Barnes & Nobleは4月12日、E-Readerの新製品、Nook Touch with GlowLight (NTGL)を139ドルで発売すると発表し、予約を開始した(製品の提供は5月初旬から)。反射光で読むE-Inkリーダは、暗い場所での読書に難点があるが、上面に発光フィルムを載せることで明かりなしでも読めるようになる。これでB&Nは、発光式電子ペーパーを搭載した最初のリーダ製品ベンダーとなった。読書体験がLCDとどう違ってくるかが注目される。
6型(600x800)のNTGLの基本仕様は旧型とほぼ変わらず、LED発光体を付けながらも重量はわずかに軽い。画面は16階調でフォントは6種類、サイズは7段階。発光はワンタッチで行い、光量は調節可能。ライトを常時使用した場合でもバッテリー持続時間は1ヵ月としている(ただし毎日0.5時間使用、Wi-Fiオフ、1ページ/分)。NTは製品としての評価は高いものの、昨年末の商戦ではタブレットに比べて期待した結果をもたらさなかった。アマゾンも含めて、電子ペーパー製品は今年に入って売れ行きが落ちていると伝えられており、2012年は次の世代が登場するものと考えられている。発光型、カラー、折り曲げ可能なスクリーンといった選択肢があるが、B&Nはまず発光型を選択した。しかしアマゾンも2年前に発光技術を持つフィンランドの企業を買収しており、これも製品化が間近とみられている。◆ (04/19/2012)