EPUB標準を提供しているIDPFは、先週発表したオープンソース実装に続き、デモE-Bookの募集・提供のプロジェクト(epub-samples)を始めた。様々なアプリ開発者が応用したEPUB3の新機能を誰にでも実体験できるようにするもので、出版市場での標準技術普及のために重要な意味を持つ。すでに8つのファイルがアップされており、iBooksでフォントの埋め込みやビデオ、オーディオなどの機能を見ることができる。
現在のところ、メルヴィルの長編小説『白鯨』から最初の2つの章にメディア・オーバーレイ機能を付けたものや、T.S.エリオットの詩集『荒地』にWOFFフォント、OTFフォントを埋め込んだものなどがリストされており、ソースコードとともに見ることができる。機能別のマトリクスが用意されており、必要な機能に対応したデモ・コンテンツをチェックできる。グローバル言語サポートのデモはまだ載っていない。
なおオライリー社は2月16日、EPUB3のベストプラクティス・ガイド”Accessible EPUB3"(マット・ギャリッシュ著)を無償でリリースしている(ダウンロードはこちらから)。