アップルの発表はGarageBandのE-Book版に注目

アップルは1月19日(日本時間20日午前)に記者発表を行う(本誌では内容が分かりしだい、紹介、解説する)が、予想通り、iBooksのための自主出版プラットフォームとオーサリング・ツールになることが確実視されている。EPUBオーサリングを容易にする、使いやすく、安価なツールは、出版社、著作者、個人から幅広く求められており、新しい1ページを開くことが期待されている。

自主出版が持つ重要性については本誌が強調してきたことで、iBooks事業を進める以上は当然と言える。その際に必要となるのはオーサリング・ツールで、従来はプロ用のものしかなかったから、価格と操作性でこれを何とかしないと自主出版者あるいはDIY作家は使えない。アップルはMacintoshの発売に際して、MacDraw、MacPaintを同梱し、MacWordと組み合わせることでベーシックなWYSIWYG/DTP体験が出来るようにしたが、初期のDTP市場でこれらの役割は非常に大きかった。また、現在Macに同梱されている音楽制作ソフトGarageBandは、プロのミュージシャンにも使用されているほど出来がいい。いま最もアップルに期待されているのは、同じことをデジタル出版でやってくれることだ。

今回発表されるツールの開発は、ジョブズの「ペット・プロジェクト」だったというから、彼もそのことを意識していたことは間違いない。それはプロ用のツール開発より、むしろ難しい。iPadと同時にリリースできなかったのは、EPUBやHTML5の成熟を待つ必要があったためだろう。アップルのツールは、以下のことが要求されている。

  • 最小限の知識でベーシックな商業品質のコンテンツが製作できる
  • プロも使え、使いたくなる
  • プロ用の上級ツールとの互換性がある
  • 同梱されることでアップルのプラットフォームの優位を築く

(01/19/20012)

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