツ供給者と提携し、グローバルな展開を目ざすことになろう。◆ (12/02/2010)