米国eDataSourceのeコマース・モニタリングレポートによれば、今年3月まで(Q1)のデジタルコンテンツ販売で、アマゾン(Kindle)が前期(Q411)に対して29%の伸びを示したのに対し、アップル(iTunes)が2%とほぼ横ばいだった。しかし、国内販売規模ではiTunesがKindleの3.5倍で、顧客一人当たりでも61%上回っている。Kindle Fireを発売したアマゾンがアップルを目視できる地点まで来たということだろう。
このレポートは、Kindleコンテンツ、MP3、ストリーミングビデオ、AndroidアプリとiTunesの対応コンテンツを比較したもの。アマゾンの売上の大部分はE-Bookで、過去半年間で77%を占める。オンデマンド・ビデオは8%、音楽は12%、アプリはわずか2%。しかしKindle Fireによって構成は変化しつつあり、Q1ではビデオが25%伸びて10%に達した。アマゾンの商品構成は本が大半だったが、昨年Android appstoreをオープンして、ビデオやゲームなどに拡大し始め、11月にKindle Fireをリリースしてアップルと同じ総合コンテンツ・プラットフォームとなった。半年を経ずにアップルの4分の1以上になったことが注目される。 ◆ (04/12/2012)