2011年前半、米国のE-Bookは前年比2.6倍

米国出版社協会(AAP)は7月21日、加盟出版社の2011年前半(1-5月)の販売統計(卸販売額)を発表し、E-Bookが前年同期比で160%上昇したことを明らかにした。ペーパーバックとハードカバーはともに20%前後の落ち込みとなった。E-Bookは3億8,970万ドルで、成年向けハードカバー(3億8,620万ドル、-23.4%)を抜き、同ペーパーバック(4億7,310万ドル、-17.9%)に迫りつつある。オーディオブックDL(3,650万ドル)も17.0%増で、デジタル商品は出版社にとっての主要商品としての地位を固めつつある。

他部門では、宗教書が相変わらず強く、10.8%増の2億5,250万ドル。なお宗教関係はiPadやAndroidのアプリの売上ランクでもトップを走っている。児童、青少年向けは、ハードカバーが1億9,800万ドルで6.3%減、ペーパーバックが1億6,350万ドルで15.1%減と不振だった。量販本は1億8,510万ドルで30.1%減。カテゴリーとしての地位を低下させている。商業出版および学術・専門書を含めた対象出版社の純販売額(K-12教科書を除く)は29億6,750万ドルで、前年同期比5.1%減となった。前半5ヵ月分の数字だが、前年からの傾向は続いている。 (07/28/2011)

部門別の卸出荷額(1~5月): (YA = Young Adult)

Category 2011 YTD 2010 YTD Percent Change
Adult Paperback $473.1 Million $576.4M -17.9%
E-Books $389.7M $149.8M +160.1%
Adult Hardcover $386.2M $504.1M -23.4%
Religious Books $252.5M $227.8M +10.8%
Children's/YA Hardcover $198.1M $211.4M -6.3%
Adult Mass Market $185.1M $264.8M -30.1%
Children's/YA Paperback $163.5M $192.5M -15.1%
Downloaded Audiobooks $36.5M $31.2M +17.0%
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