国内初 ePUB「見開き」拡張仕様で電子雑誌

(有)シーエムパンチブレインハーツ(株)は3月7日、eBookProという両社の共同プロジェクトで、アップル独自の「見開き表示」に対応した電子雑誌コンテンツを国内で初めて制作したと発表した。雑誌『JAZZ JAPAN』電子版で、紙の雑誌と同様な見開きレイアウトを再現したもの。サイズの制約から、電子雑誌が商業性を持つためには従来のリフロー表示の限界を超えるデザイン機能が要求されているが、「見開き表示」は大きな前進といえる。

Web (HTML)から派生したePUBだが、しだいにE-Book固有の機能が拡張され始めている。これには慣れ親しんだ冊子体のスタイルを継承する方向と、デジタルUIを利用する方向の2つに分かれるが、前者を可能な限り標準的機能として仕様化、実装してくれることが多くの出版社から期待されている。アップルは標準のePUBではサポートされていなかった「見開き」をレイアウトを固定化すること表示可能とする独自の拡張仕様をiBooksブラウザで提供している。今回提供を開始した電子書籍は、固定レイアウトに対応したePUB拡張仕様を利用した商用電子書籍としては、国内で初めての試み。

最新刊の『JAZZ JAPAN Vol7』の電子書籍版を購入した顧客に、固定レイアウト対応のePUBファイルをダウンロードするためのURL とID、パスワードが提示され、購入特典として提供される。今後eBookPro では、雑誌や書籍の内容、ターゲット読者層の特性などを考慮し、リフロー型、固定レイアウト型の電子書籍化方式を適宜選択し、表現の開拓と最適化を進めていく。 (03/10/2011)

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