講談社が6月から新刊書籍の電子刊行に対応

講談社は2月20日、野間省伸社長の記者会見を開催し、6月からすべての新刊について印刷版・電子版の刊行体制を確立することを表明した[=時事]。著者の許諾を得てE-Book用電子データを同時に作成し、同時発行を可能とするが、実際の刊行時期は著者と相談して決めるとしている。市場に直接的な刺激を与えるものではないが、制作面では大きな意味を持つだろう。

同時発行にはこだわらず、「シリーズ作品を複数巻がまとまる段階にしたり、文庫化の可能性が高い作品を文庫化の段階にしたりすることを検討する。」としているので、これで一気にコンテンツの整備が進むわけではないが、少なくとも「同時制作」の体制がつくられることで、電子版の制作プロセスが合理化され、無意味にコストを浪費することは防止される。出版社は、社内でのコンテンツ管理の体制を整備する必要がある。電子版は、印刷版の訂正・補遺ばかりではなく、マーケティングを含めた読者とのコミュニケーションの場を提供するものとなるからである。  (鎌田、02/23/2012)

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