女性は男性より「ソーシャル」だから…

ハーパー・コリンズ系の恋愛小説専門出版社エイボン・ブックス(Avon Books)は10月16日、Avon Social ReaderというFacebookアプリの提供を始めたことを発表した。近刊本の抜粋(最大で全体の20%)を読み、内容について友人と語ることが出来るようにするもの。気に入ればそのままeコマースにリンクしてDRMフリー・コンテンツ購入することも可能。こうしたソーシャル・リーディング・アプリはアシェット社などが採用して広がる傾向にある。

今回アプリで公開された作品は29点。エイボンは独自の調査の結果、ロマンス本の読者はソーシャル・ネットで情報や共感を共有することにかなりの時間を使っていることを知り、このアプリを開発したという。多くの読者がすぐにこれを利用して友人と一緒に読んでいる、と同社のステフリク上級副社長は述べ、「最近の’Fifty Shades of Gray’をめぐる口コミ現象は、読書に熱中するのと同じくらいお喋りにも熱中していることが実証されました。そこで当社は、いちばん共感した本についてFacebookで友達と結びつく簡単な方法を提供することにしたものです。」

女性は男性よりソーシャルである。あるいは男性とは違う「ソーシャル」特性を持ち、それはメディア消費行動に非常に大きな意味を持つ、ということは当然のような気もするが、これまで本のマーケティングで出版社に意識されることはあまりなかった。E-Bookで即売できるということでもなければ、当事者意識は生まれてこないのだろう。エイボンがFacebookで販売するE-BookはDRMを外したもの(AdobeのDRMが付いたEPUB版を選択することも可能)。エイボンのリリースには、DRM撤去に賛同するベストセラー作家のコメントが紹介されている。「私はDRMが、ちゃんとお金を払って、自分のリーダで読みたいだけの読者に無用なフラストレーションを感じさせていることを知っています。」(テレサ・デア) (10/23/2012)

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